『もし僕が今25歳なら、こんな50のやりたいことがある。』備忘録_231224


どんな事態になろうと対応できることが当然のスキルとして身についているジェネラリストとしての部分は、会社員にもフリーランスにしても、最低限、必要です。ただ、今まではそれだけでよく、一生、安泰に仕事してこられたスタイルが変化してきました。これからは、スペシャリストとしての力も兼ね備えた人が、理想ていな人材だと思うのです。そのためにも、自分がキュレーションできるくらいのことをまずはひとつ見つける。そんな専門力の訓練のためにも、ふだんから常にものごとを深く掘り下げる意識をもつべきでしょう。
突拍子もないことでもいいから、世の中はスペシャリストを求めています。広く浅くより、集中的に何かにくわしい人が、ますます必要とされているのです。

インターネットも上手に利用すればいいけれど、安易な手段として頼ってしまうと、知ることばかりに夢中になって、考える力がなくなっていきます。そこは、やはりバランスをとるべきでしょう。ネットに依存せず、自分で多角度から確かめるとか。考えた上で検索するとか、なにか自分でルール化しておきたいものです。


なんでもベスト10

「犬の散歩道ベスト10」「近所の庭ベスト10」「交番のおまわりさんベスト10」
ベスト10をつくるには、そのものの本質を知ったり、よく観察し、ふれなければなりません。このためにも、「”好き”の深堀り」が必要になってくるのです。なんであれベスト10を考えるのは想像以上にむずかしくて、この作業はとても仕事の役に立ちます。セレクションをするということは、自分の独自の世界観ですから、人から見られて「なんだ、これ?」と思われても平気です。目的は考えること、それも頭をしぼって考えることにあるのです。


1日1人新しい人と会う

知り合ってなにをするのかというと、相手の人からみて嬉しいと思ってもらえることをしようと考えていました。今日の服装はすてきですね、という一言でも、なにかおすそわけをすることでもいい。自分が笑顔でいることでもいい。とてもささやかなことでもいいのです。一日1人、新しい人に会って、その人に喜んでもらおうと考えました。

その当時はわからなかったことですが、ある時、これは「種まき」なのだと気がつきました。この習慣で、どんな花が咲くのか、どんなふうに葉が繋がっていくのかはわかりません。けれど、人に出会って、その人を喜ばせることで、それだけでは終わらない、そこから始まるなにかが生まれます。成長、育みのようなものです。〜

なぜ?なに?なんだろう?を

この好奇心をもっていると、自分の存在感に迫力が出てきます。その理由は、自分が自信を持っているから。「なぜ?なに?なんだろう?」といろんなことに好奇心をもって追求していく深さは人それぞれでしょうが、結果として自分なりの発見や考えをもてると、人に対して発言ができる素地が育ちます。発言できる考えを持っているということが、自信につながっていくのです。

考えるか考えないで、人との会話もまるでちがってきます。そこからまた好奇心の枝葉が分かれていき、自分だけしか知らないような発見があったりすると、人間として、魅力の厚みが増して行くのです。だから僕は、3つの疑問符を何回も何回もくり返していきます。

「自分メディア」を発信する

ブログでもツイッターでもフェイスブックでも、なんでもいいから自分を発信すべきです。知らない人、それも不特定多数に向けて、自分の発信しているものが目に触れる場を作ることはとても大事です。

いつ誰が自分の店に立ち寄るかわかりませんから、毎回、僕は出店を工夫しながら楽しんでいました。僕の場合は、フリーマーケットがメディアで対象は古本でしたが、自分が感動したことを人と分かち合いたいという思いがあれば、販売でも体験でも発信内容はなんでもいいのです。

自分を表現する、メディアをもつということは、その時代時代で発信方法こそ異なりますが、会社勤めであても、やはり個人として必要だと思います。多種多様な人と出会い、感動を分かちあい、会社とは別の新しい人間関係が生まれるからです。

図々しくなる

積極性がなければ、自分がなにかをコントロールする側にも立てず、発信もできません。

いい意味の図々しさとは、積極的な態度です。例えば会社で集まりなどがあるとしたら、いちばん早く来て、いちばん前のせきに座るべきです。また、いつもあることでもないけれど、自分がここぞ!と思う場面があります。時bんがいうべきだと、確信した意見がある。そんな大事な時は、たとえ周囲の全員を敵に回しても、図々しく発言すべきです。全てを捨てていいくらいの、勇気や瞬発力が重要なのです。

貪欲に本を読む

本と映画から学ぶことはほんとうに多いのです。よく、なんの本を読めばいいですか?と尋ねられますが、気になったものを手当たりしだいでもいいかもしれません。それでもなにがおすすめかと聞かれたら、やはり歴史の本ではないでしょうか。

欲望や成功、失敗も、ああやはり同じことくり返しているのだな、とわかります。そんな発見や再認識が、きっと人生哲学につながっていくのです。

つまり、自分の感情を磨いてくれる文化にふれる時間を作るべきです。例えば国宝や重要文化財のような美しいもの、名品を見るなど、25歳ごろはいろいろなことに自己投資をして、貪欲に吸収していくべきだと思うのです。

観察力を鍛える

僕は、いちばんおもしろいものは世の中の人や景色だと思うのです。バーチャルなものより、断然、情報量があって見飽きないほど面白いから、そちらに興味が向いてしまいます。それに、やはりなにかを成しとげている人たちは、人でも事柄でもつねに観察している側の人間です。
町を歩いていてもご飯を食べていても、こうやって観察していると、何か自分が投げかけて喜んでもらえることや、自分の仕事のなかで役立つことはないかと考えて夢中になってしまいます。また、自分の仕事に関係無かろうと、観察は考えること自体の訓練。まず気づき、察知して、そこから考え、世の中の状況を考察することが大切ではないでしょうか。



「日本人としての誇り」をもつ

この記事を読んで、いかに世界の人々が、現代の日本人を素晴らしと評価しているかを知りました。挙げられた10のポイントを、世界は日本から学ぶべきだという内容に、僕は日本人としての強み、自信を持っていいことを教わったのです。
秩序を守ることや、良心、優しさをもつことは、日本では当たり前の常識です。でも実は、そんな日本人の特質が、これから世界へ飛び出していく上で、強力な武器になるはずだと気づきました。日本人は英語が話せない、積極性がない、だからだめだと言いますが、そんなことはありません。外国人が評価した10のうちの一つを、自己紹介やブランディングに加えてもいいのです。将来への不安や悲観、夢がない、世界に通用しないなどと考えるのは、問題外です。僕らには10の美点が備わっているのですから、自信をもって生きていっていいのです。

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