マンガ狂につける薬 二天一流篇(呉智英、メディアファクトリー)

呉智英は、正しい。そして突き抜けている。

呉智英評論のベスト盤みたいな本出ないかな。

主に持っているのは双葉文庫のコラム集である。

毒舌というのとも違う。

巧みなレトリックという武器を使いながら、批評する相手から上手に距離を取り、相対化して見る。

結果としてそれが毒に見えないこともないが、御本人が楽しんでいるというのがよく分かる。

彼の著作で「封建主義者かく語りき」というタイトルの本がある。

本書を古い愚かなる封建社会賛美であり、民主的で自由で平等な社会への逆行ではないかと言った反論をしたら、呉智英の術中だろう。

こうして書いてるだけで、呉智英の本を読みたくなってくる。





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