見出し画像

ナポリの男たちにハマるまで

 550円になって12月で4ヶ月になるので、ナポリの男たちにハマった経緯をメモとして残したいと思う。
(以降、ナポリの男たちをナポリと表記、メンバーの敬称は略させていただきます)
 どうしてかというと、何かにハマったきっかけと経緯をすぐ忘れてしまうからだ。その一方で、人がハマったきっかけを話すのを見るとうらやましいとハンケチをかんでしまう。そんなややこしい習性を持っているので、忘れないうちにメモとして残しておきたい。

 今年のはじめ、発言がおもしろく一方的にフォローしているTwitterのフォロワーさんが、突然ナポリの話をし始めた。イタ公の話だと思っていたが、どうやらいろいろしているおじさんらしい。フォロワーさんのつぶやきは見ていたが、実際動画を見るには至らなかった。そもそもゲーム実況をユーチューブで見るという習慣がなかったし、TRPGにも興味がなかった。

 ゲーム実況に全く触れたことがなかった訳ではない。
 野球中継でCSがみれるようにした影響でフジテレビONEをみるようになり、プロ野球ニュースの後にやっているゲームセンターCXに気がついた。理不尽なレトロゲーに挑戦している有野課長の姿には励まされた。残業100時間で病み気味だったときにハマり始め、めちゃくちゃ見た。転職したあとも、めちゃくちゃ見た。同じものも繰り返し見た。
 アトランチスの謎、忍者龍剣伝、ワギャンランド、高橋名人の冒険島……あーと江戸まで何十里~♪
 そのためか、理不尽な謎ゲー、訳の分からないゲームが特に好きになった。

 それからしばらくして、ほかのフォロワーさんが蘭たんの動画をツイートした。クソ雑魚リングフィットアドベンチャーだった。
 30歳男性の新鮮な叫び声を聞きたいならこれ!という説明がされていた。
 私はクリックした。
 新鮮な叫び声を聞いてみたかった。
 お母さんと叫ぶ30歳男性に。私はたいへん満足した。
 それから空いている時間に、蘭たんの軽くみれる短編を見るようになった。続き物は長いから、と控えていたが、そのなかでもやや軽めの「ペーパーズ、プリーズ」を見てみたらさらにハマった。ゲームの陰鬱な雰囲気、理不尽さ、ブラックユーモアがかなり好みに合致していたのと、蘭たんがゲーム中で、生活する金ほしさに悪事に手を染めていく流れが最高だった。(そして異常に、サトシとピカチュウの物まねがよかった)
 動画を見ていく中で気になってきた。
 この蘭たんは何者なのだろう。クソ雑魚リングフィット~のコメントにあった小学生女児並の体力とはなんだろう?
 検索した。
 すると、ナポリの男たちのリーダーという情報が出てきた。
 聞いたことある。私は俄然興味がわき、ナポリの動画を見始めた。

 ゲームにはそれほど詳しくない。
 家には据え置きのゲームもないし、ソシャゲもしていない。
しかし、ゲームボーイのゲームは、過去にやりこんでおり、スーパーマリオランド2、6つの金貨は自力で隠し面まで探したし、初代ポケモンは151匹集めた。マザーシリーズや逆転裁判もすきで、どうぶつの森はとびだすほうを、私より会社を先にやめた同期に誘われてやっていた。まったくしていないわけではなかった。
 ナポリの動画を見て、まず知っているゲームの実況からみようと決めた。あつまれ、とびだせのどうぶつの森から見た。
 楽しく見たのだが、一つ問題が発生した。
 蘭たんとすぎるのキャラはすぐわかり、声の聞き分けもつくようになったのだが、hacchiとshu3の個性が見えてこないのだ。
 ただ実況自体はたのしく見ることができた。
 続いて、初代ポケモンの実況を見た。ポケモンをそれぞれ育てて奪い合うという企画もおもしろかったのだが、そこでhacchiとshu3の個性が見えてきた。
 とにかくhacchiが強いのだ(放課後電磁波クラブ)。
 ポケモンとやけに一緒に住みたがり、バトルが強いhacchiが好きになってきていた。
 続いてリムワールドを見た。長いしな、とおもっていたが一気に見てしまった。しかし、蘭たんとhacchiがどうというより、最初みたときは、ゲームと展開がおもしろすぎて、そちらばかりに夢中になっていたように思う。最後の爆発オチは神懸かっている。

 上記のように、ユーチューブで動画を見ていると関連する動画を薦められる。
 ナポリの切り抜きがあった。1本1本の動画が短く、軽い気持ちで就寝前に見始めた。2時間くらいずっと見ることになった。次の日めちゃくちゃ眠かった。
 きりぬきで、酢そうめんやメイド喫茶、ハッチラジオ、角刈り警察を知った。気づいたらhacchiが好きになっていた。
 企画やトークもおもしろいとなり、公式チャンネルのチャンネル放送まとめを見始めた。1ページ文学で完全にhacchiに打ち抜かれた。

 チャンネル放送でも人気回は無料で開放されているので、そこから見た。   おもしろい。しかしながら切り抜きでチラ見せされた回も気になる。
 7月頃、あらかた無料のものを見尽くしてしまった私は悩んだ。
 550円になるか。
 私の中の冷静な部分が尋ねる。
 アマプラと同じ値段だよ。アマプラと同じ値段を払っておじさんたちの会話を聞くの?と
 どう考えても冷静じゃない。しばらくは揺れていた。
 8月、私は決意していた。
「550円を出しておじさんたちの話を聞こう」
 お盆休みがあるし、コロ何とかのせいで、出かけられるわけでもない。そこで集中して聴こう。続けたくなくなったら月末退会すればいい。そう決めて8月1日に入会した。

