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なんの役にも立つことができない自分なんて、どうしてこの世に生まれてきたのだろうか?ここに存在し続けて良いのだろうか? そんなことばかり思っていた時期がありました。そんな思春期の頃に出会ったのが、心に深く染み入ってくる音でした。音色とか旋律とか構成だとか、それが生の音なのか電子音なのか、そんなことはどうでも良かったのです。ただその「音」に吸い込まれるような、包み込まれるような時間だけが続いていれば良いと思っていました。 その音色は羽僕にとって初めて聞く宗次郎氏が演奏するオカ