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ポゴ180からバニホ180④

 長らく間が空いていたポゴ180。

 以前、これはもうチョロいわ、あー完全に理解したわって考えていたけれど、調子に乗って速度を上げて飛び跳ねていたらしたたか転んだりして、いやこのまま進んだら取り返しの付かない事になりそうだなってぼくのチキンが言うのでしばらく基本に立ち返って、停止したスタンディングから180度回りきる訓練を積んでいた。 チキンの言うことには耳を傾けた方がいい。

 そこから他の練習も出来ないほど色々忙しかったのがやっと人間味のある生活を取り戻せそうな感じになってきたのでまた地味練にも取り組めるというもの。 ギリギリスケジュールだとそこそこ気持ちいいキマる(キマるとは言ってない)技の練習ばかりしがちである。

 静止回転練習のおかげで得られた事は、まぐれで回っていた感覚がかなり確定的なものになってきたこと。 

 ポゴ180の侵入で、バーをひねりながらプッシュを入れてタイヤに圧をかけ、反動で跳ねるとかなり簡単に浮いてくれるのだけどたまに不発もあり、以前は1/2ほどひねりで回ってしまってからの回転だったのでインチキだとは書いたが今は静止状態から180度回れるまでに成長していたのだ。
 だから侵入での掛かるか抜けるかわからないプッシュの反動頼りのポゴではなく、自力ジャンプの跳ねで回りきれるようになった。 上手い人のやる予備モーション無し(に見える)での180を目指したつもりだけどさすがに全く切り込み無しというのは怖くて少し捻っているけどなかなか回転力が身についたと思う。

 180系を練習し始めてから身体の捻りが結構上手くなって、ロールバックもどっこいしょーという事がなくなり、すぽんと回れるようになった。 頭、肩から腰までは意識出来ないけど一気に雑巾を捻るような感覚を、動く自転車の上でバランスを保ったまま出来るようになってきたと思う。

捻りプッシュ時の内倒の具合が難しい。 直立だと外側に倒れるし、内側すぎるとジャンプが内側に向かってしまう。

 ポゴ180についてはこのまま進んで侵入速度を上げていけばフェイキーに入る勢いが得られ、恐らくロールバックよりフェイキーの入りの安定感が高い動きが出来るのではないかと思っている。
 速度が上がるとバーの切り込み量が減っていくのでスパッと回れるのだろうとおもうのだけれど、行ける、行けるで、余裕や、チョロいってと鼓舞しながら速度を上げていくと突然ぼくのチキンが足を引っかけにくる。

静止画だとこれはこれで楽しそう。

 チキンを丸焼きにしてもいいのだけど、練習をしているとある時、あっ、わかった、これこれこうやんねや、ってタイミングが来たり、やっているウチに突然出来たりするようになるので天使待ちをしているのが身体にも優しい。

なんだかんだ言ってフロントが浮き始めるのは結構回転してしまっている。

 ロールバックはそれなりに侵入速度があがっても回りきれるようになったのでこれも慣れなんだなあと。 それでもまだまだ遅いし基本、ある程度の速度がある方が大抵の技は安定するものだけど理論も無いし、理論通り動く身体も持ち合わせていないので数こなすしかない。

 ナンバリングタイトルを「ポゴ180からバニホ180」とした理由には、ここからバープッシュを増していけばフロントアップから回るやり方に、バニホ180にスライドしていけるのかという歪んだ逃げの思想にある。

ポゴにしてはまあまあ高さが出せている方だと思う。

 ポゴ180やバニホ180が出来るようになればきっと、ハーフキャブやフルキャブあたりに進むコースが見えてくるかもなあと考えている。 出来ることが増えると加速度的に出来そうなことが増えて面白さ爆発という感じがあるけど、逆に言うと最初のしばらくはとても地味で辛く長い。 外国人YouTuberのhow toを見ていたら藁にもすがるような思いでという言い回しが出てきたので海外にもストローグラスにしがみつく文例があるんだなあと思ったりして、 そんな藁の一本になるかもしれないので常思ったことを刻んでゆく。
 だけど次回には全く逆の事を言い始めているなんて事もよくあるので、迷路のような技術録の一つとして眺めてもらいたい。

フロント着地というか回転時前すぎる気がする。 ロールバックもそんな癖になっている。

 バニホのフロントアップなんかは最初は捲れるのが怖くて後ろでなく真上に引いていた。 そこから少しずつ後ろへ力の方向を変えていき、ある時突然真後ろになった。 とおもったら斜め後ろに戻ったりしたもんだけど、いうなればそれだけの数のフロントアップの方法があるとも言える。

フェイキーに入るにも腰が高いし少し荷が前寄りである。

 今年中にバニホのカラコン70センチ超え、の目標が微妙いので、せめてポゴ180を安定的に手に入れるかバニホ180の手がかりかまぐれメイクを目指したい。
 
 例えばフットジャムテールウィップなんかもたまにやってはみるけれど、フロント切り込みながらフレームから飛び上がって回るフレームを跨いでフロントタイヤに着地する、というとっかかりのイメージが全く一ミリも掴めない。 何かやっておくべき練習とかがあるのだろうか? とも思うしこういう進むべき練習コースツリーみたいなのがあってもいいよなあと思ったりもする。(全く上手くならないマニュアルから目を逸らしながら)

 そんな何かのひとつ。

 それではご安全に。

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