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【資格試験勉強法】漢検準1級:各論

総論の記事でも述べましたが、個人的には「漢検準1級は受検にあたって戦略が必要になる」と思っています。特に意識することなく合格できてしまう方もいらっしゃるとは思うのですが、少なくとも僕はそうでした…w
この記事では、各大問ごとに
・勉強のときに意識したこと
・受検のときに意識したこと
について、つらつらと思いついたことを述べさせていただこうと思います。

なお、本記事は総論の話とは異なり
実際に漢検準1級を学習されている方への記事
となります。

なお、本記事には根拠のない私見や偏見も大いに含まれることと思います。
本記事の内容に際して生じました不利益・損害等は一切責任を負いかねますので、併せてよろしくお願い申し上げます


試験の際に解く順番は

詳しくは総論の記事を参照いただきたいのですが、僕は漢検の受検の際、大問1から順番に解いてはいませんでした。具体的には

・大問7「四字熟語」、大問9「故事・諺」
(脊髄反射で解答できる問題)
 ↓
・大問6「誤字訂正」、大問8「対義語・類義語」
(思考や機転が必要な問題)
 ↓
・そのほか大問1から順番

に解いていく方式を取っていました。
この記事では、この順番に沿って触れていきたいと思います。


各大問ごとの勉強法と受検時に意識したこと

大問7「四字熟語」

ここは是非とも得点源にしたいところです。
勉強の際には、基本的にカバー率問題集をそのままやればいいと思いますが、意味を理解するのはもちろんですが、個人的には「音読」が効果的だったと強く思います
突然変なことを言うかもしれませんが、四字熟語ってリズムに乗って言うことができると思うんですよ…w
「めいせんっけっきっ!」とか「てんげんっみつごっ」とかみたいな…w
あ、すみません!でも決してふざけているわけではなく…😂
試験時間中は当然声を発してはいけないのですが…w 四字熟語は「音とリズムと意味の理解」がキーワードだと、個人的には思っています。

また、総論の記事でも述べたように、ここは他大問の知識も合わせて学べるボーナスポイントだと思います。他の大問よりもじっくり時間をかけて、また他の大問を学習しているときも定期的に見直して補強していくことが大事だと思います。

勉強の際に定着がしっかりしていれば、試験の際には特に意識もせずに脊髄反射で解けるような状態になっているのではないかと思います。
とにかく試験開始直後ですから「ワイはできる…!」という自信と確信を持つことが大事だと思います。また、分からない問題が出てきても「まぁ、試験中に思い出せればいいかw」くらいの心持ちで思い切って飛ばしてしまうのも良いと思います。実際僕はそれで1つ思い出すことができましたw

とはいえ、ここ最近は、情報によれば常用漢字の四字熟語(2級以下の出題範囲のもの)が混ざる頻度が高くなっているようですが、合格するだけという観点で見れば、それらをやり込むぐらいなら、他の分野の勉強をした方が良さそうだなぁ、とは思います。

大問9「故事・成語・諺」

こちらも四字熟語と併せて、比較的に出題文章がそのままの問題が大半と思います。

そう言う意味で、この大問9、受検時は2番目に解くということでいいと思うのですが、普段の勉強時は早めにやるということは必要ないのではないかな、と感じます。むしろ、独特の漢字の使い回しもありますし、常用漢字の特殊用例みたいなものも出てきます
個人的には「少し後回しでもいいかも、でも試験時までにはしっかり間に合わせる」という心持ちでもいいのではないかと思いました。

大問6「誤字訂正」

これは…もうどうしようもないですねぇ…w
カバー率問題集にもあるように、過去問の再出・既出がほとんどなく、運ゲーによる要素は大きいと思います。

これは完全に主観ですが、心持ち熟語の訂正が多い気もするので、後述する他大問出てくる熟語を抑えるのが大切なのかな、と思います。漢字が丸っきり違う訂正もありますが、へん や つくり の違いだけの場合もありますので、こういったところもあやふやにせず、熟語を抑えるのが効果的だと思います。
テキストで抑えられる範囲のことはしっかりやって、あとは祈るのみ、しかないのではないかと思っています。合格できた2回とも、僕は5問中3問しか正解できなかったです…うぅ…。

大問8「対義語・類義語」

この大問は、僕は「まずは選択肢を見ずに、出題された熟語を見て、真っ先に思いついた解答を控えておく」という方法を取っています。すなわち、「出題熟語を見て、解答一覧を見て、選んで解答」ではない、ということです。
というのは、分かるはずなのに混乱して失点してしまう可能性があると思えるからです。

例えば、これは本番ではなくテキスト問題ですが「平明」の対義語を選ぶ問題がありました。
選択肢も何も無い状態で「"平明"の対義語は!?」と聞かれれば、多分僕は「難解?あ、準1級だから晦渋かも」となっていたことと思います。
しかし、選択肢を見てしまったがために「あんうつ」の選択肢を見て「あぁ、明るくないから暗鬱かぁ」となり、見事間違えてしまいました。この時の正解は最初に思った通りに「かいじゅう(晦渋)」でした。その後、当時はまだまだ学習が不十分だったため、いくつか分からない選択肢「かいじゅう…かいじゅう…どれや…!?懐柔か!?いや怪獣か!!!!」と右往左往としてしまいました…w

