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内田 陸生さん~価値観が変わる瞬間を作り続けたい~

2018年11月。「エンタメ研究所 大学生部」の内部の面白い人たちを取材し、アピールするため新たに発足した「エンタメ研究所 大学生部 ブログチーム」

記念すべきnote投稿第一回となる今回取り上げるのは、「湘南基地プロジェクト」「ガチ文化祭!」などの企画を行う内田 陸生(うちだ りくお)さんです。インタビュアーは岡田が担当します。

オンラインサロンに入った経緯から内田さんが運営する各企画について、最後には内田さんの夢や軸についても聞いてきました。

インタビュイープロフィール
名前:内田 陸生(うちだ りくお)
大学:横浜国立大学経済学部
学年:3年
Facebook:https://www.facebook.com/rikuouchida91212
レターポット:https://letterpot.otogimachi.jp/users/59895


――エンタメ研究所について

岡田:まずはエンタメ研究所に入ったきっかけを教えてください。

内田陸生さん(以下、内田):僕の友達の先輩がクラファンで西野さんの講演会の権利を買っていて、その講演会が今年の8月に開催されたんです。僕は友達経由でそれに呼ばれて行ってきたんですけど、友達のコネでなんと一番前の席で聞けることになったんです。一番前で西野さんの話を聞いているうちに「すげぇ」ってなって、その後『革命のファンファーレ』を買って読んでまた「すげぇ」ってなって(笑)とりあえずオンラインサロンに入ってみようと思って1か月前に入りました。

岡田:たしか、大学生部に入ったのは数日前でしたよね?

内田:そうですね。入るだけ入って最初は放置してました。

岡田:今後、エンタメ研究所を通じて何かしてみたいことはありますか?

内田:具体的には決めていなくって。でも、今回インタビューを受けたのもそうですけど、まずは自分のことを知ってもらうことから始めようかなと思ってます。「noteで紹介されてた人だよね」っていう認知が生まれれば嬉しいです。


――内田さんが企画する「湘南基地プロジェクト」について

岡田:調べたところによると内田さんは「湘南基地プロジェクト」という活動をやられていると思うんですが、それは具体的にどういった活動なのでしょうか?背景と一緒に教えていただけますか?

内田:僕は横浜国立大学に入ったんですけど、明確にこれがやりたいってことはなくて。でもこれって僕だけじゃないすごく重要な問題で、それで、高校生のキャリア支援がしたいと思ったんです。で、そのために必要なのがまずは環境。高校生が普段関わらないような人と関わる機会がないと、そもそも知っているロールモデルが少なすぎる。僕の場合も両親が教師だったので「サラリーマンって何?」みたいな状態で(笑)社会を知るって意味でもいろんな人と関わる環境が必要だなと思ったのが一つです。
後は、何かをやりたいと思った時にやれる環境って、高校生にとって整ってないなと思うんです。それで、何か放課後の時間をもっと有意義に使える方法はないかと。そこで思ったのが、高校生ってお金の勉強をする機会がないなっていうことなんです。

岡田:西野さんもよくおっしゃってますよね。

内田:そうそう、西野さんの講演で気に入ったのもその部分だったりしたんですけど、高校生に最大限そこの勉強をさせてあげたいと思ってて。アルバイトだと接客は学べるかもしれないけど、お金がどう回っているかは学べない。だからせめてそこを知れるところまではやってあげたいと思ったんです。そういう意味で、高校生が大学生と一緒に経営するカフェっていうのがあったら面白いんじゃないかと思って。それを僕の地元である湘南に作り一つの成功事例として、全国いろんな場所にそういうものを作れたら高校生にとってもっと良い環境ができるんじゃないかなと思って始めたのが「湘南基地プロジェクト」です。

岡田:なるほど。つまり「湘南基地プロジェクト」の軸となるのは高校生カフェだということですね。

内田:そうですね。具体的なビジョンはそれです。

岡田:ちなみに今どのくらい進んでいるんですか?

内田:とりあえずやりたいって言いまくってて、それに共感した仲間が集まったり、でも結局今すぐにはやらないからいったん温めているって感じです。なのでまだスタート段階ですね。ただ、このプロジェクトを知ってくれている人は多いと思います。

岡田:今後「湘南基地プロジェクト」をどうしていきたいと考えていますか?

内田:そうですね。具体的なことはあまり考えていなくて。とりあえず生きている内にビジョンを実現できればいいなと思っています。


――「ガチ文化祭!」について

岡田:続いて内田さんのもう一つの活動である「ガチ文化祭!」についてお伺いしたいんですけど、こちらは具体的にどういった活動なんですか?

内田:「ガチ文化祭!」で僕らは「いつでも高校生に戻れる社会を作る」というのをゴールとして掲げています。そのゴールを達成するために、文化祭をやろうっていう活動です。

岡田:本当に学校で行われているような文化祭を、イベントとして開催するといった感じですか?

