『君はなぜ働くのか』備忘録_231223


「正直ね、若い人たちが昔のように明確な夢を持つには、一度日本がぶk壊れて、みんなが困った状態にならないと無理かもしれない。それくらい世の中が便利になりすぎたんだよ」
「それはちょっと現実味がないですね」
「だろ。だからね、今の時代は無理矢理夢を探すより、目の前にある仕事に使命感を持って向き合うことのほうが、現実的な成功論なんだよ。だから私は、遠くの夢よりも、目の前にある仕事への向き合い方を磨いたほうが、人
は成功できるって君に伝えたんだよ」

目標より目的を深めたほうがうまくいく2つの理由
「夢にこだわり過ぎると、本当のチャンスを見落とす可能性が高くなる。特に若ければ若いほど」
「どういうことでしょうか?」
「例えば、やりたいことを一つに絞ったとする。そうすると一見、その夢に関係のないことは無駄なことに思えてくるようになる」
「なるほど、それはわかる気がします」
「でも、人生ってどんなチャンスが隠されているかわからないよ。全く夢に直結しないように見えることが、実は夢への一番の近道だったりすることは少なくない」
「だから今日、師匠は僕に『夢がない?そうか、それは良かったなあ』って言ってくれたんですね」


人生を旅行にするか、冒険にするか
「先がわからないほうが人生は冒険になる」

夢は、計画を立てて一つずつ目標地点をクリアしていくこと。例えば、ヨーロッパ旅行に行くというのは、計画をたてて、それを一つずつ実行していけば、ヨーロッパに着く。これは旅行だ、と。
展開型の生き方は、どこに行き着くかわからない。ヨーロッパを目指していたら、なぜかハワイにいたなんてことも起こり得る。出会う人で行き先は全く変わるが、そのほうが冒険で楽しい。
「旅行より冒険のほうがよっぽど面白い。未来をガチガチに決めてひたすら計画どおりに進もうとする生き方より、先はわからなくても、目の前の困難やピンチを楽しみながら越えていこうとする生き方のほうが、人生の密度は濃くなるよ。だから、将来どうなりたいかなんて、そんなに真剣に考えなくてもいいって伝えてきたんだよ。私はそう思っている」
未来より、今。一年先より明日。そして、明日よりも今日。
できる限りスパンが短いほうが、集中力とエネルギーが湧いてくる。僕はこの瞬間、瞬間を全力で生きたい。師匠にそう伝えた。
「今を楽しむ力が一番自分を強くする。例えば、今の仕事がおもしろくないとする。でも、それをどうやったらおもしろくできるのかを考えて、実際に楽しく転換させることができれば、君は何をやっても楽しい人生を送ることができるよ」

人は、結果を出した人の言葉に耳を傾ける
「そうなるために大切なのは、『何を伝えるか』じゃなくて『誰が伝えるか』なんだよ。人が聞きたいのはね、単なる理屈じゃなくて、経験に裏打ちされた言葉。つまり、『こうしたらよくなる』じゃなくて『こうしたらよくなった』っていう結果なんだよ」

「大切なことだから繰り返すよ。人が聞きたいのは、結果を出した人の言うことなんだよ。だから、結果を出すことから逃げちゃダメだ。そこをせずに、人にものを伝えようったって、そんなに世の中は甘くないよ。〜」

「よく『カッコつけるな』っていう人って多いけど、大切な人の前でくらい、カッコつけなくてどうする」

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