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バイト先の後輩に長文LINEを送った結末

バイト先で指導を任された後輩について店長から怒られて、憤った勢いで後輩本人にLINEでその憤りをぶつけてしまった話

10時間くらい置いて、返信が来た。
後輩の反応は、
私の不出来で先輩にご迷惑をお掛けしてすみません
みたいな感じだった。
不出来とかじゃなくて、誰だって最初は分からないのは同じだから。言ったことを聞き流さずに一つずつちゃんと覚えてくれれば。
そんな返信をして、後日。

結果から言えば、後輩の動きは少しずつ良くなっている。
手持ち無沙汰になったときに出来ることがないか仕事を自分から探してくれるようになって、自分以外のことに気を回そうとしてくれている。

ただ、それは後輩が仕事に慣れて余裕が出来たからであって、あのLINEが良かったかと言えばきっとそうじゃない。
次にまた誰かを指導する立場になったとき、
私は適切に冷静に、寛容さを持って、何かを伝えることが出来るだろうか。
出来なければならない。
人に教えるという役割は責任重大だ。

もうひとつのバイト先でこんなことがあった。
先生に対して友達にするような態度を取った年長さんの男の子に対し、教室の反対側に居た担当の男性の先生が、突然声を荒らげて厳しく指導した。
彼はすぐさまに本人にも保護者の方にも謝った上で、
こういう理由でこれは良くなかったから指導したんだよ、と説明をし、何事も無かったかのように切り替えていた。
保護者の方は
こういうことを言ってくれるのはここしか無いから
指導していただけてありがたい
と言いつつも、彼が退室した後には不安そうにしていた。

本当に感謝はしている。けれど、自分が居ない場所で子どもが同じように叱られて、いつの間にかトラウマになっていたら。
大きい声を出すのはもう少しだけ控えてほしい。
そんな言葉も漏らしていた。

まだ小さく善悪の判断がつかないからこそ、悪気がなく良くないことをやってしまう子が多い。
私だって小さい頃に叱られて初めて良くない事だったのか、と身に染みた経験はある。
そういう経験が積み重なって、やっていいこと/悪いことを理解しながら成長していくのだと思う。
私が携わっているのはその経験を積む最中で、ここで上手く立ち回れなければ生徒たちは貴重な機会をひとつ逃すことになる。
どう指導するのが適切なのか。
恐怖を植え付けないようにしたいという考えは、甘いのだろうか。
じゃあ果たしてどうすれば、
怒鳴り声を上げることなく、
小さい子どもに伝わるように、
あなたがやった事は良くないことであるという雰囲気をそれに匹敵するくらい出せるのか。
伝わらなければ、思いやりもただの甘やかしになってしまう。
相手のためを思っていても、長期的に見た結果として相手のためにならないならば意味が無い。


自省も兼ねて、今回のことから得た教訓を記録しておく。

・メモは徹底して取ってもらうこと。
(そもそもメモ取ってって何回も言ってるのに頑なに大丈夫ですって言うのどういうこと?メモに親でも殺されたん?って感じではあるけど)

・指導記録を残すこと。
(自衛の意味も込めて。真剣に教えたのにちゃんと指導できてない、って言われて辛い思いをするのは嫌なので。)

・良くないことはハッキリと、そして重要なことであると相手に伝えること。
(ヘラヘラしていたら、そんなに大したことじゃなかったのか〜って必要以上に安心させてしまうし同じことを繰り返してしまう)

・冷静に努めること。
(声を荒らげたり、引きずって態度に出すのは絶対に良くない。お互いにパフォーマンスが下がるしトラウマになりかねない)

・指導した方法を取るのはそれに相応する理由があるのをきちんと伝えること。
(初めてだらけの環境だと何も分からないから背景の想像まで及ばないことが多々ある。理解を得やすくするためにも理由に紐付けて説明する。)

・失敗があった場合は、その行動を取った理由を聞いて、相手を理解する姿勢でいること。
(相手なりに理由があってその行動を取っていた場合、それを無視してしまったらきっと不満が残る。相手の心情を認めた上で、善意であっても適切じゃない行動だったらこの場合はこうする必要があったよ、と一緒に確認を取るようにする。)

この記録もどんどんアップデートしていけたらいいな

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