2020/09/22

たとえば、BLMに絡んでテニス選手が何かを暗に表明することについて、「いかがなものか」という声がやはり少なくないようで、単純によく分からない。主張に対する賛同や反論でなく、表明そのものがよろしくないという、その気持ちがよく分からない。個人的には、ハァ、まぁ、そう言いたくなる何かがあったんだろうな…と思うだけだし、それで仕事上の不利が起きても、それはその人の話だと思う。

このへん、私はたとえば、「裏切られた」という言い方で人を恨んだ記憶が人生でほとんどないんだけれど、まぁ……人間関係に恵まれたとともに、裏を返せば「他人への期待が大きくない」ということでもあると思う。見方によっては、自分本位で冷たいのかもしれない。

著名人の表明に対して「よろしくない」という人は、逆に、他人への期待が大きいのではないか。「こうあるべきだ」がハッキリしており、他人に求めるのだから自分でもしっかり守っているのだろう。他人に厳しいが自分にも厳しい、そういう人は意外といるようにも思う。

私の考えが正しいというわけでもなく、「本当にそうか?」と自分でも振り返ってみるのだが、たとえば直近では、某芸人さんがテレビの現場でスタッフさんにろくに挨拶もしないという話、あれはまったく「そんな人だと思わなかった! 猛省してほしい!」と感じた。期待を裏切られた一例だと思う。

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