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変わるには時間がかかる

 私が研究者のキャリアパスの問題に関心を持ち始めたのは四半世紀近く前。20世紀のころだ。

 大学院修士課程のころ。生化学若い研究者の会に参加して仲間と交流するうちにいろいろ考えるようになった。

 メーリングリストを作って議論したり、イベントを開いたり…。本を書いて以降は政府の会に呼ばれるようにもなった。

 果たしてこうした活動がどの程度影響があったかは分からないが、政府の若手研究者の支援など、ちょっとずつ動き始めているので、1ミリくらいは何らかの影響はあったのかな、と思っている。

 しかし、最初に問題を認識してから25年。20代半ばのペーペーだった私も50代。歳は倍になったが髪は半減した。

 世の中は巨大な船のようなもので、ちょっとずつした動いていかない。

 ただ、止まっているわけではない。

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