今パチンコ屋業界で何が起きているのか?

前置きとして、現在進行形の国難ですが、新型コロナの蔓延が世界規模で起きています。パチンコ屋業界は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のために各都道府県(徳島、高知以外)が出した休業要請にほとんどの店が協力しました。

どのくらい協力したか?まとめてくれたありがたい記事がこちらです。https://president.jp/articles/-/36174

また、今から数ヶ月前のNHKのサイトでもコロナでたくさんのパチンコ屋がつぶれたと報じられました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200526/k10012444891000.html

コロナだけではありませんが、パチンコ屋を取り巻く経営環境は、悪化しています。休業、廃業の実数は、ここパチさまのホームページに大変詳細に掲載されています。http://koko-pachi.com/htm/korona.htm

ここパチ様の集計によると94.44%、実に9割以上のパチンコ屋が行政の要請に基づいて任意にお店を閉めて、再開できなかったところも300軒弱とたくさんあります。意外と真面目にお上の言う事を聞くのがパチンコ業界です。また、パチンコ屋でお客様同士やお客様と従業員の間で集団感染は未だ0件。1件も出ていない状況です。正確には、確認されていないという言い方が正しいかもしれませんが、クラスター発生は、0です。

経営環境の悪化と申しましたが、主に3つの要因があります。まず、お客様の多くがタバコを吸うのですが、今年の4月1日より全面禁煙になりました。一部加熱タバコOKの店も増えましたが、当たり前のように煙を出せない状況になりました。あとは、機械がつまらなくなってしまいました。ギャンブル的な要素がある遊びですが、居酒屋でビールお一人様1本以上提供できないくらいの厳しい規制が敷かれてしまいました。さらにコロナで感染したら一番ダメージが大きなお年寄りのお客さんがなかなかお店に足を運んでくれなくなっています。

また、ここ最近の風潮として、実店舗で遊ばなくても同等かそれ以上のギャンブル性を求める遊びや投資活動がスマホを使いこなせる世代から流行し始めました。オンラインで負けたり勝ったりしていたら、時間は過ぎます。パチンコ屋へ行かないでも、似た遊びが出来る環境になりました。

一方で、パチンコ屋の提供するパチンコやスロットの遊技は、過程を楽しむ要素のある遊びで、知識や技術も駆使して店との知恵比べをします。出る台を選ぶ意味では、当然運の要素もありますがそれだけでない「読み」つまり予測をしていくゲームでもあります。

バカラも奥が深いゲームですが、一瞬で勝ち負けが決まります。パチンコは、もっと時間がかかり勝敗が決まります。また、いつも算数的に勝てそうな台を狙って打ち続けると大数の法則で長期的に見ると勝ててしまう遊びです。ただし、仕事として打つのは、13時間365日気が抜けない大変な重労働です。サラリーマンやフリーターあるいは自営業で普通に稼いだほうが心も体も楽チンだと思います。

ところで、21世紀会とは?パチンコ屋、パチンコ関連の商社、パチンコ屋スロットのメーカーなどさまざまな団体を作っていますがその団体の総合体のような団体です。http://www.anshingoraku.link/

一方でパチンコ屋の監督官庁は、警察です。そして、各都道府県警察の上位組織として警察庁があります。

21世紀会の会長には、都道府県単位、所轄署単位で組織されたパチンコ屋の組合である全日遊連の会長がなっています。

そして今パチンコ台やスロットの製造メーカーのホームページを見ると、例えばこちらが上場している大手で優良企業のサミーさんとそのグループ企業の声明文をサンプルで出しますが、21世紀会決議内容の遵守をパチンコ屋に対して訴えています。https://www.sammy.co.jp/japanese/news/img/%E6%A5%AD%E7%95%8C%E5%9B%A3%E4%BD%93%E3%81%AE%E8%87%AA%E4%B8%BB%E7%9A%84%E3%81%AA%E7%94%B3%E3%81%97%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%80%8C%E6%B1%BA%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E9%A0%85%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%81%B5%E5%AE%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf

意味は、警察庁がコロナ休業やコロナによる集客不足で困窮しているパチンコ屋を救うために車検の期間を延長するように、本来各都道府県公安委員会の検定を受けて3年しか使えない台の賞味期限を延長してくれました。行政規則を変更する形を取ってそのような温情処置をしてくれたのです。その代りに、ギャンブル性の高い台は、一緒に賞味期限を延長するのではあるが、自主規制として、もともとの賞味期限到来を持ってもう営業に使わないでね。という紳士協定を必ず守りましょう!という決議を21世紀会で行いました。https://www.yugitsushin.jp/news/hall/20200520-1508/

具体的には、東京だと8月の10日からサラリーマン番長という台を営業に使わないことになります。これから秋が深まるにつれて「ミリオンゴッド神々の凱旋」という台の賞味期限が切れます。パチンコ屋が所轄署(警察)に使って大丈夫ですか?と尋ねると行政規則の変更で賞味期限が一律に延びているので大丈夫です。と答えるしかない状態です。このような台は、1日打つとがんばれば40万円くらい勝てる可能性がある古いタイプの比較的ギャンブル性能が高い台で高射幸性遊技機といわれています。

パチンコ屋は、21世紀会決議を守りますという誓約書を出し合って、抜け駆けして賞味期限が延びたことを盾にして、本来の賞味期限が切れた後も高射幸性遊技機を使って営業しないという約束をする道徳的な義務があります。

で、実際には、どうなんでしょうか?ここからは、広く身内の恥のような話しになりますので、有料の記事にいたします。

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