見出し画像

FP1級実技 2022/9/24 part2 面接

こんにちは、いとです。
先日受験したFP1級実技試験(きんざい)体験談をまとめました。

⚠︎注意⚠︎】記載の回答は模範解答ではありません。また、当方の記憶を辿って書いておりますので、質問が飛んでいたり順番が前後している可能性もあります。面接の流れや雰囲気が伝われば幸いです。

ついに受験日当日を迎えた私。
ここに来るまで長かった…!

近くのコンビニで水を購入して、いざ会場へ。
(飲み物は買っておくことをおすすめします!)

受付を済ませて、時間まで待機室にて待機します。この時は自由にトイレにも行けました。集合時間になると、試験概要説明後、7人ごとのグループに分けられ、控室に通されます。ここでは紙媒体の参考書やノート等を見ることができます。(スマホ等電子機器を触ることはできません。スマートウォッチも使えないので準備の際は気を付けてください!)自分の順番になると控室の別席に移動し、15分間で試験問題を読みます。

私はグループの中の4番目。part1の1番最後かなと予想していたら、なんとpart2のトップバッター。席に荷物を置くと、ノートや参考書を見直す時間もなくすぐに呼ばれ、席を移動して設例を読み始めます。

問題はきんざいのHPに掲載されています。
2022年9月24日part2の問題をご参照ください。

(ここから心の声)
待って、図がひとつもないんですけど…!
(part2の過去問によく見られる図や表がない、文章だけの問題でした)
なるほどなるほど落ち着こう。図の読み取り苦手だったからラッキーだと思おう。

3人暮らしで住み替えがテーマか。Aさんと奥さんは概ね意向が決まってるけど、娘の意向が書いてないからここは要確認かな。物件概要は書いてあるけど図がついていないから不動産のイメージが湧きにくい…接道とか陽当たりどうなってるんだろう。図って大切なのね…質問事項に書いてある中古物件を購入するときの留意点、建物は修繕が必要かどうかとかだよね。土地はなんだろう、これだっていうものが思い浮かばない。

お父さん出てきた。空室の投資用マンションに住んでも良いという申し出。固都税程度の家賃で相続対策…?なんか情報がごっちゃになってる気がする。この場合は使用貸借になっちゃうんじゃないの?
あとは住宅取得資金贈与ね。

専門職業家は、税理士・宅地建物取引士・土地家屋調査士・不動産鑑定士あたりかな?(メモメモ)

結局提案がうまくまとまってないけどもう時間ない。あとは面接の流れでなんとかなると信じよう。優しい面接官であれ〜!!!


廊下に呼ばれ、試験官に「part2の方はこちらの部屋に入り、名乗ってください。」と言われ、指定された部屋に入ります。ここから面接スタート!

コンコンコン、
「失礼します。よろしくお願いいたします。」
(ここで30秒前に言われたことを忘れ、名乗らないという暴挙をやらかします。)

面接官「どうぞおかけください。」

い「失礼します。」
部屋には60代くらいの男性面接官2人、両者とも優しそうな方でした。

面「まずはお名前の確認からさせてください。いとさんでよろしいでしょうか?」

い「(はっ!名乗ってなかった!やば!)はい、そうです。名乗らず失礼しました。」

面「はい、大丈夫ですよ(笑ってる)。
では、問題をじっくり読んでいただいたと思いますが、Aさんから直接聞いて確認することはなんですか?」

い「はい、購入を検討している中古物件の内見が済んでいるかどうか、長女Cさんを含めたご家族の意向、Aさんの今後のライフプラン、Aさんの資産状況、父親Dさんの推定相続人を確認します。」

面「そうですね。では、FPのあなたが自分で調べて確認することはなんですか?」

い「はい、現地確認、権利関係の確認、需要の確認、税務関係の確認をします。」

面「現地確認は、何を確認しますか?」

い「境界線や近隣の環境を確認します。」

面「境界線はどうやって調べますか?」

い「境界を示す杭が打ってあるかどうか確認します。」

面「そうだね、境界標ね。では物件概要に面積が書いてあるけど、これが正しい面積かどうかというのはどう確認しますか?」

い「…(わからないという顔)」

面「これは地積測量図を見ればわかるので確認してみてね。」

い「地積測量図ですね。ありがとうございます。」(メモする)

