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en.to滞在レポート④ 「タカノバマルシェ出店〜一人でチャレンジ〜」

マルシェ出店のきっかけは、夏輝さんの「何をしに長野に来たの?」一言にありました。この一言を発せられた瞬間、たしかに自分は何をしに長野県へ来たのだろうかと改めて考えさせられました。
9月頃、夏輝さんと初めて会った時に長野県へ行きたいと思った最初の動機は、純粋に「花束を作ることを練習したい」という気持ちでした。実際に、2月長野県を訪れました。まだ夏輝さんの店舗はなく、花を毎日触れるという状況ではありませんでした。花を触れない状況だったとしても、花屋として活動する夏輝さんを側で見て、自分なりに花屋という働き方を勉強しようと思いました。そんなことから、今回の長野県インターンの目的は、花屋としての「自分の軸」をより明確にしようというものになりました。今思うと、かなりぼんやりとしていると思います。
正直、今でも「何をしに来たの?」と聞かれると、明確に答えることができる自分はいません。おそらく、「夏輝さんという旅をするお花屋さんの働き方を見に来ました」のような、ぼんやりとした回答になると思います。それほど、ふわふわとした動機で長野県に来たのかもしれません。ふわふわとした動機だけど、その土地にいる方たちと自分なり関わってみることや夏輝さんと関わることで何か得ることはあるだろうなと思っていました。個人的には、それだけでも十分だと思っていました。しかし、夏輝さんの「何をしに長野に来たの?」一言を引っかかる。そんなモヤモヤを抱えていました。
ある時に、そのモヤモヤをシェアハウスの住民のむっちゃんに相談してみました。そこで、むっちゃんにタカノバの存在を教えられ、むっちゃんの協力もあり、「なんかよく分からないけど、出店してみるか」という気持ちになりました。これが、長野に来た目的なのかなんなのかよく分からないけど、行動すれば何か変わるだろう。自分のキャパを越えていこうという感情になりました。
出店すると決めてからは、出店に向けて日々着々と準備をすすめることになりました。その期間は、花屋の準備において必要なことを学ぶ良い期間となりました。広告の作成、仕入れ、お金の管理、備品の準備など、花屋の出張出店の準備において必要なことを網羅的に学ぶことができました。
出店当日、移動手段のみ、最後の最後まで悩みましたが、同じマルシェの出店者さんに同乗させていただけるということで、なんとかスムーズに会場にたどり着くことができました。会場に到着後は、すぐに水揚げ、ディスプレイ装飾、その他備品の整理などに追われ、あっという間に開店時間になりました。幸いなことに、ひと息つく間もなく、次々にお客様にお立ち寄りいただくことができました。なかには、自分のことを応援してくださる方もいらっしゃいました。出店前までは、未熟な自分が本当に大丈夫だろうかと不安な部分がとても多かったです。実際に、まだまだ未熟な部分も多いです。しかし、そんな自分を応援してくださるお客様。本当に嬉しかったです。
 今回の出店、自分一人だけであればおそらくパニックになっていたと思います。しかし、最後の最後まで同マルシェの出店者様、お客様に助けられなんとかやり切ることができました。感謝しかありません。
 今回の出店を通して、大きく感じたことが2点ありました。1つ目は、些細な自信でも、その自信を大切にし、不安なことに積極的に立ち向かうということです。出店する前の私は、本当に自分が出店してもよいのだろうか。そんなマイナスな側面ばかりにしか目を向けることができず、不安に立ち向かうことができませんでした。しかし、出店を通して、少しの自信からでも何事も始めてみることが大切であると感じました。
今回の出店での自信とは、お花の仕入れです。自分は、まだまだ花束を束ねる技術などは乏しいです。しかし、仕入れたお花たちは自信を持って勧めることができました。本当に些細な自信を大切にする、そんな重要性を感じました。
2つ目は、多くの方たちの協力を得るということです。改めて、人間は一人で生きていけないなと感じました。今回のマルシェ出店、みなさんの助けがあってこそ、成立させることができたなと強く感じました。もちろん、みなさんに甘えてばかりではいけませんが、頼るところは頼らなければ、挑戦の機会を失ってしまうと思いました。
最初は、不安の大きかったマルシェ出店でしたが、結果的に大きく成長できたと実感できる本当に良い機会になりました。地元に帰っても、続けていきたいと思いました。

お客さんとの交流の様子

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