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言われ仕事は楽だけど、楽しくない

プロジェクトリーダーの経験をすると、プロジェクトメンバーへ仕事を割り振るのですが、仕事を割り振られた側は楽だろうなと常々思います。
リーダーが自分で出来ないことを丸投げするのは論外として、仕事を生み出し、生み出した仕事をお客さんへ届けるという工程は楽じゃないけど、面白い仕事です。


リーダーシップは人に指示を出すことではない

ちきりんさんのツイートを引用

リーダーとは人に指示を出すのではなく、どうすればプロジェクトが順調に進むかの意思決定をすることなので、大事なことは「決める」経験をすることです。

仕事で達成しなければいけないことを自分の中で決めて、達成するために必要な行動を決め、プロジェクトメンバーに割り振ることができるのであれば、仕事を振る。

たまに見かけます、人に指示を出すことが上に立っている人の仕事だと思って、偉そうに自分ができないことを丸投げする人を。

自分ができないことをできる人に助けを乞うことは必要ですが、丸投げばかりしていては、自分のできる範囲がいつまで経っても広がりません。「上の人が決めたことだから」「お客さんが決めたことだから」と自分が関与できないことに対して、伝言ゲームのようにそのまま上から下へ流すような仕事をしている立場の人もいますが、全くもってそんな人はリーダーではありません。

仕事を振られる側も最初は期待されているという受け止め方をしますが、時間が経てば単なる丸投げをされているに過ぎないということがわかってきます。

人に仕事を任せて、初めてわかる言われ仕事の楽さ

自ら意思決定をしてやるべきことを決めて、プロジェクトメンバーに仕事を振っている人は、その労力を身をもってわかっているからこそ、任される側に期待しているレベルが肌感覚で明確になっています。

このプログラムを作って、テストして、かかる工数はだいたい3日あれば大丈夫だろうとか、この設計書を作るためには過去に作った設計書を参考にすればできるハズだからそこまで時間はかからないハズだ、とかです。
任され仕事の場合は、決められる範囲がリーダーの決める範囲に比べて狭いのです。狭いので楽なのです。狭いからこそ詰将棋のように、リーダーは着手する順番が頭に浮かんでおり、任せる人の技量と天秤にかけながら、この人ならできるだろうということで任せるわけです。

任され仕事をする時は、仕事を振る人の頭の中にイメージが出来上がっているものを共有してもらいながら進めています。

自分で決めることができる範囲が広いと、難易度は上がるのですが、その分、仕事の自由度が上がるです。

自分で創意工夫をする自由度は大事

仕事の自由度が増した時には、それなりに成果が求められますが、どんな仕事であれ、成果は求められます。

であえば、自分の裁量で仕事ができた方が働いていて楽しいと思うのです。一挙手一投足をアレコレ言われながら行うよりも、自分が「こうしたらいいんじゃないかな~」と思ったことを実際にやってみて上手くいった時の方が満足度は高いのではないでしょうか。自分でトライする方法を考えて実行してみて、例え結果がエラーになったとしても、また次に活かせば良いだけなので落ち込む必要はありません。

自分の裁量で仕事ができるか、どうかというのが言われ仕事か否かなのです。
会社のよくわからない会議のために、誰の役に立つかもわからないような資料を作ることほど仕事時間の中で無駄なことはありません。
自分にある程度の決定権があれば、そんな仕事を断ることができるのです。

仕事は言われ仕事をできれば、ゼロにして自分で仕事を生み出していきたいものですね。

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