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世界最大の祈りの祭典「クンバメーラ」 なぜ河が聖地になるのか?

ヒンドゥー教の祭典、約一億人を集めるというクンバメーラ。
今回参加してみて感じたこと、考えたことを、
備忘録的にぼちぼちと書いてみよう。

まず、なぜインドでは河が巡礼の舞台になるのか?
インドの聖地は河。日本人が山を聖地とするのとは対照的だ。

インドは、暑いだけではない。今の時期、日中は27度で日差しもかなり強い。ところが朝晩は10度を下回る。暖房が無いテント暮らしだった今回、厚手のフリースと、帽子とマフラーが欠かせなかった。

ガンガーはヒマラヤ山脈を水源にしており、雪解け水とモンスーンによる水の両方が流れ込み、枯れることはない。ところが南インドの河は、モンスーンに依るため、乾季には水が涸れる。

今回初めて訪れた、クンバメーラの会場、アラハバードは、トリヴェーニ(3つの河が合流するところ)に位置する。合流点はサンガムといわれ、教団を意味するサンガと同義で、宗教的な価値を有する。

河を聖地にするインドと山を聖地にする日本。
過酷な暑さと寒さの差と異常とも思える渇水状態に晒されるインドと、
温暖な気候と豊かな水の恩恵を受けている日本。
この違いから来ているのかも知れない。


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