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坂東巡礼9 弘明寺(札所14番)

瑞応山 弘明寺

坂東巡礼3日目(令和3年5月3日)は、札所14番弘明寺へ。

前回(令和3年4月29日)は、札所12番慈恩寺まで廻ったので、順番通りだと札所13番浅草寺ですが…。

今回は、GW中に訪れてくれた母を横浜まで送ったついでに、弘明寺へ参拝に行きました。

弘明寺は、弘明寺商店街の中心にあります。

車で行くと商店街の人々の流れの中を突き進むことになります。

歩行者からの『邪魔だなぁ』という視線に耐えながらの侵入は、かなり勇気が要ります😅

弘明寺(ぐみょうじ)は、神奈川県横浜市南区にある高野山真言宗の寺院。瑞應山蓮華院と号し、創立は天平九年(737)で、横浜市内最古の寺院だそうです。 本尊の木造十一面観音立像(通称「弘明寺観音」)は、国の重要文化財。


横浜最古の寺
弘明寺観音


今から1300年近く前、元正天皇の養老5年(721年)にインドの善無畏(ぜんむい)三蔵法師が渡来、それから17年を経て聖武天皇の天平9年(737年)、天下に悪病流行の際、河内和泉の国の僧行基が勅命を奉じて、天下泰平祈願のため全国を巡錫(じゅんしゃく)し、当山の浄域に草庵を作り、一刀三礼(一刀刻む毎に三度礼拝する)の至誠を尽くして彫刻祈願されたのが、現在の御本尊十一面観世音菩薩様です。

嵯峨天皇の弘仁5年(814年)には、弘法大師が回国の際、一千座の護摩を焚いて庶民の除災招福を祈願したと言われています。

そして寛徳元年(1044年)3月10日、光慧上人により瓦葺き本堂が建立されました。御本尊様の彫刻予想年代とこの本堂建立の年代がほぼ一致することから、この頃が実際の開山と思われています。

鎌倉時代には、「求明寺」と称されていたものを、観音経偈文(かんのんぎょうげもん)の中の「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」の「弘」の字をとり、「求」を改めて現在の弘明寺となりました。

江戸時代に建てられた仁王門

明和3年(1766年)に智光上人により再建された本堂

七つ石 

善無畏(ぜんむい)三蔵法師が渡来の際、当山の霊域を感得し、陀羅尼(だらに)を書写して結界を立てた霊石

よくわかりませんが、多くの人が写真を撮っておりました。

公式ホームページ
http://www.gumyoji.jp/

弘明寺観音

こんなYouTubeもありました。

まずは、普通に横浜屈指の古寺の紹介。

『ちい散歩』にても、紹介されておりました。

評価 ☆☆(星2つ)

参拝後の評価は、星2つ(☆☆)でした。商店街の中心にありながらも、気持ちの良い境内でした。

神仏習合の面影は残っておりませんでしたが、この地域一帯が弘明寺村として栄えてきただけに、参拝客が常に絶えませんでした。

地元から愛される観音様として、お勧めです。

坂東巡礼3日は、弘明寺のみの参拝でした。坂東巡礼4日目は、北上して札所15番長谷寺から廻ろうと考えたのですが…。札所16番水澤寺が伊香保町にあると知り、伊香保まで更に北上して伊香保温泉に入り、そこで車内泊をすることに決めました。道のりは、下道で165km。ちなみに、坂東巡礼札所14番から札所15番は、150kmの道のりです。坂東巡礼では最長の道のりです。

(なお、西国巡礼では札所1番青岸渡寺(那智山寺)から札所2番金剛宝寺(紀三井寺)まで、169kmありました😣。)

宗派 高野山真言宗
本尊 十一面観世音菩薩
開基 行基菩薩
創立 天平九年(737)
住所 横浜市南区弘明寺町267
駐車場 あり(無料)
電話 045-711-1231


閻魔堂

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