リアル・たまに行くならこんな店
パートナーの誕生日のためのお祝いをどこにしようかと迷う中、友人がFacebookで紹介していたのが、神保町にある「Cadet」が目に留まった。
当店のメニューがとても美味しそうだったのでお伺いすることに。
当日、大雪警報が出ていたが夜から雨に変わり、問題なく訪れる。店構えはシックで店内の薄暗さ、照明の具合も素敵な感じ。
天井の高さもまた、いい。で、アペリティフにはバターナッツのかぼちゃスープ。
かぼちゃのほんのりとした甘さとほのかなバターの香りが絶妙であった。小さいスプーンでちょっとずつ、味わう贅沢。一口、一口が愛おしく思う。貧乏性で早食いの日々の私にはこの演出だけでいいなあと思ってしまう。
○鬼海老キャビア
キャビア缶に、松葉ガニの漁に混じって獲れるという海老にその下にはチーズそしてキャビア。マリアージュの最高峰と呼んでも良いほどの絶品。年に一回ぐらいはストレートな贅沢品もいいな。
○ブラータホワイトアスパラ ラフランス。
確かホワイトアスパラは熊本産でラフランスは山形のもの。ホワイトアスパラというとドイツのシュパーゲルを思い出すが、この季節ならではの旬の素材の組み合わせは、世界の町を食べ歩いたシェフの経験と気遣いを感じさせる。一緒に食べるマリージュがいい。
○近江鴨スペルト小麦
ソースにホワイトペッパーとブラックペッパー、そして粒でグリーンペッパーとレッドペッパーが入っているのだが、噛むごとにペッパーの味が押し寄せる。断っておくがハーモニーではなく、それぞれのゾーンで味わいや香りが変わってくるのだ。言うなれば、一口なんだけど味変するような感じである。小麦の風味と、鴨肉の旨さがたまらない。
○松葉蟹 蕪
かにの味わいたっぷりのコロッケ。と、一行しか書いてないのだが美味しいです。
○途中、出てきたバター入りのパン
これがまた、絶妙過ぎた、つい、お替わりを3つほどしてしまった。僕は2つでよかったがパートナーさらに追加してつい、食べるほど美味かった
○北海ポムビューレ
言う事なし。肉の柔らかさ、ソース美味い。
○オマール海老バターカレー
しめの一品。30代のころ、園山真希絵さんの隠れ家的な店で初めてシメに食べるカレーを味わった。カレーという常にメインでがっつりでいうイメージを覆されて驚いたものだ。シーフードの味わいがしっくりくる。うますぎ。
○苺 マスカルポーネ
すっかり大満足でお腹いっぱいでしたが、ひさびさにデザートは別腹という言葉を思い出し、ペロリ。トータルとしては、接客も含め、絶対自信を持ってオススメ出来る店。
コースは8000円。(ドリンクは別料金)
素敵な1日、大切な人との時間には決して高くない、それでいて記憶に残る時間になるんじゃないでしょうか、おすすめのお店です。また、行きたいですね。で、ダメ元で今度取材させてくれないか?と頼んだら「いいですよ」とのこと。ホント、「人生ダメ元」僕を象徴する言葉なのかもしれんな。それで意外と突破するんだよな。
Planet of Foodの最新作は、タモリ倶楽部にも取材された日本初のビャンビャン麺を提供した秦唐記を取材しました。貴重な生地から作る光景をぜひご覧ください。
さらにイタリア・ローマ出身のMichelleからはイタリアを訪れた際に酢pゲッティを食べる時に気をつけるべきことを教えてもらっています。ちなみにパスタとは短いものです!と怒られました。
執筆者:島津秀泰(放送作家)
Twitter:@shimazujaoriya
Instagram:hideyasushimazu
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