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このままでは英語を話せる人が増えない。だから研究所を設立することにした話

はじめまして、株式会社レアジョブの福田 侑也と申します。

福田 侑也
株式会社レアジョブで、コンシューマー事業とマーケティングを牽引している人。英会話学習の専門家ではないが、英語教育事業に携わって丸4年。書籍もサービスもメソッドも世の中に溢れているが、結局英語を話せない日本人の実態に強い危機感を持っている。

新型コロナウイルスが拡大し始めてからもう2年が経過しようとしています。

オンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」をはじめとして、英会話型の英会話コーチング「スマートメソッドⓇコース」やビジネス英語スピーキングテスト「PROGOSⓇ」などを提供していますが、日本人の英語に対しての興味が薄れていることを実感しています。

確かに、海外旅行にも行けないし、海外赴任なんてほとんど誰も行っていません。私の友人もアメリカに赴任することが決まって、荷物も先に送ったのにコロナが蔓延して延期となり、その数ヶ月後には中止となったそうです。

そんな状況で、英会話力を今のうちにつけておこう!なんて思えなくなってきたのではないでしょうか。

でもアフターコロナのことを少し考えてみると、リモートワークやオンライン会議が当たり前の時代となり、既にヤフーは今年の4月から日本全国どこで働いても良いという労働環境を提供し始めたり、Amazonやマイクロソフトなどもリモートワークを主軸とした労働環境と整えているようです。

つまり、物理的には世界中どこにいても働ける世界が待っていると考えるのが普通ですよね。

ではどこにいても世界中の企業で働ける人はどんな人なのか?
当然、様々な要素がありますが、「英会話ができる人」が重要な要素になりそうです。

そうなると、
「私は別に海外企業で働きたいとは思わないから、英会話力は必要がない」そう考えてしまう人もいますが、本当にそうでしょうか?

既にメルカリが表明しているように、日本企業は優秀な外国人材採用に動き始めています。
しかも、その採用時に日本語スキルの要件を緩和していくという流れです。

となると、日本語を話せない外国人材とは「英語」でコミュニケーションするしか手段がありません。

その外国人材が自分の上司になった時、英語が話せる同僚と話せないあなたではどちらが上司と密に連携して仕事ができるでしょうか。どちらが評価されていくでしょうか。

答えは明確で、英語が話せる同僚ですよね。
となったら、日本企業に勤めていても英会話力が必要な社会になっていくのです。
そうだと容易に推測できるにも関わらず、日本人はコロナが長引いたせいで閉塞感を感じて英語学習を行いません。

このままでは本当に日本全体がまずい。動き出さないと。
この気持ちが私を動かしました。

英語学習市場3,000億円以上もあるのに英語が話せない国、日本


次に、日本人の英会話力は他国と比べて相対的に年々低下しています。
毎年3,000億円以上ものお金が使われていて、ほとんどの人が英語話せるようになりたい!と思っているのに多くの人が途中で挫折してしまいます。

「どうしてそんなことになっているのか?」
私には明確な答えがあります。

「英語力と英会話力は全く異なる。英語力を鍛えても英会話力はほとんど伸びない」
これが全く伝わっていないのです。

当然、間違えたゴールを目指して行動してしまうと誰もが理想のゴールになんて辿り着けるわけがありません。

どれだけ行動しても理想の状態(=英語が話せる)にはならないわけですから、全員が挫折します。だから日本人は英語が話せるようにならないのです。

正しく理解できていない人たちは、正しくサービスを選ぶことができません。

このままでは良いサービスが日本から出てくることはない。ユーザーが正しい選択をできるようにならないと、日本の英会話力は上がらない。
だからこそ、我々は正しい情報を提供する必要があります。

そしてそれを行動に移すことで、レアジョブ英会話が目指す「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」というサービスミッションが実現できるのです。このサービスミッションが実現できると、日本はきっと良い方向に向かうはずです。

だからこそ、
「英会話ができるようになるために、どのように考えてどう行動したらいいのか?」
考え方のヒントを皆さんに提供するために、レアジョブはnoteで情報発信することに決めました。

なぜ”研究所”なのか

このnoteのアカウント名は、あえて「英会話スキル研究所 by レアジョブ」にしています。”研究所”という名前をつけたことには理由があります。

情報発信を行うことで、レアジョブグループのサービスを広げることも当然重要ではありますが、それだけに留めたくないという想いがあるからです。

先述している通り、日本人は英語学習に対して間違った認識を持っています。
これを変えない限り日本人の英会話力は上がりません。
英会話力が上がらなかったら、30年後には日本はもっと貧しくなりそうです。それでは我々全員が困ります。だからこそ、レアジョブグループのサービスが広がることだけでなく、日本人の英語学習に関する知識をアップデートする必要があるのです。

だからこそ”研究所”という名前にして、より多くの方に英語学習に関する知識を得てほしいと考えています。

そして、研究所と言うからには根拠がない話は可能な限り避けて、第二言語理論など理論に基づいた話を多くの人に、そしてわかりやすく届けていきます。

多くの方からのフィードバックを頂きながら、発信する内容もより良いものにしていきたいと考えていますので、ぜひご意見もお待ちしています。