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魔法のワード 英文を読むための接頭辞・接尾辞

今回は、英文を読むための接頭辞・接尾辞についてお伝えしていきます。

☆この記事は前の記事を前提としています。下記の記事も一緒に読むことをおすすめします☆

接頭辞・接尾辞とは?

【定義】
接頭辞(せっとうじ):
接辞のうち、語基の前に付くもの。 プレフィックス(英語:prefix)のこと。

接尾辞(せつびじ):接辞のうち、語基の後ろに付くもの。サフィックス(英語:suffix)のこと。

、、、、、、、なんとなくしか分からないという方。安心してください、下に書きますよ。日本語で言えば、単語の前や後ろに1語入れて、新たな単語に変えるというイメージをもっていただければ間違いないです。

例えば、「完全」という単語の前に「不」と付けると「不完全」となりますよね。この「不」は否定の意味で、あとについた言葉の意味を真反対にする接頭辞ということができます。

実は英語の場合も同じで、complete (完全な)の前に、接頭辞”in”を付けるとincomplete (不完全な)と意味が逆転するのです。この"in"は「不」の意味を持っているため、このように意味が変わるのです。

調べれば英語の接頭辞は山ほど出てきますが、最初のうちは以下だけ覚えれば十分です。

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また、もう一方の接尾辞ですが、こちらもまずは日本語で考えていきましょう。例えば、「美」(名詞)という単語の後に「化する」という部分を付けると「美化する」という動詞が出来上がります。

これも英語の場合、beauty (名詞: 美)の後ろに、動詞をつくる接尾辞”-fy”を付けるとbeautify (動詞: 美化する)という動詞に変わります

この接尾辞も覚えればきりがないのですが、まずは以下をおさえていきましょう。

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接尾辞は接頭辞よりも、動詞、名詞、形容詞、副詞などに単語を変形する力を持っています。それゆえ、接頭辞だけでなく、接尾辞をしっかりと覚えられれば、文章の中で単語の品詞はっきりと捉えられ、どこが主語か、動詞がどこにあるのか分からなくなることも無くなります。

最近発売された接頭辞・接尾辞のわかりやすい参考書があるので、こちらもご活用いただけたらと思います。イラストつきでとてもかわいいですよ。

短い英文で読解実践

それでは、少し短い英文で品詞を見極める練習をしてみましょう。見極めるのは主語(S)の名詞と、主語に対する述語(V)だけで十分です。まずはSVOOやSVOCなどの5文型の知識はないものと思って考えてください、

It is sad to say that sometimes our government brutally exercises its authority without morality.

いかがでしょうか。読んですぐに日本語訳ができる方は、品詞に関してよく理解されていると思います。この例文は、名詞、形容詞、副詞が複数使われているため、どれが主語で動詞か分かりにくい文章です。

正解は、government(名詞: 政府)が主語、exercises(動詞:行使する)が述語になります。

私はしばしば、「文の骨組みは何か」と塾の生徒に問いていました。しかし、みんな口をそろえてこういうのです。「名詞と動詞の区別がつかないので文型が分かりません」と。たしかにそうですよね。

みなさんもよく学校で教わったと思いますが、日本語で作文を書くときは「いつ」、「どこで」、「だれが」、「何を」、「どうした」を書きなさいと言われたことでしょう。しかし、日本語と同じように英語でそんなに情報量を多くしたら訳が分からなくなります。英語は日本語より簡潔で分かりやすく書き、読み取れる言語です。ですから最低限、主語と動詞だけさえ分かれば、そこまで悩むことなく、大抵の意味は分かってしまうのです。

さて、先ほどの例文ですが、governmentという単語は-mentで終わっていることから名詞、brutallyという単語は末尾-lyで終わることから副詞だと分かります。後にexercisesが続きますが、動詞を作る接尾辞-iseが見れることから、これが述語の動詞だと分かります。最後に、authorityとmoralityの末尾には-tyがあることからこれらは名詞だと分かり、動詞と名詞の見分けが完全に出来ました。

今回は最初に見た名詞を主語と見ていいので、主語はgovernment、その後にくる動詞はexercisesが1つ続くので、これが述語となるわけです。意味としては「政府が行使する」となります。ただ、これだけだと「何を」行使しているかが分からないため、動詞の直後の名詞authorityを足して、意味を補うのです。すると「政府が権力を行使する」となります。あとは定型構文It is sad to say that(残念だ)を覚えれば、意味は完全に分かるでしょう。また、名詞authorityを足したことで、知らずのうちに文型がSVOであるとも分かってくるはずです。

It is sad to say that sometimes our government brutally exercises its authority without morality.「残念なことに、時々、私たちの政府は残忍にも権力を行使する。それも道徳心に欠けてだ。」

ひょっとすると、itが主語、isが動詞と思われた方もいるかと思いますが、そうするとIt is sad「それは悲しい」という文に焦点があっていまい、強調したい内容から外れてしまうことになります。

ここでは解説を省きますが、これはit - that構文にだまされている方によく起こる現象で、日本語訳におこすと原因も分かりやすくなります。今後解説しますが、英語には構文というものがあります。このit - that構文のような基礎構文を150文ほど学習すれば、日本で最難関と言われる英語の試験 英検1級でさえも楽に合格できるのです。

まとめ

接頭辞・接尾辞が分かれば、文章内の主語・述語がはっきりと分かります。また、次に英語構文を覚えれば、どんなに難解な英文でも読みこなすことが可能になります。

次回は、英語で考えるブレインストーミングについてお話します。

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