私は兵庫県を中心に、大阪でも働くフリーランス病理医だ。
もともとは神奈川県横浜市出身だが、神戸大学医学部に学士編入したのもあって、兵庫県に定着してしまった。同級生に関東出身者も少しはいたが、概ね関東に帰ってしまったのだが。
というわけで、兵庫県の病理診断に寄与しようとしているが、兵庫県の病理医もなかなか厳しい状態だ。
ちょうど厚労省の医道審議会の医師専門研修部会の資料が公開されていた。
それをみると、兵庫県は医師中程度圏に分類されており、全国平均に近い。
そんななか、地元紙の神戸新聞が、病理専門医数をランキングにするという記事を公開していた。
当たり前と言えば当たり前だが、記事によれば、古巣の神戸大学附属病院が1位で、なんと、12.8人もの病理専門医がいる。端数が出ているのは、非常勤医を1以下で換算しているからだ。
ちなみに換算の仕方は以下のようになっている。
以下の有料記事では、すべてのデータが出ており、どの病院に病理医がいるか一目瞭然だ。
記事が用いた調査方法は、医療情報ネットナビィだ。
調査報道なので、内容をそのままご紹介することはできないが、記事からいろいろなことを読み解くことができる。以下では、私の感想を書いてみたい。