見出し画像

変化の激しいこの世の中だからこそ長期視点を持つべき

人生100年時代の中で、長期的な将来像はわからないから、短期的な目標だけでも立てよう。人生は短距離走じゃなくて、マラソンなのだという比喩もあるくらいだから、短期的なことすらも考えないということが言われる中で、長期視点の大切さを書きます。


「人生はマラソン」という表現の違和感

「人生はマラソン」というのは良く聞く表現方法です。人生はマラソンなんだから、のんびり行こうよ的な感じで使われます。
そのことを聞くと、短距離走のように瞬発的な結果に一喜一憂するのではなく、たとえ短期的な結果が残念な結果に終わっても長期的にポジティブな結果になれば良いという受け止め方ができます。

ただ、マラソンというスポーツの完走方法を調べてみると、なんだかそのような牧歌的印象はなくなります。

マラソンを完走するには、
・まず30分間のランニングが出来るようになること、
・続いて60分のランニングが出来るようになること
・最後は30Kmのランニングが出来るようになること
ということが必要です。

さらにマラソンのタイムを伸ばしていくためには、月間の走行距離を増やすことが必須で
・4時間以内に完走するためには150km/1ヶ月(週間40km)
・3時間30分以内に完走するためには200km~250km/1ヶ月(週間50km~60km)
・3時間以内に完走するためには250km~300km/1ヶ月(週間60km~80km)
という日頃のトレーニングが必要です。

このように、マラソンというのはのんびり走るにもそれなりのトレーニングが必要だし、ちゃんと走るには短期的にもしっかり走らないといけないことがわかります。マラソンという種目は楽なものではないし、長距離だからこそ、然るべき準備が必要なのです。

短期的な目標だと出来ることに限界がある。

変化の激しい世の中だと長期的な目標を立てても、将来どうなっているかわからないから、短期的な目標ばかりになってしまうということはよく起こりうる話です。それはとてもわかります。

仕事であれば、新しいテクノロジーがどんどん出てきて将来どんな仕事をしたいかを考えてもわからないから、目先の仕事ばかりに取り組んでしまう。
プライベートでは、老後の年金がいくら必要かわからないから余計なお金を使わずにひたすら貯めこんでしまう。

どちらも将来という長期的なことはわからないから、目の前の短期的でイメージしやすい結果を求めて判断をしてしまう。

しかし、短期的な視点でばかり判断してしまうと、
次々出てくる新しいテクノロジーで自分に必要なものを判断する時間を確保することすらしなくなりますし、
将来よりも現在の方が肉体的に若いうちにお金を使って体験を蓄積させていくこともできなくなってしまいます。

短期的な目標のような、1年や半年でできることというのは限界があります。

仕事であれば、1年や半年かければ誰でもできる仕事ばかりができるようになってしまう。
お金の使い道であれば、1年や半年で使える金額は決まってしまうのでその範囲内での体験になってしまう。

色々な仕事、色々な体験が出来うる100年時代の人生において、短期的な目標ばかりに目を向けてはもったいないように思うのです。

変化の激しい世の中だからこそ長期的な視点が必要

短期的な目標ばかりではなく、長期的な目標を持つことの良いところは、費やす時間が増えるので、短期では達成できないことでも長期ならできそうに思えてくることです。

英語のできない人が1年以内に海外で働きたいという目標を立ててもハードルが高く感じますが、1年以内ではなく「10年以内」にした場合にしたらそこまでの難易度でも無くなるのではないでしょうか。

老後の資金が不安を感じている人が2年以内に貯金額を2倍にするというと難しそうですが、2年以内ではなく「25年以内」にした場合には投資信託で積み立てていれば無理な話でもないように思います。

このように短期的なことばかりに目を向けるのではなく、長期的な目標にすることで出来ないと諦めていたいたことが時間軸を伸ばすだけで、できる可能性が大きくなってきます。

私の場合、いくつになっても旅行を楽しめるような状態でいたいという目標があります、
そのために金銭的には不安を感じないような収入や資産形成ができるような日々の判断を行ない、
時間的には仕事優先をしすぎて旅行ができなくなるという本末転倒な働き方はしないようにしていますし、
知識的には多様な考え方や英語でのコミュニケーションができるように蓄積をしていく時間を確保して
健康面では足腰が丈夫じゃないと旅行を楽しめないので運動習慣を確保するようにしています。

終わりに

人生は長いので短期的なことで一喜一憂しないということは大事ですが、何も考えずにその場その場で判断基準もないまま過ごすのではなく、長期的な視点に基づく自分の判断基準で日々を過ごしていきたいものですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?