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エンジニアと生成AI№8(他の生成AIとの比較)

 今回は、他の生成AIへの同じ質問による回答の差異について考えてみたいと思います。以下の回答内容になります。

生成AI:ChatGPT       生成AI:Microsoft Bing
「制御装置に・・誤動作が発生」 「制御装置・・誤動作が発生」

回答(ChatGPT)        回答(Microsoft Bing)
1.プログラムエラー        ・電子部品の故障や劣化
2.センサーフォールト       ・配線の不良や絶縁の低下
3.通信の問題           ・設定値のミスや変更
4.電気的な問題
5.外部環境の影響
6.ハードウェアの故障
7.ソフトウェアアップデートの不備

 両者の違いは何でしょう?
 ChatGPTは、回答内容から制御機能そのものに関連する課題を中核に据えて誤動作の要因を探っているように思えます。
 Microsoft Bingは、ハードウェアで避けて通ることが出来ない、経年劣化を中核に捉えているようです。この経年劣化ですが、劣化の状態であれば誤動作の要因ですが、破損していれば装置の故障になります。

 ここで思い起こすのが「秘境の家電修理人K.I.氏」でしょう。メーカですら古すぎて修理不能と匙を投げられた家電修理率90%超を誇る職人です。K.I.氏は、経年劣化による部品の破損又は断線等に的を絞って修理し、基本は部品の交換主体のようです。
 また、職人ワゴンの番組では、職人たちが経年により調整に狂い(わずかな音の差異を聞き分けて判断する職人技)の生じた装置を再調整して復活させる(経年による調整に対する影響は多く見受けられます)など、開発・保守担当者として参考になる知見がちりばめられています。
 これらの職人技は、一長一短では習得できず時間(経験)を必要とします。今のタイパを重視するZ世代には無理があります。
 従って、効率(パフォーマンス)を上げるために生成AIの助けを得ることも得策と思われます。

 次回は、誤動作と故障について考えてみたいと思います。

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