資本主義はテイカーだけど、じぶんはテイカーになってはいけない

昨日、ちょっと反省することがありました。

外部機関と進めているプロジェクトがあるんですけど、数年やっていて、社内からはそろそろ結果が求められているんです。

で、昨日プロジェクトのミーティングがありまして、そこでもっとスピードアップしてほしいという旨を伝えたわけです。

それが、先方の癇に障ってしまって、少し怒らせちゃったんですね。

研究費用を先方に出しているんですが、知り合い価格的な感じで、かなり格安で対応いただいているんです。

それを、費用も増やさないで、もっと働けというニュアンスのことを言ったものですから、先方が怒るのも当然ですね。

ぼくは、そう伝えろと上から言われた内容を伝えたまでですけど、上から言われたときに「それは厳しいと思いますよ」と話していた。

ぼくとしては、難しいのはわかったうえだったので、「そりゃそうだよな」って感じですが、そう思うなら伝えるべきでなかったと反省しました。

テイカーになってた

ぼくの心の中にも、あわよくばという思いが少しあったのかもしれません。

相手から安い賃金で労働力を搾取できたらラッキーと思ってたのかもしれません。

「ギバー」と「テイカー」という言葉があります。

「ギバー」とは、他者に与えることを好む傾向が強い人のことです。
他者のニーズや要望を考慮し、協力的に行動する傾向があり、相手の利益を優先することが多く、自分自身の欲求や利益を犠牲にすることもあります。

一方、「テイカー」とは、他者から受け取ることを好む傾向が強い人を指します。自分自身のニーズや欲求を優先し、他者の利益よりも自分自身の利益を重視する傾向があり、自己中心的で、他者に依存することが多い特徴があります。

完全に、ぼくがしようとしていたことはテイカーですね。

そういえば、相手にとって、このプロジェクトはどういう利益があるのか、という話が社内で出たことはありませんでした。

お金払って、働かせて、社内の利益を追求していただけでした。

先方とぼくとの間には、これまでの付き合いがあったので、今回のことは大きな問題にはならず、その後は和やかに話ができましたが、関係性次第では契約打ち切りもあったと思います。

コストを見誤っていた

数年このプロジェクトを進めてきて、来年度に成果が求められているという焦りから、テイカーの思考になっていたと思うんです。

これまでかけてきた時間というコストが頭にあり、そろそろ結果が欲しいよね。という状況です。

でも、コストには時間以外にも、かけたお金のコストがあります。

ぼくの会社がかけてきたお金のコストからしたら、既に十分すぎるほどの結果が出ているんです。

この金額でこれだけのことをやってくれてありがとう、と感謝すべきほどでした。

そんなに今以上の成果が欲しいなら、もっとお金かけろよ。
勝手にじぶんの会社の都合で、成果を強要するなよ。

無茶な計画の達成を求められることはよくある

理想論で簡単にスケジュールは組まれてしまいます。
来年までに技術確立、特許出願、商品化のように、無茶なスケジュールを組まなきゃいけないこともよくありますよね。

その無茶な計画を達成したいなら、どれだけのコストをかけなければいけないのか、そのコストの部分をよく考えるべきです。

でも、コストをかけるほどの余裕がないから、急げ急げと人にムチ打って急がせるわけです。

今回は、外部機関とのやり取りの話でしたが、社内でもこういうことよくありますよね。

人が足りないのに、上からは無茶ばかり言われて苦しい思いをしている人は少なくないはずです。

それで、計画を達成できなかったときに、「人が足りなくて・・・」と言い訳したいのに、その言い訳は通用しなかったりしますからね。

サラリーマンはつらいですね。

テイカーではなく、ギバーになろう

なんか、書いててネガティブになってきました。。。

この記事で言いたいことは、テイカーではなく、ギバーになろうということです。

資本主義社会では、テイカーになりやすいんですよね。
資本主義というのが、資本家が安い労働力でモノを作り、それを高く売ることで資本家が儲かるという仕組みだからです。

なので、多くの会社がテイカーの思考になっていて、そこで働く人もその思考に毒されやすいんです。

でも、マルクスが資本論を唱えてから150年以上が経過していて、マルクスの資本論では説明がつかないことも増えてきました。

自社の利益よりも、社会全体がよくなることを目指している会社も多くなってきています。

SDG'sの思考で、社会、環境によくなるようなことに積極的に投資して、実践している会社の評価が高くなっています。

いつまでもテイカーの思考でいたら、これからの時代に取り残されてしまいます。

ぼくもギバーになれるように気をつけます。
じぶんの利益だけでなく、相手にとってどんな利益があるのか?
WINWINな関係になれているのか、よく考えようと思います。

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