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【気付き②】損小利大の罠

こんばんは!リョウです。
本日は誰しもが意識している「損小利大」という観点、すなわち、「リスクリワード」についてのお話をしていきます。トレードをする上で非常に大切な考え方を話していくので、是非最後まで読んでみて下さいね。

さて、今読まれているあなたは、本記事のタイトルを見て、どのように思いましたでしょうか。
「損小利大が罠!?そんな訳ない!」
「逆に損大利小で勝てる訳ないだろう?」
こんな風に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

最初に申し上げますと、僕は損小利大という考え方を否定する気は全くございません(笑)
むしろコツコツとトータルで勝っていくためには、この思考が大切になるので、毎回「リスクが〇に対してリワードが■だな」と確認をしています。

「ん、では罠じゃないじゃないか!」
そう思われた方、ちょっと待ってくださいね。

では、本日はこの損小利大という考え方に、
どのような視点を絡めて深堀したいかというと、
それは「勝率」です。

ではここで、改めて確認ですが、
損小利大でコツコツトータルで勝っていくということがどのようなことか、期待値計算を絡めて整理すると以下のような形になりますね?

(前提)
勝った時のリワード:2000円
負けた時のリスク:1000円
勝率:50%
(1回のトレードにおける期待値)
(2000×0.5) + (-1000×0.5) =500(円)

上の条件でトレードをすれば、理論上は、毎回500円ずつコツコツと利益が積み上がっていく、という計算になります。

気が付きましたか?

つまり、僕らが普段コツコツと~と話している裏には、期待値計算による裏付けがあり、期待値計算にはリスクリワードだけではなく、必ず勝率も絡んできます

つまり、上記のトレードにおいて本質的に大切なのは、リスクリワードを2:1と設定してトレードをすることではなく、リスクリワードが2:1と設定した際に50%で勝率が見込める地合いかどうか、判断する力が大切になります。

ところが、ここが厄介で、Fxや株式投資において、
「XXな地合いにおいて勝率●%、期待値■円」だったり、「XXな地合いにおいて●●なプライスアクションがでたら、勝率■%以上」と、一般的に示されていませんよね?
(これがスロットであれば示されているのですよね(笑))

しかも、実際には、行動経済学上のプロスペクト理論だったり、トレーダー自身の資金管理力だったりと、様々な要因が絡むので、冷静に勝率を見極めリスクリワードの良い地点でポジションを持つというのは、かなり熟練されたスキルとなります。

そのため、ダウ理論やプライスアクション、チャートパターン等の最低限の理論等は自分で勉強をしながら、日々チャートに触れ、自分の経験値を蓄積して、勝率を見極める精度を上げていくことが継続的に勝っていくためには必要となります。

ちなみに、勝率を絡めて期待値計算をすると、
「損大利小」が必ずしも悪ではないことも分かります(笑)

(前提)
勝った時のリワード:1000円
負けた時のリスク:2000円
勝率:80%
(1回のトレードにおける期待値)
(1000×0.8) + (-2000×0.2) =400(円)

こちらについても、「リスクに対してリワードが少ないけど、このパターンだと経験則上、損切ラインに達しないんだよな」、と自分の中で根拠を持てるならば、エントリーする価値はありますよね。


まとめに入りますが、実際に当該地合いにおいて、勝率が●%あるかというのは誰にも分かりません(分かったらみんな億万長者ですからね(笑))。

しかしながら、チャートはトレーダーの心理を表しており、同じようなパターンやプライスアクションが繰り返されることから、自分の中でバクっとした勝率や期待値を算出することは、一定のレベルになればできると思っています。

その域に到達するまでには、しっかりと相場と向き合い、自分が今リスクリワードがいくつ、勝率がいくつのトレードをしており、勝率がそれだけあると思う根拠は●●と■■で~と、語れるようなトレードをしましょうね。
それがないとただのギャンブルになってしまいます。

リスクリワードは当然の如く、勝率やその勝率を見込む根拠等を意識して、コツコツ経験値を蓄えていきましょう!!

リョウ

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