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娘との年の差、17歳。

17歳で産んだ娘が今年、成人式を迎えた。
母である私は現在37歳、娘が二十歳

初めてお会いする方など、娘の年齢の話題になると、
「私が二十歳の時に娘が3歳だったので、私の成人式と娘の七五三は、一緒にまとめて記念撮影できました」というエピソードを話す。
17歳差の母子の生活・関係性は私にとって、全てがベスト

~若くして母になることのメリット~

世間体という目に見えない圧や、心無い大人からの言葉を除けば、若くして母となることにはメリットが多い。

  • 圧倒的に体力があるため、ハードな子育ても疲れ知らず。

  • 「子育てとはこうあるべきだ」という概念がないため、子育てに対しての“苦労”という感覚はなく、子育て本にも囚われない。

  • 30代になると子供も自立してくるため、仕事への支障が少なくなる。

  • 子育てを早く終えることができるため、第2の人生設計が立てやすい。

そして、私が思う最大のメリットは“母として生きられる時間が長い”こと。

私の母は、39歳の時に私たちを出産したため、現在76歳。
平均寿命まで生きたとして、
私たちと、母が共に同じ時間を生きられる年数は48年。
娘を17歳で出産した私が、娘と共に同じ時間を生きられる年数は70年
その差、22年。

人生は、決して共に生きる時間が長ければ良いというものではない。

だが私は、“70歳となった娘に会える”と思うと楽しみで仕方がない
一体、娘はどんな人生を過ごすのか、70歳となった娘はどんな顔になっているのか想像するだけで胸が躍る

人生の先輩として、娘に『私の生き様』を見せられるということも、大きなメリット。

人生の先輩として、母として、“娘に恥じない生き方”を一つの判断軸とし、人生の取捨選択ができる
私だって、楽に生きたいし、何も戦わず平凡な生き方もしたい…
そう思うことも正直、多々あります(笑)

だけど目の前に、
楽に生きる道と、苦労が見える道があれば、私は後者を選ぶ
娘の存在が、母である私にその選択をさせる。

娘が幼ければ、私が生き様を示しても理解できないであろう。
誤魔化すことも、言いくるめることも容易にできるだろう。

私が25歳の時、8歳となった娘から、
「大きくなったら助産師さんになるねん!ママは、何になりたかったん?」と聞かれた私は、嘘をつくことも、誤魔化すこともできないと察した。
そして、小学校の卒業文集に『白衣の天使になりたい』と書いていたことを思い出し、ホステスから看護師へ転職する道を志した。
体力もあり、記憶力もまだまだいける、20代のうちに看護師になれるのなら全然アリ!と勢いよく夢に向かって走り始めることができた。

ホステスとしての地位を確立していた私が、あのままホステスとして独立し、やっていくことは容易であり、一匹狼で楽に生きられたであろう。
高校中退でまともに勉強してこなかった私が、看護師国家資格を目指すことは、言わずもがな前途多難だろう。

だが、私は一人の母として、人生の先輩として、『生き様』を娘に示したかった
人生は甘くないから…。
そして、自ら苦労のある道を選んだ先には、素晴らしい景色がご褒美として待っていることを教えたかったから。

私がもし、日本の出産年齢の平均である30歳で娘を出産していたら…
8歳の娘に「大きくなったら助産師さんになるねん!ママは、何になりたかったん?」と聞かれていたら…嘘をついたかもしれない。
38歳の私は、体力的にも記憶力的にも、看護師に転職するという選択は、できなかったかもしれない。
「ママは、夜の蝶って呼ばれるクラブのホステスになりたかったんやで。」と誤魔化していたかもしれない。

37歳となった今の私が、体力の低下や看護師という職の大変さを身をもって実感したから、今こう思うのか…(笑)

話を戻すと、、、
だから今、私がこうして“元ホステス”という肩書で、看護師として生きる人生において、“娘との年の差が17歳”であるということが大いに影響していると言える。
私にとって、17歳で母となり生きた人生が今、こうして私を彩っている

おまけのお話。

実は、娘の助産師さんになりたいという夢には続きがありまして(笑)

「大きくなったら助産師さんになる!ほんで妹か弟を、深愛(みあい)が取り上げてあげるねん!」
「深愛(みあい)が助産師さんの実習で赤ちゃん取り上げる時、ママ38歳やねんから産めるやろ!」

そう。娘の夢は、助産師になるというだけではなく、
助産師になって、自分の妹か弟を取り上げる。ということろまでだったのです!なぜ、娘の夢に私が巻き込まれるのか(笑)
母と同じく高齢出産をするということが、前提の娘の夢。
今、37歳の私。
そうか、娘の夢が本当の意味で叶うには、私…来年、出産!?(笑)




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