紅花ルートの先生は、私の好きな先生じゃない

はじめに
この記事はあくまでも個人的な意見です。

風花雪月を始めたきっかけと、帝国ルートを進めるまで


 FE風花雪月を始めたきっかけは、蘭たんの実況だった。
 たまたま目にしたアーカイブでディミトリという男が気になって仕方がなくなり、悩んだ結果スイッチと風花雪月を購入して、王国ルートをプレイした。
 だから、エーデルガルトが実は炎帝で、フォドラ全土を手中に収めるために戦争を始めることはプレイ前に分かっていた。
 王国ルートをプレイした後、闇に蠢くものたちやレアのその後が消化不良だと感じた。しかし、ディミトリは王国ルート以外では悲惨な最期を遂げるらしい。こわかった。
 でも、どうしても気になって、同盟ルートをプレイすることにした。
 同盟ルートははっきりとディミトリとは敵対しないし、憎まれることもない。それにデアドラでクロードを助けたとき、同盟ルートだったらどうなっていたのだろうと思ったのだ。
 同盟ルートをプレイし、グロンダーズの戦いで精神的なダメージを受け、それを癒やしたくて再び王国ルートをクリアした。
 王国ルートをクリアした後、次はどうしようと考えた。
 なるべく生徒を手に掛けたくないから、今までは帝国の生徒ばかりをスカウトしていた。とくに、焼き殺されることもあるベルナデッタと、戦いが嫌いなリンハルトは必ずスカウトしていた。
 450時間くらい、ずっと一緒にいた帝国の子たちがクラスではどういう立ち位置でどんな会話をしているのか気になっていた。それに黒鷲から分岐する銀雪の章はグロンダーズの戦いをしなくていいのだ。生徒と敵対するのも最低限ですむ。私はフォドラの新しい一面を知るために、銀雪の章を始めることにした。

帝国ルートを始めてからの変化


 ディミトリに愛着があったから、エーデルガルトに手を貸す紅花ルートは進めない。ディミトリに憎まれたくないし、翠風の章でのレアをみると、神祖が恋しくて仕方がない彼女を神祖の骨でできた天帝の剣を使い先生で倒すなんてひどいことはできない。
 それに、紋章や貴族にこだわっているのは人間の方だと思っているから、レアに恨みもない。
 ただ、エーデルガルトは人気キャラだから、もしかすると帝国ルートを進めるうちにエーデルガルトに味方したくなるのかもなと思ったりした。
 結果として、好きなキャラと敵対したくないという理由でエーデルガルトを味方できない思っていたところから、エーデルガルトを味方できる訳ないというところに変化した。
 存在が近ければ近いほど、どの面下げて、おまえのせいだろという憎しみが募っていったのだ。

