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ロールバック(1)

 数少ない「やってみて!」 って言われたら数回以内にメイクできる事があるトリックのひとつ。
 このトリック自体はほぼ完成していると言えるので、あとはメイク率上げとスピード上げるくらい。 入りから180度回る所まではほぼ問題ない。

流れとしては

 走りながらハンドルを横に向けた抵抗で前輪にブレーキをかけ、その勢いでジャックナイフ的に後輪を浮かしそのまま横に180度回り着地したら後退に入ってからなんらかの技術で戻るという技。 後退をフェイキーといい、戻りまで込みでフェイキー戻りと呼ぶ。

 この戻りの部分をフェイキーに入らずそのまま前輪を浮かしてさらに180度回って戻るのをロックウォークというのだけれど、本当はそれがしたくて、でもロールバックを飛ばしてロックウォークは出来る人いるのか? 的技術だけど、まあまあ楽しいし、自転車で後退する入りはこれかバニーホップ180あたりがメジャーなのでなんらかできた方がよい。

フェイキー戻り

 戻りが出来ないとロールバックをしても毎度崩れ結構大変で疲れるし恐怖度が違う。 フェイキーも練習するけど戻りも練習を分けて出来るのがいい。 というか戻りが出来ないとフェイキー系は完成しないといっていいのでフロントアップと同じくらい大事な基礎の基礎なんだけど、これがまたコツを掴むまでが訳が分からない。

  •  壁当てフェイキー戻りといわれる初心者がひたすらに壁に刺さり続けるやつです。 頃合いの速度で壁にフロントタイヤを当て、うまい人はリヤタイヤを上げなくても体重移動だけでフェイキーに入るのだけど、着地からフェイキーに入る練習としてはこの方がいいと思う。 ジャックナイフ状態に入ってから後輪を地面に戻した瞬間に後ろに荷重移動して後退に入ります。 ブレーキ付き車ならブレーキによるジャックナイフがお手軽でよいです。
     フリーコースターハブと呼ばれる後退してもクランクが回されない特殊なハブでない、いわゆるチャリチャリ言う普通のハブだと後退するとクランクも後ろに回ってくるので、それを阻害しないようにペダルを反対に回します。 スタンスの前足が真下に来る頃にハンドルを切り込みバランスを崩し、横に回転を初めて90度回ったあたりでスタンス足を踏み込みながら少し後ろ荷重にしてフロントを上げつつ回転の勢いのまま残り90度を回って戻り、という技術です。 これにはバリエーションがものすごくたくさんあるけど、このやり方が基礎でスタンダードです。 諸説あると思うけど、フリーコースターハブは踏み込みが15度~45度くらい空回りするので本当の初心者はカセットハブの方が覚えやすいと思う。 一瞬、フリコのほうがペダルを回さなくていい分フェイキーに集中出来るので絶対こっちのがいいと思っていたけど戻りに関してはカセットハブのほうが分かりやすい。 毎度踏み込み量が変わるフリコは安定せず、 これはキマる…! って時に限って駆動がかかるのがめっちゃ遠くてタイミングとバランスを逃す… フェイキー単体をやるなら絶対にフリコがいいとぼくも思うけど戻りは絶対カセットのがラク。 どこで踏んでも即トルクを伝えられるのは分かりやすい。 フリコで戻れるうまい人は踏み込みせずに荷重と回転力だけでフロントを上げれるらしい。 それはそれで格好いいけど、なによりペダル回してフェイキーできるのも格好いいと思ったりしたのだ。 フリコのほうが明らかやりやすいであろう技に取り組むその日までカセットで行きたい。 あとチャーって音がすき。
     そして、スタンス足が真下に来たときに… とか考えてると全く間に合わないし身体がチグハグになるので、ひたすら壁に刺さって身体で覚えるしかありません。 ぼくは覚えが非常に遅く、約2年かかりましたね。 遅すぎん? 
     自転車紹介の記事でも書いたけど、自転車を今のフレームに変えてフロントフォークのオフセットを長くしたらいきなり出来る雰囲気が掴めたので、道具に頼るのも悪くはないな… って思います。
     そして前述の通り、フェイキー戻りが出来るようになるとロールバックがすごくラクになってものすごい数の練習を楽にこなせるようになりました。 

