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坂東巡礼記5 慈光寺(札所9番)

都幾山 慈光寺

札所8番星谷寺を参拝したあと、このまま相模国の寺院巡り(札所1~4番、14番)をするか、札番通り廻るか迷いました。

Google Mapで調べたら鎌倉は大渋滞していたので、札番通りに廻ることにしました。

交通費を極力抑えるために、海を渡る(瀬戸大橋、明石大橋、鳴門大橋)以外は、下道で行くというルールを作っていたため、札所9番慈光寺までも、下道で行きました。

それなりに混んでいたので、休憩無しでも2時間半かかりました。

慈光寺は、埼玉県比企郡ときがわ町にある天台宗の寺院。山号は都幾山。院号は一乗法華院。本尊は千手観音。天武天皇2年(673年)、興福寺の僧慈訓が千手観音を安置し、その後宝亀元年(770年)道忠が開山となって創建された。

平安時代の貞観年間(859年 - 877年)には勅願所となり、天台宗の別院となり、東国最古の寺歴を持つ寺院です。

そのため、後鳥羽天皇らが写経したとされる法華経(文永7、1270年)は国宝に指定され、大般若心経(貞観13、871年)は国指定重要文化財など、文化財の宝庫。

武士社会となっても、源頼朝をはじめ徳川将軍家などの帰依を得たようです。

質素ながら趣のある山門。奥に見えるのが、本堂。納経所は、本堂内にありますが、12時~13時までは昼休みなので閉鎖しております(私が参拝したときも昼休みでした)。注意してください。

立派な観音堂。ときがわ町指定文化財。神仏習合時代では、神社だったのではないでしょうか…。

般若心経堂内。

慈光寺は、東国における学問のメッカだったのかもしれません。

https://www.temple.or.jp/treasure

ときがわ町が作った動画です。

埼玉県が作った動画です。


評価 ☆☆★(星2つ半)

参拝後の評価は、星2つ半(☆☆★)でした。これまで坂東巡礼で廻ってきたなかで最も良かったので、星3つ(☆☆☆)にしようとしました。空気も澄んでいるし、新緑も美しく、観音堂の作りはもともと神社の作りであるので、神仏習合の名残もあります。

ただ、西国巡礼や四国巡礼で星3つ(☆☆☆)をつけてきた寺院と比べると、1つだけ残念なことがありました。

それは、境内を横断する道路です。

観音堂に行くまでの道がアスファルト道路で分断されており、これが曲者でした。

その道路は、山道として町民の生活道路かもしれませんが、場合によっては危険です。山道特有のカーブがあるので、視界不良です。

私は、観音堂を参拝したのちに、本堂へ向かう途中、突如、軽自動車がかなりのスピードで目の前を横切り、その瞬間、非日常の世界から目覚めてしまったのです。

アスファルト道路で分断され、危険なところが減点ポイントでした。

しかし、こんな素晴らしい寺院が山奥に存在していることに、驚きました。

宗派 天台宗
本尊 十一面千手千眼観世音菩薩 
開基 慈光老翁
創立 白鳳二年(673)
住所 埼玉県比企郡ときがわ町西平386 
駐車場 あり(無料)
電話 0493-67-0040



閻魔堂

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