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【ウェアラブル「b.g.」導入事例】九州歯科大学附属病院地域包括歯科医療センター様

内視鏡下嚥下機能検査(VE)のディスプレイに「b.g.」を活用

―「b.g.」の活用で内視鏡映像を見る際の視線移動が大幅に軽減され、また歯科訪問診療時のモニター設置位置の悩みが解消されました-

1914年開設以来、地域に密着した歯科の専門性を持った中核病院として歩み続けていらっしゃる九州歯科大学附属病院。歯学科生、口腔保健学科生の臨床実習の場として、歯科医療人の養成にも注力されています。

その診療科の一つである地域包括歯科医療センター(DEMCAB)では、何らかの疾患や加齢などにより「飲むこと」や「食べること」が難しくなった摂食嚥下障害に対して、評価・診断・リハビリテーション・家族指導・栄養指導などが行われています。また、病気により一般の歯科診療所に通えなくなった方には、歯科衛生士と共に在宅や施設、病院へ歯科訪問診療を行い、摂食嚥下障害への対応を実施されています。

年間1,400名の患者の診療実績がある同センターにおいて、内視鏡下嚥下機能検査(VE)のディスプレイとして「b.g.」を活用いただいている藤井教授にお話を伺い、その活用方法を教えていただきました。

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公立大学法人九州歯科大学附属病院

-「b.g.」と出会った経緯を教えていただけますか-
先に本学の他科で「b.g.」活用の可能性が検討されていました。その過程で、当センターにも紹介があり「b.g.」の存在を知りました。私の専門は摂食嚥下リハビリテーション、要介護高齢者の口腔のケア、高齢者歯科、障害者歯科、口腔の緩和医療ですが、その嚥下機能の評価法の1つとして内視鏡下嚥下機能検査(VE)というものがあり、そのVEで「b.g.」を応用してみたところ、非常に有用性が高いと感じ、継続的に使用しています。

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九州歯科大学附属病院 地域包括歯科医療センター(DEMCAB) センター長
九州歯科大学歯学部口腔保健学科多職種連携教育ユニット 藤井 航 教授
日本老年歯科医学会認定医・専門医・指導医,摂食機能療法専門歯科医師/日本障害者歯科学会認定医・指導医/日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士/日本臨床栄養代謝学会認定歯科医

-内視鏡下嚥下機能検査(VE)とはどのようなものでしょうか-
VEとは、摂食嚥下機能が低下した患者さんに対して、鼻咽腔ファイバーを用いて咽頭を直接観察しながら着色水や実際の食物を嚥下させ、嚥下反射惹起のタイミング、咽頭残留や喉頭侵入、誤嚥の程度を指標に摂食嚥下機能を評価するものです。そのVE画像は通常PCやタブレットに表示・録画しますので、自身の診断だけでなく、その場で一緒に見ることで歯科衛生士、訪問看護師、言語聴覚士との情報共有や、家族やケアマネジャーに診察結果を説明するのに使用したりもします。

日本では高齢化が進み、健康寿命の延伸が非常に重要な社会課題となっています。嚥下機能検査を通じて適切な摂食嚥下機能の評価と対応を行い,摂食嚥下機能の維持・向上を図ることで「食べる楽しみ」を持ち続けることがQOLの維持・向上に直結します。今後は、更に重要性が増してくる分野だと考えています。

-「b.g.」活用前にはどのような「困りごと」があったのでしょうか-
VE映像は通常PCやタブレットに表示します。病院内などスペースに余裕がある場所では患者さんと同方向にモニター設置ができるので問題ないのですが、在宅での歯科訪問診療時などスペースに制約がある環境においては必ずしも患者さんと同方向にモニターが設置できない場合があります。患者さんの向きとモニター位置が真逆になってしまうケースもあります。その場合、VE映像に注視すると患者さんの様子が目視できなくなり、表情や細かな様子の変化に気づきにくくなることがありました。「モニターばかり見ていて患者さんを診ない」ということは歯科医師として避けたい事象でした。

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最初は、高齢者のマネキンを用いて、その有用性を検証しました

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在宅における「b.g.」を使用したVEの一場面です。このようにPCのモニターを見なくてもVEを行うことが可能です。

-「b.g.」の活用でどのような効果を実感されていますか?-
今までPCやタブレットのモニターで見ていたVE映像を「b.g.」に表示できるようになったことで、常に目の前で見ることができるようになりました。頭や視線を大きく動かす必要がなく、患者さんを見ながら僅かな視線移動だけでVE映像を見ることができます。その結果として、「モニターばかり見ていて患者を診ない」状況を避けられ、患者の僅かな変化を見落とすことがなくVEでの評価ができるようになったのは非常に大きな効果だと感じています。「b.g.」に表示される映像は非常に鮮明なので、心なしかPCの画面で見ていた時よりも綺麗に見えるような感覚さえありますね。

これまではPCありきで診療していたので、初めて私の様子を見た言語聴覚士や訪問看護師には「先生、どこ見てるんですか?」なんて言われたりもしました(笑)。

「b.g.」はHDMIで直接PCと接続するのですが、そのおかげかタイムラグは全くありません。やはり実際の診療の現場で使うには「タイムラグが発生しないこと」も重要な要素だと思いますので、そこは非常に安心して使用できます。私の場合は、設置上PCとの距離を取るためにHDMIの延長ケーブルを仲介させて使用しています。

-「b.g.」の今後に対し、期待されることはありますか?-
「見え方」を追求した基本コンセプトは非常に良いと思いますので、技術発展に伴った更なる品質向上がどんどん図られると良いですね。医療の世界でももっと広く普及することで価格が下がっていけばより多くの現場で使用しやすくなると思いますので、結果として医療の質の向上につながってほしいと思います。

<編集後記>
コロナ禍で大変な状況下の中、新たな技術にチャレンジいただいた藤井先生には本当に感謝しています。実際にお使いいただいた先生から有用性をご評価いただくことは弊社にとって何にも代えがたいです。今後もより多くの先生方のお役に立てるように、弊社事業活動に邁進していきたいと改めて感じた今回のインタビューでした。




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メガネを知り尽くしたメガネスーパーにしかできないウェアラブル。 これまで培ったメガネのノウハウを基に、両眼視による「見え方」と前後左右のバランスに徹底的にこだわった「かけ心地」を追求。「視覚拡張」をキーコンセプトに、無限の可能性を秘めた「未来のメガネ」を開発いたしました。
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