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診断と業績


 病理医は、まあ、それなりに忙しい。

 特に、その病院に一人しかいない、いわゆる一人病理医になると、診療科としての仕事のほか、院内でのいろいろな仕事が降ってきて、結構大変なことになることが多い。

 とは言え、それは病院によるとしか言いようがない。

 一人でも検体数が少なければ、結構ゆとりある時間を過ごせる場合もある。とはいえ、24時間365日縛られる場合は、ずっと気が抜けない問題が発生する。

 最近思うのは、大学病院の病理部門は相当大変なのではないかということだ。

 大学病院は規模がおおむね大きい。検体数が多いだけではなく、各地から紹介で集まってくる難しい病気の患者さんがいたりする。

 もちろん、一部の旧帝大など、20人くらいスタッフや若手がいますよ、というところもあるが、教育病院ということもあり、人がいても専門医取得前の若手が主体のところでは、指導含めなかなか大変で、診断を回していくだけでも手一杯というところも聞く。

 先日、関西医大が病理部門のスタッフを公募していた。

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