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 病理診断というのは、言葉を使う職業だ。

 診断名を英語で書く習慣は、たぶん日本語の曖昧さを回避するためだろう。所見の欄は基本的に日本語で、どうしてこの診断に至ったかを書く。

 というわけで、言葉の使い方にバリエーションが生じる。前にも書いたことがあるが、短い診断名ですら、診断名→採取臓器名→採取法の順で書くか、それとも採取臓器名→採取法→診断名で書くかなどバリエーションがある。

 所見に至っては千差万別とまではいかないが、長い分様々なバリエーションがある。

 だいたい出身大学や、ときに出身医局によって違っており、いわば「方言」のような感じになる。

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