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坂東巡礼記1 勝福寺(札所5番)

飯泉山 勝福寺

4月からの東京生活に備えて就活の為に実家に帰省した時に、始めてしまった坂東三十三観音巡り。

まずは、実家に一番近いところからということで、神奈川県小田原市にある勝福寺から参拝しました。

坂東三十三観音は、不思議なもので、札所1番から始めると、神奈川(1~8番)➡️埼玉(9~12番)➡️東京(13番)➡️神奈川(14番)と戻って来てしまいます。

そこから、再び北関東へと北上して、群馬(15~16番)➡️栃木(17~20番)➡️茨城(21~26番)➡️千葉(27~33番)という順番になっております。(もしかしたら、かつては二度に分けて行われていたのかもしれませんね!?)

公式ホームページを参照。

https://bandou.gr.jp/

ですから、効率よく廻るには、いろいろと順路が提案されておりますが、基本的にはどこから廻っても、どのように廻っても良いことになっております。

西日本にお住まいの方は、札所5番の勝福寺から始める方も多いようです。

というわけで、私は、就活の面接までの時間を利用して、令和3年3月12日に勝福寺を訪れました。

仁王門(小田原市指定文化財)

銅鐘(小田原市指定文化財)

本堂(神奈川県指定文化財)

神仏習合時代の面影を残す境内に鎮座する八幡神社。

やはり、いにしえの人々の想いや、いにしえの人々が見てきたものを感じるのであれば、できる限り、神仏習合の面影が残っているほうが、テンション上がります。

ですので、私は、まず境内に神社があれば神社で祝詞を奏上してから、観音堂や本堂で般若心経を奏上します。

遠くからだとわかりにくいですが、近くで見ると圧倒される大銀杏(神奈川県指定天然記念物)。

一般的な解説

Wikipediaの説明は次の通りです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E7%A6%8F%E5%AF%BA_(%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9F%E5%B8%82)

勝福寺は、神奈川県小田原市飯泉にある真言宗東寺派の寺院。山号は飯泉山。本尊は十一面観音で、坂東三十三箇所第5番札所である。飯泉観音とも称される。

この寺は、奈良時代孝謙上皇の信頼を得たが、上皇の没後下野国薬師寺に左遷されることとなった僧道鏡が下野国へ赴く途中、上皇から賜った十一面観音を相模国足柄下郡千代村に堂宇を建立して安置したのに始まると伝えられる。この観音像は、唐からの僧鑑真が請来したものと伝えられ、当初は補陀落山と号し、道鏡の出身である弓削氏の氏寺であったという。平安時代の830年(天長7年)現在地に移ったとされ、室町時代に現在の勝福寺と号するようになり、後北条氏の帰依を得た。なお、この寺には曾我兄弟(曾我祐成・時致)が仇討ちの際に日参して成就したことや、二宮尊徳が14歳の時、旅僧の訓読する観音経を聞いて発心したという伝説が残されている。

なお、こんなYouTubeも見つけました。

素晴らしい構成の動画です。この動画を観たら、皆様も、勝福寺へ行きたくなるのではないでしょうか。

評価基準

私は、何故か、四国巡礼を始めたときから、各寺院につき星☆で評価を始めてしまいました。

おそらくは、ミシュランのグリーンガイドの影響が強いかと思います。

というのも、アメリカや中国の友人を日本国内の観光地に案内するときには、『ここはミシュランで3つ星(☆☆☆)だよ』とか、『2つ星(☆☆)だよ』というと分かりやすかったからです。そして、いざ案内してみると、外国人の場合、『ここは星3つ(☆☆☆)』とか『ここは星1つ(☆)』とか、自ら評価することが多かったんです。

ですから、星☆で評価するのは、万国共通化しているといえるのではないでしょうか。

だから、私も星☆で評価する癖がついてしまったのだと思います。

私の評価は次の通りです。あくまでも、私にとっての評価ですし、万人受けするものではないのかもしれません。2つ星(☆☆)以上は、好みの問題なので、どこもお勧めです(私が星2つ☆☆と評価した寺院でも、他の巡礼者にとっては最高だったということもありました)。

ただし、評価の高いところに参拝に行ったからといって、金運がアップして、臨時収入が入ったりするわけではありません。

感覚が研ぎ澄まされ、身体が楽になり、自分を見つめ直すには最適な場所、という意味でのお勧め具合です。

☆☆☆(星3つ) 3点
最高。何度も訪れたい聖地。イヤシロチ。パワースポット。運気が上がる。遠くからでも来る価値があるスポット。

☆☆★(星2つ半) 2.5点
気持ち良い聖域。イヤシロチ。パワースポット。運気が上がる。近くに来た際には、是非とも寄って貰いたいスポット。

☆☆(星2つ) 2点
聖域。パワースポット。運気が上がるきっかけになる。近くに来た際には、是非とも寄って貰いたいスポット。

☆★(星1つ半) 1.5点
聖域として普及点。観光地化してしまったことで聖域が弱まっていたり、神仏分離令、廃仏毀釈令の影響で聖域が縮小されてしまったのが残念。

☆(星1つ) 1点
かろうじて聖域。かろうじて札所としての役割を果たしているスポット。気になるのであれば行って良いところ。札所でなければ行かなくても良い。

★(星半分) 0.5点
仏様や神様が泣いているスポット。穢れ地化している。長居すると運気が下がる。

-(星なし) 0点
お勧めできない。二度と行きたくないスポット。穢れ地。運気が下がる。

評価 ☆☆(星2つ)

私が勝福寺へ参拝した直後の評価が星2つ(☆☆)でした。神仏習合の面影を残す、気持ちの良い聖域でした。国の重要文化財などがあるわけではないのですが、小田原市に向かう巡礼街道の目的地である勝福寺は、飯泉観音として地元に根付いております。

ただ、今なら星2つ半(☆☆★)をつけたと思います。いや、もしかしたら星3つ(☆☆☆)をつけていたかもしれません。

というのも、ここは強力なパワースポットになるかもしれないからです。

二宮尊徳の生家から近かった勝福寺は、尊徳の発心の場所でした。あまりにも不遇といえる環境から見事に財を築き上げた二宮尊徳の思想と行動は、現在に最も要求される能力ではないでしょうか。不屈な精神と明晰な頭脳で未来をきり拓いた尊徳が発心した飯泉観音は、万人において最もお薦めすべきパワースポットといえるのではないでしょうか。

ただ、あくまでも私の巡礼記として、予備知識なく参拝した感覚的な評価として、☆☆(星2つ)でしたので、そのままにしておきます。

しかし、尊徳の思想を知り、(この動画をみて)未来をきり拓く決意をした人々にとって、この勝福寺は、最高のパワースポットといえるでしょう。

宗派 真言宗
本尊 十一面観世音菩薩
開基 弓削道境法師
創立 天平勝宝五年(753)
住所 神奈川県小田原市飯泉1161
駐車場 あり(無料)
電話 0465-47-3413


閻魔堂

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