面「権利関係の確認はどうしますか?」

い「法務局で謄本を取得し、確認します。」

面「需要の確認は?」

い「インターネットや、その町の不動産屋さんに確認します。

面「そうだね。町の不動産屋は侮れないから、情報収集してみるといいね。では、中古物件を買うときに気をつけなければならないことを、まずは建物について教えてください。」

い「中古物件の建物については、老朽化が進んでいないか、すぐに修繕が必要になることはないかについて留意する必要があると思います。」

面「そうですね。でも、あなたが物件を見て修繕が必要かどうかってわかるもの?」

い「わかりませんね…」(言われてみればわからん)

面「そうだよね。じゃあ誰に見てもらえばわかるかな?」

い「………(数秒考える)わかりません。」

面「建築士を連れていくといいよ。」(と優しく教えてくれる)

い「ありがとうございます!勉強になります。」(と言いながらメモする)

面「土地についてはどうですか?」

い「ええと…」

面「これは図がついてないからね〜」

い「あ、接道が取れているかどうかについて留意する必要があります!」

面「そうですね。接道の要件は?」

い「幅4m以上の道路に、2m以上接していることです。」

面「そうですね。では、他に気をつけることや確認しておくことはありませんか?」

い「…」

面「最近、暮らしていて心配なこととかないですか?」(めっちゃヒントくれる)

い「(!!!)地震や津波等の災害に遭わない土地かどうか確認します。」

面「そうですね、何を見れば良いかわかりますか?」

い「……ハザードマップで確認します。」(自信なさげ)

面「そうですね!これも役所で確認できますよ。」

い「ありがとうございます。」(後で調べてみたら各役所のHPでも確認できました)

面「では、父親Dさんが住宅取得資金贈与を行ったときの課税関係について教えてください。この試験でよく出るやつだね。」(めっちゃ優しい)

い「省エネ住宅は1,000万円、それ以外は500万円までの資金贈与について、贈与税が非課税となります。」

面「では、仮にAさんが父親Dさんが所有するマンションに固定資産税・都市計画税程度の家賃で居住し、父親Dさんの相続が開始した場合、当該マンションはどのように評価されますか?」

い「自用地評価となります。」

面「それはどうしてですか?」

い「固定資産税・都市計画税程度の金額ですと、一般的な家賃よりかなり低い金額となるので、使用貸借とみなされるからです。」

面「そうですね。父親Dさんは何を狙ってこのような提案をしたんだと思いますか?」

い「土地は貸家建付地評価、建物は貸家評価になれば、ご自身の相続対策になると考えたのではないでしょうか。」

面「そうですね。ちなみに貸家建付地となった場合はどのように評価しますか?」

い「自用地評価に、(1-借地権割合×借家権割合)をかけて評価します。」

面「はい、では中古物件と父親Dさんの投資用マンション、どちらのプランをお勧めしますか?」

い「ええと、中古物件の購入…でしょうか…」

面「そうですね。父親Dさんの相続対策にもならないし、中古物件買った方が良いでしょうね。では、本事案に関与する専門家を教えてください。」(この辺で12分のアラームが鳴るが気にする素振りもなく続行)

い「税理士、宅地建物取引士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、建築士です。」(面接中に教えてもらった建築士は忘れず追加)

面「税務の計算をしてほしいと言われたらどうしますか?」

い「丁寧にお断りします。」

面「どうしてですか?」

い「税理士法に抵触するからです。」

面「そうですね。ではこれで面接を終わります。お疲れ様でした。」

い「ありがとうございました。」


私のpart2はこんな感じでした。
お読みいただいた通り、面接官が優しく、たくさんヒントをくれたことで良い展開に持っていくことができました。プラスになったかはわかりませんが、教えてもらったことは「ありがとうございます!」と言ってメモを取りました。

part2で相続の問題にも触れたので、part1は事業承継関係かな。と考えながら控室に戻りました。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
part1に続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?