アサヤンVo.27 和田彩花個展〜伝説の歌姫 阿佐ヶ谷に降臨〜
アサヤン、開催どーなる!?
「人は、自分より詳しい人物に出会った時に何を思うのか?」ー----
膨大なる時間を掛けた作業への感謝の愛か?はたまた畏怖か?
2022年、1月25日。
この日、コロナウィルスの変異種、オミクロン株の影響で感染者数の増加がネット、テレビで過剰なほどに報道される。このアサヤンのLINEグループにも若手芸人の感染疑いの報が届き、ライブ開催への危惧が高まる。それものそのはず、総合プロデューサーである水道橋博士もまた、濃厚接触者であるという事実も相まった。結果として博士は陰性のようだが、リモートでの出演という形での配信を迎えることになった。
ゲストは、元アンジュルムのリーダーである和田彩花さんである。(アンジュルムはつんく♂さんが総合プロデュースするハロープロジェクト所属のグループ。)このアサヤンにおいて女性ゲストといえば、井上咲楽ちゃんが来てくれた。メインとなると今やTikTokを通じ、LAの若者で人気の泰葉さんもいらっしゃったが、現役バリバリのアイドル降臨となると、日頃は野球とプロレスとハイボールをこよなく愛するおじさんたちも色めきたたないわけがないのだ。
博士との接点は、テレビ番組での出演がきっかけで、さらに「BS12のBOOKSTAND TV」でのゲスト、さらには博士が編集長を務めるメルマ旬報での執筆とということになるであろう。ちなみに和田さんの美術愛、マネへの思いが語られた回はこちらです。
また、メルマ旬報の登録はこちらからです。「普段、振り返ることはしません!」と語る和田彩花さんに異例の過去語りをしてもらっています。ファンの方にはぜひ、こちらもチェックを!
さて、今回のアサヤンのポータルサイトをちょっとご覧いただこう。
アサヤンがASAYANになってしまうのか?
もはや、隔世の感もあるしれない。ちょっとだけ、説明を加えると浅草橋ヤング洋品店こと、浅ヤンは時代と共に、コムロギャルソンと半分ずつの放送となり、やがてはオーディション番組「ASAYAN」の変遷を経ていく。その中で、シャ乱Qの女性ロックボーカリストオーディションで優勝を飾ったのが平家みちよさんであり、落選組が安倍なつみさんを含めたモーニング娘。であった。当時は、メジャーデビューの条件がインディーズのCDを5日間で5万枚を売るであったと記憶する。
優勝者でないものがスターとなっていく、この逆転ストーリー、古くは「がんばれベアーズ」か「メジャーリーグ」か。未成熟なものが困難にぶつかりながらも成長するストーリーは、日本人のファン心理をくすぐるシステムとして、強く認識された時代ではなかったろうか。言うなれば、15歳~20歳未満の少女たちの奮闘と輝き、成長の魅力に誰よりも気づいたのがつんく♂さんではなかったか。
その後、BS11テリー伊藤の月に吠えろ!(2011年6月頃)という番組があり、私も構成作家の一人として参加し、つんく♂さんをゲストに迎えた回があった。(私が担当ではなかったが。)この当時、すでにAKB48が全盛期を迎えている中であり、モーニング娘。は一時期の勢いを失っていた頃だったと記憶する。
番組の中でつんく♂さんが語ったのは韓国のアイドルのレベルの高さであった。歌唱力、表現力、ダンス力が圧倒的に違うと。それまでどこか、「未成熟の者を育てる、見守るファン心理」こそが日本のアイドルファンを唸らすことだと思っていた私の脳みそにガーンと殴られた思いをした。「このままじゃ、ヤバいです!」と言ったかどうか忘れたが、つんく♂さんの危機感はAKB48の台頭とか、そんなところにはなかったことが実に印象的であった。(その後のBTSの世界制覇を考えると、つんく♂さんの危機感は未来予測していたように感じる。)詳しく辿れば、モーニング娘。の「プラチナ期」などはこの時期にあたるものであろう。従来のアイドルとして、少女たち(娘たち)の輝き、笑顔を大事にする一方、パフォーマーとしての実力がなければ埋もれてしまうという危機感がそうさせていたのではないか?と勝手ながらに推測している。
今回のゲストである和田彩花さんはそんな先輩たちを見て、育ったであろうアイドルとしてあり方と同時にパフォーマーとしていかに自分が商品としての価値を持ちうるのか?ひたすらに向き合ってきたであろう。とこれまた、勝手に推測している。
で、今回のライブに先駆け、私自身、APPLE MUSICで和田さんの初めて聞いてみた。何気に聴けるのだ、とまず驚く。というのもスマイレージやアンジュルムはサブスクとしては聴けないのだ。なるほど、いわゆる握手券的な、日本アイドルシーンのビジネスモデルとしてサブスクは取り入れないのだなと今更ながらに気付く。一方で、和田彩花名義の「私的礼讃」はサブスクで聴ける。アーティストとして勝負する意気込みが伝わってくる。透明感のあるボーカルに、フワフワとしたメロディとの相性が心地いい。また、歌詞も手掛けており、どこか東京?未来都市を想起させる世界観に身を置く自分との距離感を感じさせる歌詞が並ぶ。今回のライブでも披露された「みやしたぱーく」についてはこちらもご一読いただきたい。
ということで、プロとして和田彩花さんのパフォーマンスに何より、期待を寄せつつ、今回のアサヤンライブへと臨んだ。まずはジョニー小野の前説からスタート。よどみの無いトーク力と小気味いいジョークが冴えわたる。ライブに先駆け、相沢直さんが作った和田彩花年表をお手元にと、説明が入る。
カイマとドルフィンソング佐野によるラップからいよいよ歌姫の登場である。 そして博士はリモートだ!
