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阿佐ヶ谷ヤング洋品店Vol.18「8.4 MANESHIAI 天才・松村邦洋vs遅れてきた天才・よしえつねお」

これをやりたくてアサヤンを始めた!

 「天才とは多作である。」
 この言葉に出会ったのは作家・村上龍さんのインタビューではなかったか。(誰が最初に唱えたのかは分からないが。)世に溢れる天才論、天才にまつわる言葉はあるのだろうが、個人的にはこの定義が気に入っている。ピカソ、モーツァルト、黒澤明、阿久悠、筒美京平etc.イチローさんが最多安打を放ち、かつ継続して結果を残す。業種によっては「作品」の形は変わるだろうが、やはり「多い作品」を残した人は天才ではないのか。

 今回のアサヤン、タイトルは「8・4MANESHIAI 天才・松村邦洋vs遅れてきた天才・よしえつねお」である。8・4と名前が付いているのは3年前、幻冬舎の箕輪厚介氏と水道橋博士のボクシング「HATASHIAI」を経ての「HANASHIAI」の計画もあったが、アサヤンらしく「面白さ」を求めずしてどーする!!ってことでの「MANESHIAI」である。

 ライブ冒頭に博士が言う。
「これをやりたくてアサヤンを始めたと言っても過言ではない!」
 この言葉の背景には水道橋博士と松村邦洋さんの長年に渡る交流が前提にある。その深いとろこまでは私は知らないが、エッセンスはこちらの動画を見てもらおう。

さらに博士の昨年、12月30日の日記である。

 さらに、さらに。。。5月4日の日記には「松村邦洋VSよしえつねお」のバトルがすでに始まっていた。

ここで私が言いたいのは、、、
①松村邦洋の芸風の確立には水道橋博士からの助言が色濃く影響している。
②「うんこちんこ」こと、よしえつねおは「松村邦洋」の再来である!
③「松村邦洋とよしえつねおのモノマネセッション」を実現したい!

 大事なポイントは「松村邦洋」は天才である。そして「よしえつねお」は遅れてきた天才である。別の言葉で言えば、博士にとってよしえつえおは、若き日の松村邦洋を彷彿とさせるということだろう。天才と天才の競演が面白くならないわけがない!

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「よしえさん、いっぱい宣伝したかったんですけど、Twitter、凍結しました。」by 無法松 「日本のトランプ大統領ですから」by 博士

松村邦洋の天才たる所以 

となると、「松村邦洋ってそもそも天才なの?」との疑問も浮かぶ方もいるであろう。関東圏の人間ならば「進め!電波少年」のイメージだろうし、関東圏以外なら「探偵!ナイトスクープ」のイメージも強いだろう。個人的には「TokyoBoy」という東京都の広報番組で松村さんの実力は十二分に知っているつもりであるが、「モノマネ」というジャンルそのものについては深く考察してきたことはなかった。なので私なりに「モノマネ芸」をひも解きたい。

<モノマネ芸とは?>
①顔マネ
②形態模写(有名人の動き、動物の鳴き声)
 明石家さんまさんの小林繁投手のモノマネ。
③歌マネ・口ぐせ
④擬音・効果音
 中川家・礼二さん
⑤過剰モノマネ・デフォルメ芸
 コロッケさん、清水アキラさん、神奈月さん、ハリウッドザコシショウさん、
⑥細かすぎるモノマネ(みなさんのおかげでした系)
⑦部分モノマネ
 ロバート秋山さんの梅宮辰夫体モノマネ、
 HEY!たくちゃんのあごモノマネ
 ざわちんのメイクモノマネ
⑧本人が言いそうモノマネ・思想モノマネ
 清水ミチ子さん、マキタスポーツさん

 ざっと上げると、こんなところではないか。
それぞれの面白さがあり、優劣付けるものではないが個人的な好みを言えば、やはり⑤過剰モノマネや⑧本人が言いそうなモノマネには、単に似ていることを超えた「芸」が詰まっている感じはする。松村さんの凄さはやはり、この二つを融合させている点ではないか。以前のNoteにおいても紹介した。

