期分け「春」(4-6月)―総体で結果を出せ

 4月は記録会ばっかりです。この時期の練習は、記録会の目標や身体の動きを定めて練習、記録会を終えたら反省練習になる。かといって、各部員がバラバラにするわけじゃないよ? 個々の部員の「意識」がそこに向く時期ってこと。

 記録会を大事にしてよ!4月はほぼ毎週あるけど!顧問も生徒も新年度で忙しいから、毎日を疎かにしがちな4月。けど、5月から始まる総体で結果を出すには、4月の記録会が命!マジで! 

 4月記録会の最後のゴールは、総体での、自分の目標をガッチリ設定すること。ライバルも冬期を経て強くなっとる。早々と選手登録を終えて4月記録会に出場する1年生は強力(たいてい内部進学や推薦合格で冬期もガッツリ練習やっている)。自分の記録とライバルの記録を見て、総体での目標を設定しよう!

 さあ5月。いよいよ総体シーズンの開幕!総体でベストを出そう!目標を達成しよう!この日のために毎日練習してきたと言っても過言ではない!

 総体で結果を出すためには…

① 過去最高の体力
② 過去最高の技術力
③ 過去最高のメンタル

この3つが必要です。総体の時期は雨も多い。雨でも結果を出せるように、ブレない自分でいよう!

 そういえば、この時期に1年生はどうすればいいの?って思うよね。多くの1年生は4月中旬には入部してくると思います。

 個人的には、1年を総体に出すことをオススメしています。理由は簡単。「試合が最高の練習だから」です!超具体的にいえば、入部して1週間ぐらいで総体の出場種目を決めて、1か月ぐらいで試合に向けてコンディションを仕上げていくことになります。大忙し!
 
 この時期の1年生は神がかってます。新しい環境で緊張感があるし、何でも一生懸命にやります。そこに総体という目標があると、「ブースト」がかかります。一気に強くなります。顧問の先生は、ぜひ、1年生を総体に出してあげてください。

 とはいえ、出場選手枠の関係やスケジュールの問題で、1年生が出られないこともありますよね。この時期、2,3年生は総体間近でピリピリしてるし、どうすればいいんだろう。

 1年生の目標は7月の新人大会になるかと思います。そこまでの3か月ですべきことは3つです。

 1つ目は、現状把握です。1年生は高校受験を経て、体力が大幅に低下しています。特に女の子は発達段階的にも。できれば競技場を予約して、様々な競技に触れさせて自分の記録をもたせてあげましょう。低下した体力をもとに戻すために、幅広く基礎的な身体作りの練習をベースに組んであげてください。

 2つ目は、専門種目の決定です。陸上競技を始めたばかりの1年生は、右も左もわからないはず。経験者でも、進学してから新しい種目にチャレンジしたいと思っている部員もいるかもしれません。なるべくいろんな競技に触れさせて、本人が「やりたい!」と思う種目を見つけられるように仕掛けてあげましょう。

 3つ目は、新人大会での目標設定です。目標を立てて、達成するために練習を積み、大会を迎え、終わったら反省する。このプロセスでどれだけ人間的に成長できるでしょうか。ぜひ、サポートしていきましょう。

 さて、総体を勝ち進めば8月の全国総体まで駒を進めることになりますが、多くの選手は5月6月の予選会で敗退してしまいます。ここで3年生が引退することが多いですね。駅伝のために部活動を続ける長距離選手には頭が下がる思いです。
 
 6月になると、梅雨の時期です。雨だし、蒸しっぽい。けれども、新チームが始動した陸上部はやる気満々です!7月の新人大会に向けて技術練習を中心に組んでいきましょう。たまには雨でも小雨だったら外で練習するのもいいかもしれません。陸上の大会は雨でもあるので、慣れるという意味はあります。

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