MCをブックスタンドTVでもお馴染みの原カントくんと、元浅ヤンチーフDの高須SAN、そして今回の企画への発起人とも言える相沢直さんが登壇。
今回の記事の冒頭に私は記した。
「人は、自分より詳しい人物に出会った時に何を思うのか?」
一度たりとも、インタビューという仕事を経験した者ならば、誰もが通過する道として本人の発言、著作、作品に触れる、目を通すという行為はひとつの礼儀である。博士をして、最強インタビュアーと称する吉田豪さんなんかも下調べの猛者であろう。通常、私などもインタビューする際は本を3,4冊は読み込み、代表作には目を通すものだ。その一方で視聴者に寄り添いつつ、ゲストをどう輝かせるか?ということに思考を巡らすものだ。
しかしだ、今回のライブは一味、いや二味も違う。
年表職人・相沢さんの狂気と呼ぶにふさわしい熱が入っている。ライブに先駆けた年表の資料が凄まじいのだ。そこまでやるのか!!と唸る。もっと言えば、戦意喪失、いや読みたくなくなるぐらいの分量があるのだ。(普段、資料読みに慣れている私ですら思うのだ。)恐らく、この日のライブ会場に足を運んでくれた熱狂的なファンの方たちも骨が折れるほどの世界がそこにあったのではないか。
この感覚、明石家さんまさんを追いかけるエムカクさんを迎えた回があったが、あれに匹敵する底知れぬ狂気の世界を感じるのだ。
客には寄り添わない、寄り添うべきは年表である!!
それはまるで時空のパズルを埋めるエンターテイメントだ。
そして、本来は過去を振り返ることはしないという和田さんの鮮明なる記憶と、薄い記憶の交差が引き出される。アイドルとは全てにおいて、どう商品価値を生み出すのか?はひとつのテーマであろう。その中でおいて和田彩花という過去を精一杯に語っていたように見えた。きっとファンの方々も初耳!だよ、それは!という内容が盛りだくさんではなかったか。
〇宇宙との交信できる、できない話
〇やれ!と言われたらやる
〇他のアイドルグループへの思い
〇つんく♂さんへ思い、つんく♂イズムはあるのか?ないのか?
この辺は特に貴重な話ではなかっただろうか。
後半は、和田彩花さんの生ライブ。EisukeNaraharaさんを迎えての演奏。今のあやちょの魅力はここでも味わえます!
番組のラストには、つんく♂さんからのサプライズが登場!こちらも是非、配信でご確認ください。博士は泣いていたのか?????????
さあ、今すぐ配信でご確認を!!
あなたの知らない和田彩花の深層をとくとご覧あれ。
配信チケットはこちらから!
そして次回のアサヤンは、、、この男が登場!
山本太郎さんがゲストで登場。高須SANが演出を務めた日本のダンスシーンの原点とも言えるダンス甲子園の裏側が遂に明かされる!乞うご期待!
私が運営するPlanet of Foodでは普段は世界の主婦3人と柴犬による食にまつわるトークショーをやってますが、2022年の1発目に水道橋博士とバリ島の兄貴を迎えて「普段めし!さらけだしSP」をやりました!こちらもそっと、ご登録をお願いします。
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いつも素敵な写真をありがとうございます!
写真提供:利根川亘(チームフルスイング)撮影:入江寛人
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