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「ひとりエコシステム」という扉

ピラミッドシステムでは、「労働者」「経営者」「企業家」「資本家」と役割分担してきましたが、ひとりで4つの役割すべてを兼ねるのが、これからの時代のやり方です。

「シンクロニシティ・マネーの法則」堀内泰隆 著

私はいわゆるバブル時代に就職活動をする世代だった。

公務員などの固い仕事に就きたい人より、
金融系の大企業に就職したい人が多くいたように思われたころ、

私はデザイナーになるという選択肢を捨てて東京から地元に帰り、
地方公務員である教師になった。

理由は、本来やりたかったことと違うことをするのならば、
営業やセールスなどではなく
お金を介さずに人とかかわる仕事に就きたいということと、

男性だという理由で、同じ能力以上を持っていなくても、
やがて同僚が上司になっていく世界に入りたくない、
という氣持ちもあった。
公務員は、男女同一賃金だからいい、と。

ここまで書いて、
「お金」が自分の人生の選択に大きな影響を与えていたんだ、と
あらためて実感する。

15年ほど勤め、公務員を辞める選択をするころ、

「金持ち父さん貧乏父さん」ロバート・キヨサキ著を読んだ。

投資家、ビジネスオーナーの側が金持ち側であり、
自営業や労働者は貧乏側であるという図式を見て、
世の中をこんなふうに見たことがなかったと思った。

一般的にお金持ち(収入が高い)と見なされている医者や弁護士などの
専門職も”雇われている側”であるならば、労働者の位置づけになる。
当然、公務員も”労働者”であり、その本でも貧乏父さんだった。

私がこれから選択しようとしている「self-employed」、
自営とまでいかない個人事業主も、
その本の中では、雇用されるのが嫌で独立しても、
貧乏側のままだと書いてあった。

ロバート・キヨサキの本でいわれる金持ち側に行く手段は、
投資家やビジネスオーナーになることだけど、
私にとっては、選択肢として
ネットワークビジネスで成功するくらいしかない、と
その当時は思えた。

しかし、2021年10月に出版された
「シンクロニシティ・マネーの法則」では、
この4つの役割をすべて兼ねる!という衝撃的な話が出てくる。

しかも、あちら側、こちら側、ではなく、
1人の中にこれらの役割を循環させることもできれば、
他者と組んでそれを回していくこともできる、
工夫次第で無限にバリエーションを増やせる、と。

「ひとりエコシステム」と呼ばれるそれは、
私にとって、新しい世界へつながる「扉」のように思える。



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