回れてもフェイキーに入らない

 うまく出来なかった昔のビデオでは、フロントに乗って回るときに全くフロントタイヤを止めれてません。 フロントタイヤが回りながら進み続けてフェイキー方向と逆のエネルギーを持ったまま後輪が着地すると後退したい身体と相殺しフェイキーの勢いが足りなくなるので、突っ込み速度が足りないのかとものすごい勢いでやって前捲れコケを何度かやり、それでも出来ずにいて悩み続けていました。

 これが

こうなるとフェイキー方向の力を身体に貯めて着地と同時に後ろ向きに進めます。
 フロントタイヤを止めるにはより深くハンドルを切り込みますというhow toをみてはまた前捲れコケを繰り返していましたが、ハンドルを深く切り込むというよりぼくのダメだったのは、バーに荷重乗せなきゃという意識で侵入時に足が棒になっていて延びしろが無かった事。 ほぼこれだけでフロントタイヤを止めれるようになりました。 ハンドルを切り込む瞬間に少し落としていた腰を上へ伸びるとより強く瞬間的にバーに荷をかけれます。 その勢いで勝手に適切な量ハンドルが切れ込んで、伸び上がりもあるけど力任せに振り回してた後輪がふわりと浮いて回りながら、身体を着地点あたりに先行していけば180度あたりで綺麗な着地をします。 侵入が前に突っ込むのではなく、バーを捻りながら下に押す、という感覚だと思う。

 

今後の目標

 はロックウォークに行くこと、180度じゃなくて200度くらい回って着地と同時にペダルを踏み込んで身体ごと回せば出来る的な事を皆さんおっしゃいますが、感覚とボディコントロールと理解に相違があるのでしょう。 それ以外ではこれはフェイキー戻りになるけど、ハイスピード(当社比)での戻りが出来ない。 スピードが上がると感覚を処理して身体を動かす脳の処理が追い付かない。 着地時の左右のバランスの安定化。 バランスが悪すぎてフェイキーに入れないというのがとても多い。 あとこれは日々練習している場所が狭いのもあるけどロングフェイキーの練習がしたい。 これは余所様のhow toで知ったのだけど、

フェイキーは低速と中速以上で操作が逆になるということ。 

というより、低速でのフェイキーがめちゃくちゃに難しい事実。 生まれてこの方、自転車に乗れるようになるまでの人生と同じ以上の努力と時間が必要とはいえ中速以上でいきなり後退するのは恐ろしい。 これも考えて動いててはダメなので身体に覚えさせてやろうか! ってやつですよね。 もっと乗りたい…(土砂降り)
 中速以上ではフェイキー時に左に傾くと左にハンドルを切れば進行方向が曲がって遠心力で戻る、というものが低速だと遠心力が発生するまえにバンク角が限度を超えて転ける。 逆ハンを切り積極的にバランスを探しに行かないと崩れてしまう。 低速でのバランス取りに完全に慣れてしまうと中速以上で全くバランスが取れなくなる。
 低速時はポゴで後輪の位置を変えてインチキバランスを取れば云々と言ってるビデオをみては試してみるけど全くポゴで跳べる気がしない。 それはそうです。 ビデオの彼はかなりのうまい人でフリコでも荷重だけで戻れる人で、後退時は前進空走と同じ条件。 こっちはカセットなので常に回っている足にタメ入れて跳べるのか? ありとあらゆる角度において。 今この瞬間飛びたいが、ペダルを高速に回して水平にもってきても恐らく間に合わない。 なれてきたらしゃくり上げでも出来るのかな…。

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