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「未来少年コナン」

宮尾俊太郎、まじか!!
もはやダンサーでなく普通にセリフを喋る俳優だった。
お金を恐れない場転の数々。今、未来少年コナンを上演する意味は作品を観てわかった。2年前に劇団チョコレートケーキの「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」が芸劇で上演していたことを考えれば、芸劇が共催に入ってるのも納得。
身体表現とダンスの狭間を、グラデーションをもって行き来するインバル・ピントの演出と振り付け。非常にインバルピントしてて良かった。特に、物を奪い合うのにタンゴしてしまう宮尾俊太郎と門脇麦のシーンが印象的。
バジェットがかかるだろうに実体を大事にする演出のなかで、1幕ラストの深海から海面に向かうシーン。あれは思わずうっとり。
これは12000円払う価値があるし、こんだけ世界観を作り出せればストレートプレイでもこんなに満足度が高いんだと確認した舞台だった

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