期分け「春」(3月)―寒いけど試合も近いよ

 4月を迎え、かわいい新入生が入ってくる。さあ、気持ちを新たに新年度をがんばろう!…なんて言っている時間はないです! 4月は記録会の目白押し、早いものは3月下旬におこなわれます。

 4月の話をする前に3月の話をしとこうか。3月も春だしね。

 高校の場合、3月は入試があって練習に穴があく時期。ただ、学校によっては期末考査も終わって、午前中だけの時間割になっているところもある。ってことは、午後からは部活動にフルで使える。ゴールデンタイムなんよね。

 よっしゃ!期末考査も終わったし、3月じゃし、練習するか!けど、外は寒い!!地域にもよるけど、3月はまだまだ寒い。下旬から記録会のオンパレードなのに、入念にウォーミングアップしないと、専門種目の技術練習ができない、もどかしい時期です。

 3月に優先すべきは、専門種目の技術練習と、専門的な体力の向上です。

 2月まではいわゆる「冬期」練習をしとったはず。筋トレなどの補強、走り込みなどのスタミナ系の練習。これらを積んできたと思う。
 
 じゃけん3月からは、冬期練習で培った体力を、自分の専門種目に活かしていく時期なんよね。専門種目の練習も中心に組んでいくことになる。下旬には記録会もあるしね。

 冬期にしっかりと練習を積んできた人は、秋のようにパフォーマンスできないことに気づくと思う。だって成長してるから。じゃけん、イチから技術を確認して、ニューバージョンの自分をつくていかんといけん。走り幅跳びだったら助走距離は間違いなく変わるし、長距離だったら1kmのラップも全然違うはず。
 
 こうやって、自分を知っていく。自分を知る―これが陸上で一番大事なこと。余談じゃけど、たぶん球技の部活じゃなかなか身につかんよ。これは。陸上部の醍醐味じゃね。自分のパフォーマンスを動画に撮って何回も見直して、理想に近づけていく。こんな高度なことをするのは、陸上ぐらいじゃない?ほんま陸上好き。

 専門的な体力っていうのは、その競技に必要なスタミナ/メンタルです。陸上競技は種目によって求められるものが違う。100mだったら、1日に2本も3本も走らんといけんときもあるし、場合によっては自分がエントリーしている他の種目が入ることもある。
 
 じゃけん、試合に必要な体力やメンテナンスを疑似体験しとくのが大事。冬期では本数をたくさん走ったけど、3月はあえて本数を絞り、休憩を長くとって、一本のタイムを重視するとかね。一本一本で自分のMAXスピードを出す練習。全体的にそんな要素を取り入れていくことになるかな。

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