先日、何か問題を訴えると、訴訟リスクがあるという話を書いた。
すると、この話にピッタリ合うような記事が出た。
医師兼研究者の医師科学者のナンシー・オリヴィエリ氏は、30年間製薬メーカーと戦ってきた"闘士"だ。
サラセミア治療薬、デフェリプロンの危険性を訴え続けたため、追放され、20件もの訴訟を抱え、破産の危機に陥った。
オリヴィエリ氏は、内部告発なんかしなければもっと色々なことができたという。キャリアも破壊されるので、他人に告発者になることを勧めてはいない。
内部告発者であることには、途方もない幻滅と孤立感があるという指摘は重い。
それでも、告発をやめることはなかった。記事の最後のインタビューで、患者が危険にさらされているからこの活動をしていると言う。
捏造、改ざん、盗用の"ネカト"を訴えるネカトハンターに近い。欧米などにはなんでこうした覚悟、腹を括った闘士が現れるのか。そして日本には少ないのか。
天命、professionだからなのか。
しかし、日本にも権力と闘う内部告発者がいる。内部告発者は保護されない。
兵庫県で起きているひどい事例を見れば分かる。
誰かがやらねば患者さんに被害が及ぶ、研究が歪められ、公正が保てなくなる。そんな時は立ち上がる必要がある。
覚悟はいいかい?
さて、有料部分では、私自身に関する考えを書いてみたい。
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