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徳川家康人生最大の負け戦と言われている「三方ヶ原の戦い」ゆかりの地を訪れる

こんにちは。遠州名所旧跡探訪です。

 静岡県西部地区遠州は徳川家康の居城であった浜松城をはじめ、歴史や逸話のある場所がたくさん。
 そんな遠州地区を中心に、歴史や逸話にゆかりのある場所を訪れます。

 第一回目は、徳川家康の人生で最大の負け戦と言われている「三方ヶ原の戦い」にゆかりのある場所を訪れてみました。
 ふらっと散歩に出かけた気分でご覧ください。

1.一言坂の戦い

一言坂の戦跡

 まず訪れたのは、三方ヶ原ではなく現在の静岡県磐田市にある一言坂。

 武田軍との戦いは、三方ヶ原での戦いよりも前から始まっていました。
 家康が領主の遠江(とおとうみ、現在の静岡県西部)に攻め込んできた武田信玄の軍の動向を探るため偵察部隊を送りますが、武田軍本陣と遭遇し敗走、しかし一言坂で追いつかれ戦いが起こりました。
 坂という地形的にも兵の数も劣勢だった徳川軍は、手痛く負けて退却することに。
 そんな武田軍との戦いの場所が一言坂です。

 結構急で細い坂道を登り、国道につながる交差点に石碑が立っています。
 坂の中腹には案内板があり、一言坂の戦いでの本田忠勝の活躍について詳しく書かれています。

 この場所は静岡県磐田市一言にあります。
 一言坂のすぐ横を通る国道沿いに浜松駅周辺からバスが走っていますが、最寄りのバス停は少し歩きます。

 ぜひ一度行ってみたい!という方はバスをご利用ください。

2.二俣城

二俣城跡

 次に訪れたのは浜松市にある二俣城跡地。
 一言坂の戦いのときにはすでに武田軍別動隊に包囲されていた二俣城、そこに武田軍本陣も合流し、信玄は二俣城に対して降伏勧告をします。
 しかし、徳川軍や織田信長の援軍を期待した二俣城は降伏を拒否したため、戦いが起こりました。

二俣城石垣

 二俣城は川と崖に囲まれているため、力攻めでは難しいと判断した武田軍は「井戸櫓(いどやぐら)」という水を供給する施設を壊しました。
 二俣城は井戸ではなく、すぐ横を通っている天竜川から崖の上にある城まで井戸櫓を使って水を得ていたのです。
 そうして水を絶たれた二俣城は降伏することとなり、徳川軍の要所は武田軍に渡ってしまったというわけです。

 現在の二俣城跡は、静岡県浜松市天竜区二俣町にあります。
 公園となっており、周辺の景色もきれいな場所です。
 天竜浜名湖鉄道二俣本町駅から徒歩で来られる場所にあります。

 徳川家康の長男が切腹することとなった悲劇の場所でもあります。
 大河ドラマなどで、この話のほうが有名かもしれませんね。

 ぜひ一度来てみてはいかがでしょうか。

3.三方ヶ原の戦い

 最後に訪れたのは三方ヶ原。家康人生最大の負け戦の地です。
 二俣城を落とした武田軍は、家康の居城浜松城へ攻め入るのではなく西へ進軍していました。
 これには諸説あり、別の要所を落としに向かっているとも家康を誘き出すための陽動とも言われていますね。
 浜松城に籠城していた家康は、家臣の反対を押し切って進軍します。
 しかし、背後から急襲するつもりだった徳川軍ですが、武田軍は三方ヶ原で万全の構えで待ち受けていました。
 こうして三方ヶ原の戦いは開戦したのです。

 元々兵の数で劣っていた徳川軍は、万全の構えで待ち受けていた武田軍に大敗しました。時間でいうと約2時間程度で敗走することになったとも言われています。
 約二千人もの死傷者を出し、有力な家臣も多数失った家康は浜松城へ命からがら逃げかえりました。
 武田軍の追撃隊が迫ってきている中、浜松城は空城の計という作戦をとりました。
 城の門を全て開け、かがり火を炊いた城を目の前に追撃隊は警戒心を煽られ、退却することになりました。
 これが三方ヶ原の戦いです。

 三方ヶ原の戦い跡地は、静岡県浜松市北区根洗町にある三方原墓苑に石碑があります。
 JR浜松駅から三方原墓苑までバスがありますので、一度行ってみたいという方はバスをご利用ください。

4.まとめ

浜松城

 今回は三方ヶ原の戦いにゆかりのある場所を散策してみました。
 歴史は知っていても実際の場所はどうなっているのかとても気になっていましたが、実際に訪れてみるとまるで当時にタイムスリップして戦いを垣間見たかような気分になり、とても楽しい一日になりました。

 歴史好きの方は、ぜひ一度実際の場所に行ってみることをお勧めします。

 「遠くて行くことができないよ!」という方のために、拙い編集ではありますが、映像でもお楽しみいただけるように動画を作りました。
 散歩に出かけたような気分でご覧くださいね。

  最後までご覧いただきありがとうございました。
 今後も遠州地区を中心に歴史や逸話にゆかりのある場所をご紹介していきたいと思っています。
 よろしくお願いします。

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