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【就活】ChatGPT「Code Interpreter」は面接練習に活用できるかも(1/2)

「Code Interpreter」のベータ版がChatGPT Plusユーザーが利用できるようになった。

Code Interpreterは、ChatGPT上でPythonのコードを実行できる仕組みで、入力データを解釈し、データの分析やビジュアライズなどに応用できる。プログラムコードの生成や修正にも適しているだろう。

このCode Interpreterは、就活(面接練習)にも活用できそうだ。


入力データとしてファイルが指定可能


さて、このCode Interpreterは、入力データとしてファイルが指定できる。アップロードできるファイルサイズの上限は512MB。ファイル形式は下記のものに対応している。

  • テキストファイル(.txt)

  • Python スクリプト(.py)

  • Jupyter ノートブック(.ipynb)

  • CSV ファイル(.csv)

  • Excel ファイル(.xls, .xlsx)

  • 画像ファイル(.jpeg, .jpg, .png, .gif, .bmp など)

  • PDF ファイル(.pdf)

  • ZIP ファイル(.zip)

  • 動画ファイル(.mp4, .avi, .movなど)

  • GIFファイル(.gif)

下記画面の「+」マークをクリックすることにより、アップロードしたいファイルが選択できる。

ファイルを面接記録として利用

そして、そのファイルに面接でのやりとりを記録できるのだ。

ここではシンプルにテキストファイル(.txt)を利用しよう。

空のテキストファイルをアップロードしても良いし、ChatGPTに空のテキストファイルを作成させても良い。

空のファイルをアップロード(あるいは作成してもらう)

「interview.txt」という名前のテキストファイルを作成してください

「interview.txt」という名前のテキストファイルを作成しました。こちらからアクセスできます。

GPT-4

面接内容をファイルに記録するように伝える

私は就活生で、あなたは採用面接官です。これから面接練習をします。私が「面接お願いします」と言ったら面接を開始してください。 面接での発言と発言者を、すべてこの「interview.txt」に記録してください。


了解しました。私が面接官となり、あなたの面接練習をサポートします。そして、すべての発言と発言者を「interview.txt」に記録します。あなたが「面接お願いします」と言ったときに、面接を開始します。

GPT-4

面接を開始

面接お願いします

面接官: それでは面接を始めさせていただきます。まず、自己紹介をお願いします。

GPT-4

私は早稲田大学政治経済学部の山田太郎と申します。よろしくお願いします。

山田さん、よろしくお願いします。それでは、なぜ当社を志望したのか、その動機を教えていただけますか?

GPT-4

このときの画面を見てみよう。

就活生の「私は早稲田大学政治経済学部の山田太郎と申します。よろしくお願いします。」という発言を、最初のPython の処理でファイルinterview.txtに書き出している(①)。

そして、ChatGPT(面接官)が「山田さん、よろしくお願いします。それでは、なぜ当社を志望したのか、その動機を教えていただけますか?」とChat上で発言(②)。

さらに、次のPython の処理でファイルinterview.txtに書き出している(③)。

やりとりのすべてがファイルに記録される

面接終了後には、面接でのやりとりがすべてファイルに記録されることになる。

Applicant: 面接お願いします
Interviewer: 面接官: それでは面接を始めさせていただきます。まず、自己紹介をお願いします。
Applicant: 私は早稲田大学政治経済学部の山田太郎と申します。よろしくお願いします。
Interviewer: なぜ当社を志望したのか、その動機を教えていただけますか?
Applicant: 営業職として、日本をもっと面白くする仕事がしたいからです。
Interviewer: 営業職として、どのような経験やスキルを活かして日本をもっと面白くすると思いますか?
 :

interview.txtの中身

ファイルに記録すると何が良いのか

ChatGPTがこれまでのやりとりを参照できる

面接でのやりとりをファイルに記録すれば、ChatGPTがいつでもファイルの情報を参照できるようになる。

ファイルに保存しない場合、面接でのやりとりが長くなるとChatGPTは少し前のやりとりの記憶が抜け落ちる。しかし、明示的に記録ファイルを参照するように指示すれば、ChatGPTはすべてのやりとりを参照できる。

後日でも面接を再開できる

面接を途中でやめなければいけない場合もあるだろう。そんなとき、この記録ファイルがあれば、面接を再開するときにそのファイルを読み込ませれば、面接の続きから再開できる。

画面からテキストをコピーする方法でも実現できるが、作業はやや煩雑である。

1次面接の内容をもとに2次面接の練習ができる

本番の1次面接の内容を文字起こししてファイルにしておき、そのファイルをアップロードしてChatGPTに参照してもらうことによって、2次面接の練習ができるだろう。

課題

ファイルの書き込みに時間がかかる

記録ファイルへの書き込みに時間がかかるのは課題だ。

ChatGPT面接官の質問に答えると、

  1. その回答をファイルに書き込み

  2. 面接官の質問がChatに表示され

  3. その質問がファイルに書き込まれる

といった流れになるが、この一連の処理に時間がかかり過ぎる。そうすると、緊迫した面接の雰囲気というのは壊れてしまう。

おわりに

今回試した方法は、Code Interpreterの本来の活用方法とは趣を異にするかもしれない。ただ、ファイルがアップロードできるようになり、ChatGPTがその内容にアクセスできるようになったため、面接練習のみならず、就活に生かせる活用方法が他にもありそうだ。


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