もちろん、途中で間違いに気づければいいのですが、焦りやら本番の緊張やらでパニックしてしまうと…ということですね…💦
ということで、僕はまず出題熟語から真っ先に思いついた自分なりの解答を控えておいています。

大問1「読み」

この大問は王道問題である読み。正攻法で真正面からぶつかれば解ける…!という気もしますが、僕が合格した時も一番自信のない問題の割合が多い大問でした…w
この大問では、特に音読み問題で「過去に出題されたことはない、でもテキストや過去問で解答に至ることができる」という問題がちょこちょこ出てきていると思えます。

例として僕自身が笑ってしまったのは「俊彦」です。初見の時には
"としひこ"じゃん!絶対"としひこ"じゃん!誰だよ!でも今まで見たことない!」
という具合でしたが、これも「俊」は何となく分かる、「彦」も「英彦(えいげん)」がありますし、「古諺(こげん)」を知っていれば、「あ、これゲンじゃないの…?」と察しがつきます。英彦(ひでひこ)じゃないよ。
すなわち、既出の音読み+既出の音読み(ないしその推測)の組合せをさせる問題がちょくちょく出ている気がします。
まぁ「卦兆」とか確実ミスるやろ!みたいのももちろんありますけどね…w

大問2「表外の読み」

この大問の一番大事なことは「今解いているのは表外の読みだ!」と強く意識することだと思います。
「"脂"っこい男」という問題が出ましたが、アブラぎった僕みたいなオッサンがイメージにうかんで「"あぶら"っこい」だろ!と書いてしまうと誤答となってしまったようです。ちなみに解答は「"やに"っこい」でした。

言われれば、過ぎてみれば、終わってみれば「あぁぁぁぁーーーっ!そうだったぁ!」となるのが表外の読みの怖さだと思います。

大問3「熟語・一字訓」

これはですね。
大問1と大問5の対策を必死にやりましょう!!!以上!!!!!
後になるにつれて雑になってるじゃん!と思われてしまいますが、違いますよ!たぶん!

大問4「共通の漢字」

はい、ラスボスのおでましです…😂
難しい。本当に難しい…これはもうどうしようもありません。
この大問は、大問6や大問8と同じく機転やら数多くの記憶の中からの掘り出しが必要になってきます。
…というか!いやいや!
嘘です!!!ごめんなさい!!!
冷静になって語ってますが!知らんねん!!!みたいな問題ばっかです!!いや少なくとも僕は!解ける方々、本当に尊敬です…

ということで、問題集に載っている他大問を含めた熟語を抑えておく!分からんかったらそれまで!で良いのではないかと思います。
この大問のコツは、個人的には「分からなくても怯まない」ことだと思います!!!!

大問5「書き取り」

ここも比較的得点源だと思います。
この大問はオーソドックスな勉強法、解答方法でよいと思います。
すなわち、テキストで解く!分からなければ意味も漢字も覚える!
身も蓋もないと思いますが、僕自身が多分一番特別なことを意識せずに学習し、試験本番でも解答していた大問だと思います。

大問10「文章題」

基本的には、他の大問の学習をすることで自然とできるようになってくる気もしますが、特殊な点もあると思います。
大問1や大問5のようなオーソドックスな読み書きも出ますが、文章の流れの意味に沿うような解答をしなければならない問題も出題されます。というか、それこそが文章題なのかもしませんが…w
ここで僕が思う文章題の対策があります。

それは「前後を読んで、対応関係にある記載がないか、あるいはヒントになることがないか探そう」です。
先述したことと被りますが、この大問は文章題であり、文意にあう解答をしなければなりません。
例えば「タクマ」を答えるときに、当然タクマと読む漢字はいくつかあるのですが、その文章の前に「批評の要は切磋にあり」とあればどうでしょうか…?
そうですね。四字熟語の切磋琢磨だ…!となりますよね。
(この問題自体はタクマというある程度特徴的な読みのため、前後をよまなくてもいけそうな気がしますが)こういった「前後に合わせると四字熟語になる熟語がある」ことがあります。

他のパターンとしては「AはBなり、CはDなり」という文があり、Cの漢字を答える時。例えば…
・BとDが同じ意味を表す言葉であれば、AとCも同じ意味であると想定
・逆に、BとDが逆の意味を表す言葉であれば、AとCが逆の意味であると想定
できます。こういった「対応関係にある文章が近くにある時、その類義・対義を照らし合わせてみる」ということが有効だと思います。

横断的な熟語の習得

ここまで散々、各大問についての私見を述べさせていただきましたが、「全大問に共通する事項」もあると思っております。
その1つがここまででも散々述べさせていただいた「熟語」です。熟語の読み、そして意味は全ての大問で通ずる武器だと思っています。
各大問の形式に疎かになりがちですが、やっぱり熟語の
鬼門の共通の漢字と誤字訂正にも対応できる率高くなりそうですしね…!w



ということで、思ったことをつらつらと書き留めてみました。同じことの繰り返しになってしまっている感は否めませんが…w
結局は

  • まずは四字熟語の学習を着実に進める

  • テキストに載っている熟語は確実に抑える

  • 本番は戦略的に解く

に尽きるのではないかな、と思います。
繰り返しとなりますが、この記事の内容は論拠を少しずつ示しつつも、私見や偏見を多分に含みます

どうか、全てを真実とは思わずテキトーに捉えていただき、何か一つでも受験される皆さまの力となれることがありましたら幸いです。
何もなかったら長文ごめんなさいでした!

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