エノキのお喋り講座

この文章は言語の専門家でもなければスピーチ、討論のプロフェッショナルでも何でもない学生がぼんやり書いたものです。それを踏まえて、心の中でつっこんだり反論したり、納得してくれるならしたりしながら読んでください。ではどうぞ。

ズバリ喋るコツ(の1つ)は「相手とレベルを合わせること」で、レベルっていうのは根本的な所ではツール、言語で細かくすると知能、思想、話題、積極性のこと。ツールが電話とメールじゃたどたどしいし、日本語と英語じゃもちろん噛み合わない(お互いバイリンガルとかは……ね)。幼稚園児と大学院生が互いのフルスペックで対話すればズレが出るのは確実だし(個人にもよるか?)、ファンタジー映画の話をしてる人と地球環境の話をしてる人は同じ場所に居ない方がいい(噛み合ったら世界平和に近づく)。

じゃあレベルを合わせるにはどうすればいいのか。まず何を合わせるかだが、揃わないことがあるのは知能と積極性。他は通常なら揃えてあるのは前提だろう。簡単なのは積極性。相手側にないなら話題を変えるか、自信があるなら相手を自分の世界に引き込むようなトークをするか。まあ前者の方が無難だろう(あくまでも日常会話なら)。自分側にない時は少しだるい。選択肢は3つ。1つ目は興味のある「フリ」をする。2つ目は何らかの手段で話題を変える。3つ目は会話を切り上げる。これは向き不向きによって変えるといい。詳しいことは後でいつか気が向けばお話するとする。

そして次は知能(思想)だが、これが難しい。いわゆる「喋っててつまらない人」はこれが関係して生まれる。正直これは才能次第と言わざるを得ない。方法自体は簡単で、初めに相手の知能(思想)を測る。次に自分を相手の知能レベルに近づける。終わり。手順は2つ。ここで問題が発生する。あるケースでは、相手の知能レベルが量れない(はかるってどっちなん?)。これに苦労する人はよく言う「人見知り」で、初対面の人との接し方がわからなくなりテンパる。これは慣れだから色んな人と会話するしかない。つらいけど。次のケースは計れても合わないやつ。原因は相手と知能(思想)の差がありすぎる(埋めてくるやつは埋めてくる)か、どちらか(どちらも)に差を縮める気が無い、もしくはその両方。これは治らないことが多い。いわゆる「相性の悪い相手」(男女間に多いかもね)が生まれる理由。

相手の知能に合わせる力(歩み寄り力とか?)には個人差がある。自分の固有の知能からどれだけ動けるか、動かすことを苦とするか。誰とでも楽しげに喋ってる人は動かせる範囲が広いやつ。言うなれば超演技派。子供と話す時は子どもっぽく、大人と話す時は大人っぽく、この範囲が広く、かつ精度の高い人…はすごい人。

んな事言われてもわかんねーよ!って人のために例を上げておこう。1、幼児小学生ズ・・・異常に気取ったのもいるけど、基本的には過去の自分と同じ。喋りたい盛り、自慢したい主張したい!。聞き役に徹して少し年長者の余裕を見せると上手くいくかもね。大切なのは「少し」。2、異性ズ・・・彼ら彼女らは君とは違う生き物だと思え(よく言われてるけど)。一般的には女性は共感、男性は答えを求めてるとか言う。間違っちゃいない。お互いに自分の望む回答を得るのは難しいから期待し合わないくらいがちょうどいい。3、年長者ズ・・・話しにくいなら離れた方がいいかと。知能レベルを上にあげるのは下に下げるより格段に難しい。相手が下げてくる気がないなら無理に立ち向かうことも無い。それでも話したいならまずは相手の興味に気付くこと。あとは下から質問気味に会話を続けること。

これでも無理そう。って人には裏技がある。「好きな人と会話が続かないよ」って人も参考になるかも。その裏技は「?」これ。「〜なの?」「〜を教えて?」は無視されなければ返事が返ってくる。あとはその返事に対して『相手に返答の余地がありそうな』返しをする、の繰り返し。それでも続かないなら諦めた方がいい。聞こえてないか嫌われてるかどっちかだろうから。

もうひとつのレベル「話題」も実はかなり大事ではあるけど、長くなるから端的に「引き出しを増やせ」とだけ言う。曖昧でも単語だけでもいいからパーツを持っておけばひとつくらいは相手と重なるかもしれない。相手と同じところがある、っていうのはかなり好感度をあげやすい。

終わりに、もう一つだけ。もし相手のレベルに合わせるのが難しかったら相手より少し下ら辺を目指すといい。相手が男性なら特に(女性はどうなんです?)。前述の通りレベルを下げるのは簡単なので噛み合いやすくはなる(会話は低レベルになるが)。さらに質問もやりやすくなる。便利だから困ったら使って見てほしい。

以上がダラダラと書き連ねたお喋り講座です。これはあくまでも「他人と円滑にお喋りする」ための講座であって必ずしもあなたの求めている内容ではなかったかもしれません(なんせ日常会話限定だし)。それでもなんかお役に立てていればちょっと嬉しいなと思う1本のエノキでした。



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