めんどくさがりでも、美しく暮らしたい
有元葉子のように、美しい料理を作りたい。
学生のころから、思い描いていた。
スーパーで旬の野菜を見つけて、ささっと何品かつくる。
彩鮮やかな料理は、お気に入りの器に盛り付けて、
テーブルクロスは季節ごとに変えて、
ろうそくなんかも灯しちゃって、食卓を彩る。
そんな生活に、憧れていた。
でも、私はめんどくさがりだった。
有元葉子への憧れとは裏腹に、
何もない休日でさえ、料理する気にならない。
せいぜい、日曜の夜に、作り置きを一品作るくらい。
えのき、長ネギ、豚の細切れ肉を