 最初にマイクランをかばう言動に違和感を覚えた。
 たとえ盗賊団をとりまとめる能力があったとしても、最低限のモラルがない奴らを仲間に引き入れるべきではないと私は思う(メトジェイもそう)。
 生活ではなく享楽のために村々を襲撃し、必要以上の略奪を繰り返していたマイクランは私は弁護できない。
 それに廃嫡されたからだといっても、マイクランはシルヴァンを何度も殺害しそうになったというから、引き離されても仕方がない。それに紋章がないから家を継げないのは、マイクランだけじゃない。前向きに自分の力で自立しようとするカスパルをみると、そもそもマイクランは性根が腐っているように見える。
 紋章憎しで目が曇っているんじゃないか。
 フレンの行方不明事件では、白々しく心配するエーデルガルトをみて、私の心はどんどん冷たくなっていた。ストーリー上仕方がないこととはいえ、知っていると「どの面下げて」と思ってしまう。
 決定的に嫌いになったのはルミール村の異変からジェラルトの事件だ。
 ルミール村は闇の魔道の影響を受けている可能性が高いということは月頭から知っていたはずだ。だから、「あいつらがそういうことをしているとは知らなかった」といい逃れはできないと私は思っている。闇の魔道の影響を受けている話を聞いて、闇に蠢くものたちが思い当たれないほど頭が悪くはないだろう。
 それにそのときは言い訳したくせに、ジェラルトの時は言い訳しないのに無性に腹が立った。
 フレンの救出と同時に助け出されたモニカは数ヶ月、エーデルガルトにべたべたくっついていた。そのモニカがジェラルトを刺したのにどうしてなにも弁解しないのか。
(ちなみにソロンに関してリシテアは、弁解している)
 モブ生徒にまでモニカとの結びつきを不審がられているのに、なにも言い訳しない。だから私はジェラルト殺害を把握していたのでは?と疑っている。ルミール村でジェラルトと二人で炎帝の誘いを断ったのも一因ではないかとにらんでいる。
 弁解はせずに、父親を亡くしている先生に慰めもせずに、復讐しろという。首謀者なのはさておいても、あまりにも優しくなくて、いやな気持ちになった。前にやっていたのが優しさの固まりのようなディミトリだっただけに余計にそう感じた。
 そして封じられた森の戦いで、罠を張り先生をおびき寄せようとする。
 レアを言いくるめて先生を森に向かわせるのはどの級長でも同じだけれど、エーデルガルトの場合は罠を張った可能性があるから、明確な悪意(あるいは殺意)、先生を排斥する意図を感じた。

 そんな顛末のあとで、エーデルガルトに味方できるか?
 エーデルガルトよりも優しくしてくれたクラスメイトと敵対し、父親の命の恩人であるレアを裏切れるのか?
 エーデルガルトのために?
 無理では?
 むしろ、父親の死に関与していると疑っていてもいいくらいの相手では?

 エーデルガルトの為に、世界を敵に回して戦う理由が見つからない
 別に仲良くもないし……(支援Cまでしか進まない)
 恩もないし……(逆に恩はある)

 炎帝であることがクリアになれば、フレンをさらったり、村を燃やすのを止められなかったり、生徒を魔獣に変えたと明らかになるわけで、たとえ血迷って、生徒だからと味方しても炎帝と分かった時点で離れてほしい。
 私の愛した先生は、父親の仇に味方して、非道な奴らと手を組まない。

 

まとめ


 そんな経緯で紅花ルートに行けない理由が、好きなキャラに手をかけたくないという消極的なものから、エーデルガルトに味方できるわけがないというものに変わった。

 別に平和なら竜が治めてもいいし、レアはシャミアやツィリルという余所者にも慕われているし、何の問題があるんだと。
 セテスも紋章や出自にとらわれず生徒たちを自分の意志で生きていけるように導いているし、悪い教えではないと思う。
 紋章重視の貴族社会がいやなら、帝国だけで宗教改革でもなんでもやっていたらいい。
 紋章がなくても強いのなら廃しても問題がないはずだ。
 また、ネメシスを英雄だと思っていることから、闇に蠢くものからは都合のよい話を聞かされている可能性が高い。
 そもそも実験台された時、恨むべきはその貴族と守れなかった弱い父親、実験をしたアガルタのやつらじゃないのか。
 どうしてアガルタと手を組んだ。
 トイレにスプーンを落としたら、いくら洗ってもそのスプーンでカレーは私は食べられない。
 アガルタと手を組んだエーデルガルトには、たとえ手を切っても私は味方できない。

第一部の最後
「あなたを味方にするなら何でもやったわ」
という言葉を聞いて、
じゃあジェラルトを返せよ!と思った。
 実質、エーデルガルトが先生を懐柔しようとした行動って何?
 炎の紋章の秘密を話すこと?
 それって先生の人生を決めるにあたって、そんなに大層なこと?

 言葉と行動が釣り合わないし、最終的にはアガルタも見捨てるし、抵抗するクラスの子を殺してもいいとか言うし信用できねぇこんな女
 使えなくなったら先生も捨てたり殺すんじゃないの
 あとベルナデッタを燃やすし…
 と、王国や同盟ルートをしているときよりも明確な敵意を持って、現在銀雪の章二部をプレイしている。

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