目的意識をもつことを後輩にすり込むのがミッション

後輩が仕事で失敗し続けているんですが、その理由って仕事をやる意味を理解していないからだと感じています。

言われたことをやっているだけで、なぜそれをやらなければいけないのかを理解していない。

やるべき理由を理解していれば、言われたことだけでなく、他にもこうした方がいいんじゃないかと考えて、よりよい行動をすることができます。

また、目的を理解していないと、状況の変化に対応できません。

状況が変わったのに、最初に言われたことをやっていると、それが無駄な作業に終わってしまうことがあります。
そして、本当にやらなければいけないアクションが後回しになって、仕事が遅れていくことになります。

品質トラブルへの対応

ある品質トラブルが生じていて、その対応を後輩がしています。

目的は当然、そのトラブルの原因特定と確実な恒久対策を行い、再発防止につとめることなんです。

でも、彼はそれをちゃんと理解できていないのか、お客さんに言われたことを調査しているだけなんです。

お客さんが原因はAだと言ったら、Aが原因と決めつけちゃってるんです。Aじゃなくて、Bの可能性もあるんですけど、ちゃんと検証をせずにAに対しての対策を検討し始めちゃっています。

本当の原因を特定させる検証実験を行い、原因が特定できたら、それに対する対策を行う、という順番で進めるべきです。

じぶんの頭で考えて、本当にAなのか?と疑うということができていない。

彼だけが悪いわけじゃない

原因は上司にもあります。

上司が彼に最初からアドバイスをしていればよかったんです。
お客さんがAと言っても、それが真の原因とは限らないから、他の原因も検討して、検証実験を行うことを最初に伝えるべきでした。

だけど、彼にはちゃんと教え、導いてくれる上司がいませんでした。

そういう上司がいないのが悪いけど、いないなら他の人にでも頼りながら進めたらよかったのに、一人で抱え込んだために、誤った方向に進んでしまったんです。

まだ、真の原因は特定できていませんが、AではなくBの可能性が十分にありそうな情報が集まってきています。

早々に、Bの可能性を検討していればよかったものの、Aと決めつけたばかりに、Bに関する調査が後回しになっていました。

そうなると、Aにかけた時間が無駄になるし、Bへの対処が遅れ、Bが原因の不良在庫が積み上がっていくことになります。

後輩をフォローしていきます

ぼくは、最近この問題に関与し始めたので、まだ全貌がわかっていないんですけど、簡単に説明するとこういうことが起きているのかな、と理解しています。

まだまだ挽回できそうなので、これから後輩をフォローしていきます。

そして、後輩にはちゃんと目的を理解して、じぶんの頭でなにをすべきかを考えないとダメだよ、と伝えます。

でも、そんなことは当たり前のことで、何万回と言われてきているので、どう伝えるのかは試行錯誤が必要そうです。

いま考えているのは、後輩がなにか行動を起こす際に、なんでそれをやるのか、目的を都度じぶんの口で説明させることから始めようと思います。

頭では目的を理解しているつもりになっていたけど、他人に口で説明しようとすると、全然理解できていなかった、ということがあると思うんです。

みなさん、読書や勉強をした後に、他人に教えようとするとうまく説明できなかったことはありませんか。
そしてそのときに、自分の中でまだ理解が足りていないこと、内容が消化しきれていないということに気づきますよね。

それと同じで、彼も目的をわかったつもりになっていると思うんです。
決して、わからないで行動しているわけではないはず。

なので、じぶんの理解が足りないことを自覚させ、目的を明確に理解した上で、なにをすべきか考えて行動するように導いていきたいと考えています。

できるようになるまで何度も伝え導く

あくまでも、ぼくにできることは導くことです。
その後に、後輩がちゃんとできるようになるかは、後輩次第です。

できないことに対して、「なんでこんなこともできないんだ!」、「普通に考えたらわかるだろ!」というような強い言葉で支配しようとすると、後輩はぼくと距離をとることになり、一人の殻に閉じこもっちゃうので逆効果です。

後輩ができるようになるまで、何度も試行錯誤し、伝え導くことがぼくの役割です。

「何度も教えたじゃん!」って言いたくなることもあるでしょうが、意外と人は何度も伝えないと理解しないもんです。
いろんな人がいる。

1回じゃ届かないから、何度も何度もあの手この手で同じことを繰り返し伝えることが大切です。

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