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①.「自家焙煎珈琲豆シロネコさん」へ訪問 ②.「恩田陸」さんエッセー読み比べ

#本と珈琲とときどきバイク #バイクと出逢うための本屋 #バイク乗りと繋がりたい #バイクと一般人とを繋げたい #自家焙煎珈琲豆シロネコ #土曜日は灰色の馬 #日曜日は青い蜥蜴 #恩田陸

①.「自家焙煎珈琲豆シロネコ」さんへ訪問
先日、コーヒー関連諸々のレクチャーを受けに「自家焙煎珈琲豆シロネコ」さんを訪問してきました。私の店ではシロネコさんの珈琲豆を使用しますので、「ぜひレクチャーを受けさせて下さい!」というこちらの厚かましい要望にも関わらず快く応じてくださり、私のためだけに実現した今回のコーヒー講座。本当にありがとうございました。(上写真左のご夫婦二人がシロネコさんです)
器具の説明、淹れ方、注意点、ポイント等詳しく見て&聴いて参りました。とてもコーヒーのように濃い時間でした。あとは自分で練習あるのみでございやす。

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もちろん、コーヒー意外のシロネコさんの話も深く伺うことができ、今までは店側と客側でそれ以上の関わりはなく、私はただのシロネコファンだったわけですが、改めてシロネコさんの成り立ちから、優しい人柄など、雑談も交える中で、コーヒーだけに止まらずますますシロネコさん自身が好きになりました。今後とも永いお付き合い、何卒よろしくお願いいたします。

恩田さんエッセー

②.「恩田陸」さんエッセー読み比べ
しばらくマイブームとして続いている女性作家のエッセー読みまくり案件ですが、今回は恩田陸さんです。先日金沢に帰省した際に寄った本屋”金沢ビーンズ”でたまたま見かけた「日曜日は青い蜥蜴」を手に取ったのがきっかけです。しかも昨年後期に出たばかり。かねてより恩田さんのファンだった私としてはエッセーも出しているということを知り即レジへ。しかも読んでいくとどうやら10年前にも出しているものがあると。。。これは読み比べなきゃということで過去作「土曜日は灰色の馬」も古本で入手し読み比べてみました。
村田沙耶香さんや角田光代さんのエッセーを経て、恩田陸さんということで、私の感覚では、一番共感ができる感性の持ち主なのかなと思いました。皆さんそれぞれ個性が強く視点が面白いのですが、三者三様でまるで別物。御三方の著書はそれぞれとても魅力的なので、作家自身どこか共通点があるだろうと思っていたのですが、全然、全く、1ミリも感性の違う別人。そこにまず驚かされるのと同時に、この恩田陸さんのエッセーが私にとっては、ポカリスエットのごとく身体に自然に染み渡る感じがありました。文体や日常の視点がなじみがいいといいますか、、、村田さんや角田さんとは決定的に異なるロジカルさというか、男性的な視点というか、刹那的な視点ではなく、蓄積型の視点があるというか、、、そこが共感できる要素だったのかなぁと思っています。
日常視点はもちろん、作家ポリシー、幼少期、少女漫画で育ってきた話とか、ミステリが好きになった理由みたいなものが語られているわけですけど、途中紹介されている本などは私が読んだことない本ばかり。にも関わらず、私の共感を呼ぶとはこれいかに。文体のなせる技なのか何なのかは定かではありませんが、村田さんも角田さんも共感部分は多くあったので、極々ほんの少しの差なんです。このほんの少しの「肌になじむ」感覚が恩田さんにはありました。
だからなのか、10年前の作品と今の作品との差があまり感じなかったです。今の恩田さんの視点にも共感できるし、10年前の視点であっても全く古く感じずに共感できる。作家論なども語られているのですが「なるほど!」と思うことばかり。恩田さんが作家としての蓄積がそのまま本になっているなという印象を受けました。「10年前の延長上に今がある」というのはこのことなのかなと。
多くある中でも好きな文体があります。一つご紹介、『人生は旅に似ていて、旅は本に似ている。はじめと終わりがあって、そこから出てくるとほんの少し別の人間になっている。「旅とは少し死ぬことである」というフランスのことわざがあると四方田犬彦の本で読んだことがある。最近、ちょっとだけ「客死」という死に方に憧れる。旅に憧れ、旅を夢見ているうちに、人は無意識に最後の旅立ちの準備をしているのかもしれない。』(10年前のエッセー「土曜日は灰色の馬」出不精だが一人旅が好きな恩田さんの話より)

なんて素敵なの!バイク乗りたくなるじゃない。
でもバイクで死んでは絶対にいけません!

今回はこの辺で。

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