内田:そうですね。イメージとしては大学の文化祭というよりは高校の文化祭です。

岡田:なるほど。ここでも高校生というところにこだわりがあるんですね。

内田:はい。「青春」や、イベントの名前にもあるように「ガチで」といった言葉がキーワードとなっています。

岡田:それはどういった経緯で行われることになったんですか?

内田:元々面白そうだからいつかやりたいなとは思ってたんです。そしたらたまたま廃校を持っている人と知り合うことができ、それから話を進めました。


――内田さん自身について

岡田:内田さんはとにかく色々なことをやっているなという印象だったのですが、最初からそうだったわけではないと思います。どこかに切り替わるタイミングがあったんでしょうか?

内田僕の場合は大学に入学したのが、価値観が変わる瞬間でしたね。高校生の時からやりたいことがわからないっていうのはずっとあって、大学に行ったら探せるかなって結構期待してたんですよ。でも、特に横国の場合は地方出身者が多くて、そういう人がするのって横国の中でのコミュニティづくりなんですよね。僕はそれがすごく違和感あったというか...「そんなことするために来たんじゃねえよ」って。僕が期待しすぎてたっていうのもあると思うんですけど、すごくがっかりしてしまったんですよね。

岡田:なるほど。それで何かしないとという気持ちになったんですね。

内田:最初はこのままじゃだめだとすごく悩んでいました。1年生の冬にそれをバイト先の先輩に相談したら友達伝いで学生団体を紹介してもらったんですけど、そこにはいろんな大学の人がいて、僕にはそれがすごくおもしろかったんです。

岡田:そこでいろんな価値観と触れ合うことで悩んでいた気持ちも変わっていったということですね。

内田:そうですね。

岡田:いろいろと行動を起こしていくうえで、何か自分自身の軸はありますか?

内田:キーワードは二つあって、一つは「戦略」、もう一つは「感動」ですね。

岡田:「戦略」と「感動」ですか。

内田:例えばディズニーランドっていうのは「夢」っていう体験を売ってるわけじゃないですか。その戦略とか世界観作りって素晴らしいなって思ってて。つまり企画を考える上で、どうしたら相手が気持ちよくお金を落としてくれるのかとかを考えるのがすごく好きなんです。

岡田:なるほど。じゃあ「感動」というのは、相手に感動を与えるのが好きということですか?

内田:そうですね。どういう価値を作りたいかなってなった時に、僕は有形のものにはあまりパッションというか情熱がないんです。それより人の感情がどう動くかの方が見ていて面白くて。今回企画したガチ文化祭に関してもそうで、言ってしまえば売っているのは「青春」という体験で、それが持つエネルギーってすごく大きいんです。中には、この企画を行う前に「学生が一番楽しいから学生が終わったら死にたい」と言ってる人がいたんですけど、その人がガチ文化祭を通して価値観が変わったって言ってくれて。その感情というか、価値観が変わる瞬間が僕は好きなんです。そういうものを僕は作り続けたいと思っています。だからこそ具体的に何をやってるのとなったら、いろいろやってるねってなってしまうんです(笑)

岡田:でもどれも、その根底にあるのは感情を動かしたいという気持ちだったりするわけですね。

内田:みんなに前を向いていてほしいというか、そんなに悲観するほど人生ってつまらないものじゃないぞっていうのを伝えたいですね。僕が実際に絶望してた状態からここまで変わることができたので、僕も周りにそういう風にできたらいいなと思ってます。夢って言うと少し固いですけど(笑)
とにかく今はやれることをやってるって感じです。

岡田:数々企画を行ってきた内田さんですが、企画する上でこれはなきゃいけないということは何ですか?

内田ビジョンはないといけないですね。どこを目指しているのか。それがない企画や組織は見ていても失敗するなっていう印象はありますね。それかただただ楽しいで終わってしまうみたいな。

岡田:最後になりますが、この記事を読んでいる人に向けてメッセージをお願いします。

内田:大学生部はすごく面白い人が多いと思うので、今すぐにがっつりコミットするとかはできない人もいるかもしれないですが、そのうち何か一緒に面白いことができたらいいなと思ってます。


【編集後記】
今回インタビューを担当した岡田です。僕の初めてのインタビュー記事でしたが読んでみていかがだったでしょうか?
内田さんは話が上手で質問に対してもすごくわかりやすく答えてくださったので、初インタビューで緊張していた僕はすごく助かりました(笑)
機会があったら皆さんもぜひ話してみてください。
こうしたいという気持ちがあってもそれを企画として実際に動かすまで至るらない、そもそも何がしたいのかよくわからない、という大学生が多い中、明確なビジョンの下で「湘南基地プロジェクト」や「ガチ文化祭!」などを企画する内田さんの行動力に非常に刺激を受けました。
これからも内田さんの企画には注目です。

インタビュアープロフィール
名前:岡田 義隆(おかだ よしたか)
大学:横浜国立大学経営学部
学年:2年
Twitter:https://twitter.com/4_4_ta_ka
Facebook:https://www.facebook.com/yo.yo.okada.slugger
レターポット:https://letterpot.otogimachi.jp/users/6345