「誤解だ」と言えば言い逃れできるけど、残るのは不信感だけ

「誤解だ」と言えば言い逃れ出来るけど、その一言ですませようとすると不信感を募らせて1つもメリットはないから、ちゃんと誤解を解くように話し合ったほうがいい。

という話をします。

新人が4月からくるんだけど・・・

4月から、新人さんが一人うちの部署にくることになりました。
だけど、彼は他の部署との掛け持ちで(しかも勤務地が違う)、うちの部署の割合が2割なんです。

そこで、部署同士で、どんな仕事をしてもらうかという打ち合わせを行いました。

ぼくは、普通にうちの部署の仕事を行って欲しいということを伝えました。
異なる勤務地で仕事をするのは初めての経験なので、遠隔でもできるのかチャレンジしてみたいというのが、ぼくの思いでした。

ですが、他部署の部長(Aさん)からは、Aさんの部署でいま進めている業務と絡めた内容をうちの部署でもやってほしいという話をされました。
この人事の目的には、そういう意図もあるのだと。

確かに、部署間で全く別のことをやるよりも、お互いに関連し合う業務ができるのは良いことだとその時は感じました。

「そういう目線で、考えてみます。」という話をして、その打ち合わせは終わったのですが、その後よくよく考えてみると、それはぼくの負荷が大きいと気づきました。

ぼくの部署は、ぼく一人で回しているので、後回しになっている業務も結構あって、効率的にできていないんです。

そこに新人さんが入ってきて、しかも遠隔で、業務割合は2割という制限の中、教育にかけるコスト(ぼくの時間)や、仕事の管理面で、逆にぼくの仕事量が増えるのは目に見えています。

Aさんが言う通り、Aさんの部署と絡めた業務をやってもらうとなると、これまでうちの部署で行っていた業務に、更に新しい業務が追加になるわけですから、たぶんぼくがパンクします。

そう考え直して、うちの事業部長にこのことを相談すると、事業部長もぼくの考えに賛同してくれて、Aさんともう一度話したほうがいいとアドバイスを頂きました。

そして、Aさんにぼくの思いをメールで連絡しました。
それと同時に、心配した事業部長が、常務にいまの状況をメールしたものですから、ちょっと事が大きくなったんですね。

その後、常務、事業部長を含めた打ち合わせが行われました。
その打ち合わせで、新しい業務を追加するのではなく、うちの部署の仕事をサポートする形で新人さんに入ってもらうことが確定しました。

ぼくの誤解だった?

そこでAさんがとった行動が、この記事で話したいことです。

Aさんは、打ち合わせでのじぶんの伝え方が悪かった、誤解させてしまい申し訳ありません。と、打ち合わせの直前に、ぼくにメールを送ってきました。

また、打ち合わせの中でも、もともとうちの部署をサポートする方向で考えていた、と説明。

完全に、ぼくが誤解をして場をかき乱したことになったわけです。

最初の打ち合わせで、ぼくがAさんの思いを100%理解できていたわけではないと思いますが、大きく誤解はしていないと思うんです。
Aさんとの打ち合わせの8割は、Aさんの部署で行っている業務を絡めた話をされたわけですから。

「言い方が悪かった、誤解させて申し訳ない」と謝られたけど、言い方が悪いにもほどがあるな、って感じです。

Aさんは保身のために、「ぼくの誤解だ」としたようにしか、ぼくには思えませんでした。

少し事は大きくなりましたが、結果的に新人さんの業務内容は、ぼくの思い通りの結論になってよかったです。

Aさんを咎めるつもりもないですし、正直に話して欲しいとも今更思いませんが、Aさんに対しての不信感は募りました。

誤解だったとしても

最初にAさんと打ち合わせた内容は、録音や記録が残っているわけではないので、いまとなっては真実はわかりようがありません。

ぼくの誤解かもしれません。

誤解かどうかは、もうこの際どっちでもいいです。
わからないんだもん。

この件で学んだのは、記録や第三者の証言がない中での発言は、誤解だと言えばなかったことにできる、ということです。

セクハラ発言とかも、セクハラされた側が勇気を出して証言をしたとしても、セクハラをした側が誤解だと言えば、それで通しきれる可能性だってあるわけです。

だけど、それで罪を問われなかったとしても、その人に対しての不信感は残りますよね。

誤解の一言ですませるのは、メリットが1つもないなあと思いました。

結果的に、ぼくはAさんに対しての不信感を募らせることになったわけですから。
「こういう発言をしたけど、その意図はこういうことだった」というような説明があったうえで、誤解を解くというのがベストな対応だったんじゃないかと思います。

「誤解だ」とだけ言われても、ぼくの誤解は解けておらず、不信感が残っただけです。

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