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en.to滞在レポート⑤ 「総括」

長野県塩尻市に訪れた目的、当初は「花束を作る練習をしたい」という目的でした。しかし、2月の時点で夏輝さんのお店はまだ未完成の状態。毎日、お花が触れるという状況ではありませんでした。それは、2月に長野を訪れる前からわかっていました。なかなかお花を束ねられない状況で自分は何をしに、長野県塩尻市に訪れるのか。目的が曖昧な状態で長野県塩尻市にたどり着きました。目的は曖昧であるが、長野県の人々や夏輝さんと関わることで何かを得ることはできるだろう。セレンディピティが起こるだろうという考え方で長野県を過ごそうと考えていました。
 長野県での生活が2週間目に差しかかった時に、夏輝さんに「何をしに長野に来たの?」という一言をかけられました。自分は明確に答えることはできませんでした。改めて、たしかに何をしに来たのだろうと強く考えさせられました。今思うと、この夏輝さんとの出来事がセレンディピティだったのかもしれません。今までのことを振り返ってみると、自分も少し受け身になりすぎているなとも感じました。受け身の自分でもかなり勉強になっている部分は多かったため、これ以上何をしたら良いのだろうかと葛藤しました。
 結果的に、「受け身」から脱却するために、マルシェ出店することを決めました。出店がきまってからは、出店に向けて主体的に行動することができているなと感じました。同時に、出店を決めるまでの自分が受け身であったということにも気づきました。この時に、あの時に夏輝さんにかけられた言葉にはとても感謝しなければならないなと思いました。マルシェ出店を終え、最終的にはとても勉強になることばかりでした。というのも、花屋としての面、人との関わりの面、自分自身の特性理解の面、様々な側面から勉強ができる機会となりました。
 長野県の1ヶ月間のインターンを通して強く感じたことが2点あります。一つ目は、自分自身の特性についてです。就職活動をしてこなかった私は、自己分析というものをしたことがありませんでした。そのため、ぼんやりとしか自分の特性について理解していませんでした。しかし、今回の長野県の1ヶ月間、自分という人間についてかなり理解することができました。具体的には、自分ごととして捉えることができなければ動きが鈍くなる。また、表現力に欠ける。など、長野県にくるまではぼんやりとしていた自分の特性をより明確に理解することができました。自分ごとではありますが、かなり厄介な人間であるということも痛感いたしました。表現力に関しては、まだまだ消化しきれていない点も多いです。そのため、夏輝さんやさくらこさんに紹介された本をまずは一読してみようと思いました。
 二つ目は、人との関わりです。長野県の1ヶ月間で、自分の想像を遥かに越える方たちと交流することができました。もちろん、それは自分の力だけでなく、常に身近にいてくれた夏輝さんやむっちゃんのおかげでもあります。自分の地元である香川県や今いる愛媛県よりも交友関係の幅が広がったと感じました。正直、移住を検討したいと思えるくらい、長野県という地に親しみを覚えるようになりました。
 長野県に訪れた最初の一週間は、本当に1ヶ月間も上手くやっていけるのだろうかと不安しかありませんでした。しかし、日に日に少しずつ長野県の方たちと関わりを持つことによって、自分の不安が少しずつほぐれていく感覚がありました。これは、長野県の方々の優しさという県民性によって生まれたものかもしれません。しかし、この長野県で体感した人との関わり合いの中で生まれる感覚は、今後とても大切にしていきたいと思えるものになりました。
 今回の長野県インターン、とても良い機会をくださった夏輝さんには本当感謝ばかりです。夏輝さんと巡り会えて本当によかったと感じました。1ヶ月間という間に、色々とありました。
自分は、もうあと少しで大学を卒業して社会人という立場になります。ある意味、すべて自己責任の世界です。自分という人間を真摯に受け止めてくれて、優しく接してくれ、時には厳しく指摘してくださり、アドバイスをいただける。こんな機会は、社会人になって恵まれていなければないだろうなと痛感しております。社会人の仲間入りをする前に、自分の特性理解、人との関わりの重要性などを勉強させていただける機会をくださった夏輝さんには本当に感謝ばかりです。長野県に1ヶ月インターンに来てよかったなと、心の底から思えました。本当にありがとうございました。

ありがとうございました!

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