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003. 大宮から、パリ。そして。

「色んな場所に行って、もっと色んな人と会ってみたい」
この単純なことを大学時代に多く感じていました。


ほとんどを野球に費やした後、奇跡的に首都大学東京(現:東京都立大学)という公立大学に入学した時、初めて実家を離れました。


目指すものがない状態


八王子の、古民家のような家賃40,000円の1Kアパートを借りてスタートした1人暮らし。

部活もなく、決められた授業も殆ど無い。家族からも離れ目標もなく進んだ大学環境は、タガを外されたようなものでした。

ダンスを始めてみたり・・とことんバイトしてみたり・・
目指すものが定まらない生活が1年経とうとした頃、1人の他大の先輩がパリへ留学に行くことになりました。

彼と出会うきっかけになった団体の中で、当時色々な企画をしたり自分等の考えを本気で話せたのは、とても印象に残っています。
当時目指しているものはありませんでしたが、あの頃辿った自分の道はこれ以上ないものでした。


世界が広いことを知る


「PARIS=フランスの首都」
ぐらいのイメージしかなかった場所に友人がまさに今住んでいる。

「自分も日本以外に行けるかもしれない」ことにようやく気付いたのは19歳のこのときでした。
埼玉の田舎から「大宮」に行くだけでわくわくしていた高校時代を思うと、
成長したということで良いのでしょうか。


とにかく「自分は今、1人で国外に行けるはずだ!」と思ったんです。
そしてその年の12月、初海外を1人で回ることができました。



20日間、西欧7か国。

14日分のユーレイルパスを2日目にブリュッセルで失くしたり。
アムステルダムで10€分のテレフォンカードを買おうと思ったら、なぜか20$請求され日本語で応戦することになったり。

今まで感じたことのないぐらい苦戦して、多くの知らない人たちに助けられた毎日でした。


この旅ごろから、何を目指すかはあまり重要じゃないと思い始めました。
大切なのは、話したり聞いてみたりやってみたりして経験すること。
この考えは今も変わりません。


この旅から帰国した時、世界1周することを決めました。
もっと知らないものに触れてみたい、この欲が溢れていました。
そんな風に思える友人と過ごせた大学時代、僕は幸せでした。

次回は、世界1周とその後の生活を振り返ろうと思います^^

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