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風信子の自由

 言論の自由や学問の自由はとても重要なものだと思っている。

 世界人権宣言と日本国憲法に明記されている。

第十九条

すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する。この権利は、干渉を受けることなく自己の意見をもつ自由並びにあらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む。

https://www.unic.or.jp/activities/humanrights/document/bill_of_rights/universal_declaration/

〔集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護〕
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm

第二十三条 学問の自由は、これを保障する。

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm

 一方で、ヘイトスピーチのようなものと表現の自由の境界はなかなか難しい。

自由な表現を規制する立法上の取り組みは、当然ながら、ヘイトスピーチに歯止めをかける試みによって異議や反対意見が封じられるのではないかという懸念を引き起こすのです。

https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/48203/

 国連のグテーレス事務総長は以下のように言う。

ヘイトスピーチに対処することは、言論の自由を制限または禁止することを意味するのではありません。それは、ヘイトスピーチがより危険なもの、特に国際法が禁じる差別、敵意、暴力の扇動へとエスカレートしないようにするということを意味します

https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/48203/

 憲法学者ではないので、突っ込んだことは言えないが、私は不快に思う発言もなるべく許容するようにしている。

 ある集団の発言はどんなに酷くても認めるのに、敵対する集団の発言は許さないとか、逆に敵対する集団が言論で攻撃されている時に、それを放置するといった一貫性のなさはよくないなあと思っている。

 しかしながら…。

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