そして二人目の名人芸は松ちゃんだ。
(もちろん松村邦洋さんだ。)
その名人芸、憑依芸は一瞬で人を惹きつける、この日はすかさず、時事ネタである「花田優一」をいじり、元貴乃花親方のモノマネをしながら「朝の稽古、昼の稽古、夜の景子、すべての『けいこ』を止めました。」と爆笑をさらっていた。
(よみがえる明治座東京喜劇「こちとら大奥様だぜい!」「神田伯山」レビューより)

 「似ている」の先にある「時事性」や「毒や機知」を盛り込み、「モノマネによる料理」を作り出す。ここには瞬発力や笑いのセンスが散りばめられているのだが、やはり特筆すべきは「無尽蔵」とも言うべきネタの多さではないのか。それは時に憑依しているかのごとく、無限にやり続けそうな勢いである。

 この「無尽蔵感」こそ、博士が松村さんに見出している「天才性」ではないのかと私は睨んでいる。それをまた「よしえつねお」にもダブらせているのだろう。博士は言う。「Clubhouseで延べ500時間はやってるよー」とよしえつねおのエンドレスなモノマネショーにおいてネタの「無尽蔵」を博士は体感し、爆笑し、今また、世に放とうしているのだ。

さあ、「マネー」がらみのOPと共にライブがスタートする。巌流島における武蔵と小次郎という博士こだわりの設定で、両者が現れる。

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 「コロナは怖いですよー」

 特にプライドのテーマから村木賢吉「おやじの海」に乗り変わって登場するよしえつねは、令和の時代とは思えない空間に引きずり込み、これから始まる「モノマネカオス」の世界へと誘うのだ。その原曲をこちらにも付けておこう。

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 オリンピック裏の戦い、男には戦う時がある。

 今回、元々、博士は当初、ノールールのデスマッチを計画していたようだが、あまりにも上級者向け、いや、正確に言えば博士以外元ネタが不明なケースも想定され、各ラウンドでテーマ形式で争った。

 各ラウンドは「プロレス」「学園ドラマ」「大河ドラマ」「野球選手」「政治家」「エロ歌」というテーマだ。

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博士の、笑い泣き

 これまで18回にも及ぶアサヤンだが、泣くほど笑う博士の姿は初めてであった。こと、プロレスのテーマにおいては私自身も元ネタが分からず、見守るしかなかったが、博士はずっと爆笑をしていた。そして同じくアサヤンの公式スポンサーであり、プロレス通であり、スタッフの一人でもあるチームフルスイングの利根川さんとジョニー小野も爆笑していた!ことは書いておこう。

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「プロレスもお任せください」ジョニー小野

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最近、「ニコ生」二人で始めました。by 高須D

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降臨中の松ちゃん

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京子ぉーーーー。by アニマル浜栗

 詳細は省くが一部ネタのラインナップを紹介すると・・・
<よしえつねお> 
ちびまん子ちゃん
美空ひばり・おまんずりマンボ  マンコの唄
金八先生アダルトバージョン KOMAN KOMAN
片岡鶴太郎・ギャグメドレー
<松村邦洋>
けちょんけちょんにいじられる政治家たち(安倍晋三 麻生太郎 石破茂 小泉純一郎 )
広島弁が理解されないラジオ番組の達川光男
スクールウォーズの設定を1984年の阪神タイガースに持ち込む吉田監督と選手たち。そして川藤幸三モノマネ。 
ドラマが変わっても口調が変わらない津川雅彦 
楽屋裏の出川哲朗 etc.

 両者の才能がこれでもかとぶつかり合う。よしえつねおの馬のひづめや形態模写はこれまでのアサヤンでも見せなかった才能を披露し、同時にすべてのことを下ネタで切り返す、いわば「下ネタの錬金術師」のごとく芸風は改めて度肝を抜かされる。この日、審判を務めた無法松はよしえつねおをネタを観終えてつぶやいていた「最低で最高。いや、最低が最高!」と。

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最低が最高!by 無法松

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ノムさんになって説教する松村邦洋

  もはや名人芸と呼ぶにふさわしい松ちゃんの芸とかたや、人はここまで下ネタをやるものなのかとその特異な芸を見てるのか?それとも不思議な生き物を見てるのか?と錯覚させるよしえつねお。本人風に言えば「まんことに不思議な体験でした!」と言ったところか。さあ、今すぐ目撃者になれ!!

さらに次回は、、、

いつもより、写真の枚数が多かった。。。
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 写真提供:中山友美 利根川亘
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執筆者:島津秀泰(放送作家)
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