 そんなこんなで12月の今でも会員だし、毎週末の放送を楽しみにしているし、タイムシフト予約もしている。
(とくに来週のヒットソングメドレーが、めちゃくちゃ楽しみ)
 ナポステのDVDも予約したし、ナポリ店のグッズも注文した。

 毎日を、おじさんたちの声を聴きながら、溌剌と生きている。

 最後にメンバーの現時点で好きなところをまとめてみる。

蘭たん
 スコッティなど、さらりと下ネタを言うところと、グループではしっかりしているのに、アウェイで一人だと割と隠キャムーブをするところが好き。
最近のマイクラ肝試しで、一人で町歩きしたときの動きと、メンバーの回っているときの動きのギャップがよかった。
 フリートークでは結構話しにくい話題の時でもさらりと切り出してくるところもあるし、ほかの3人にはあまりない、対抗する意見を強く主張して、どちらも楽しく盛り上げるところがすき。
(蘭たんがいないと、フリートークに寄り合い感が増す。それはそれですき)
 かわいい=ワンパンなど、妙に納得できる独自の解釈もすきだし、にているかどうか微妙な物まねを強気でするところも好き。
 hacchiが蘭たんをべた褒めしたりして、少し微妙な空気になったときもちゃんと受け止めるところが好き。でも、ほかの二人が黙っているのもすき
好きな曲「高槻ワンサイドラバー」

すぎる
 ボケかと思いきや、つっこみの切れ味がすばらしい。
 Shu3のやめへんで、はつっこみがあるのと無いのとでは全く別物。つっこみ入りのやめへんでが歌倉庫にあがらないかな。
 呪怨のパート2などのホラー実況と、Sports matchenなどアクション系の実況では、同じ人?ってレベルで別人なので、温度差で風邪を引く。すき。
母親のことを人に話すとき、「お母さん」と呼ぶのが好き。母だったり母親だったり、大人になったらそういった言い方をするから、最初はぎょっとしたけれども、慣れると「母が」といい出されると、絶対寂しいからずっとその呼び方でいて、となってしまった。流し目など、飛影のような妙な目つきをしたときのエピソード「お母さんそれだいっきらい」や、展示会をしたとき親戚に「傑物」といわれたときの話など家族の話もほほえましくてすき。
 あと、話をするのがうまいよな。順番、組み合わせ、細部を拾っていくポイントとかが見事。占い屋の話は最後まで完成されすぎていて、なんど聴いても笑える
好きな曲「真相」

shu3
 最初はhacchiと見分けがつかなかったけれども、今では余裕です。とにかくよく笑い、場を盛り上げてくれる。そして、適当なガヤがめちゃくちゃいい。
 国会答弁回の適当なヤジも、shu3にしかできない。
 聴いている方も、本当に適当だな~と笑っちゃうほど雑なヤジで、何度でも聴きたくなる、もっと聴きたくなる。
 サイコパス裁判の、文字がぎゅうぎゅうだとか、漢字が多いで言い逃れしようとしたとき、そこに勝ち筋を見いだすんだ、とおもってげらげら笑った。
 そして何より普段は大きな声を出さなかったり、かわいいキャラをアピールしているからこそ、大声を出したときがめちゃくちゃおもしろい。塩顔、童顔など、責められているときShu3はまばゆく輝く。あと、????ってエピソードをねっとりドヤって話すのを聞くのが楽しい。
 声音が優しいけれど、鋭い刃が潜んでいるときもあり、それはそれでおもしろい。さらりと見捨てたり(ARK)、すいかを独り占め(RAFT)したり、メンバーも大事だけど、何より我が身が一番大事なところもすき。
好きな曲「ティニス」

hacchi
 最初は怖い人かと思いきや、重くて優しくておもしろい人だと知ってハマっていってしまった。チャンネル放送見始めたとき、すぎるの手作り弁当を送ってもらい食べる企画に、疑問符が止まらなかった、どういう関係?しょっちゅう、すぎるの健康について心配しているところもすき。
 給湯室でもいわれていたけれども、天然おもしろ人間だと私も思う。hacchi自身ではあまり自分のおもしろさに無自覚なところもすき。自覚があっても良いとは思うけれど。まじめさが反映されてか企画も丁寧に作っているものが多く、もっとその世界を見せてくれ、と願ってしまう。
 最近だと、ポケットペンスターの終盤の展開がとにかく衝撃的で、数日ひっぱっていた。あれを小学3年生が?
 動画も好きだけれど、小説や詩、絵も好きなのでもっと描いてほしいなと思いながらも、期待しすぎるのもプレッシャーなんじゃないかと悩む気持ちもあり、伸び伸びと健康に過ごしてほしいと思う。
 とにかく語彙が独特で、言葉の引き出しの手前の方にそんな言葉をおいてるの?と驚くことが多い。たとえばFall guysで、Shu3が割と序盤にほぼ下の階層まで落ちてしまうところで「コキュートス」が出てきたのにも驚いたし、スプラッターハウスに出てくる、ぴょこぴょこ飛び跳ねるグロテスクな敵キャラの動きを「欣喜雀躍」と表現するのにもびっくりした。こんな手前にそんな言葉が用意されているのかと。
 ふだんは、聞き取りやすい癖のない良い声をされているのだけれど、ホラーなどの情けない声や、寝起きのおじいさんの声もすき。
 ニコニコに上がっている個人のものをじわじわ消化しつつある。今でもおもしろいけれども、全部見ると終わっちゃって寂しいと、ナポリでときどきみる個人もめちゃくちゃおもしろいし、理不尽なゲームに翻弄されるhacchiをみると毛ヅヤがよくなるから、個人を……と思ってやないけれども、変にプレッシャーをかけるのはよくないなと思ってる
好きな曲 「hacchi likes apples」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?